偏愛シチュエーション

18推CD、同人音声の感想ブログです。内容にふれているため自衛お願いします。

神罰~迷える魂を神の導きでわからせる~閻魔編(CV:初時チェリー)

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同人サークルラセル発、ヒロインが冥界の王である閻魔(えんま)大王の元で働き恋に落ちるDL音声。

 

病気で緊急入院したヒロインが目を覚ますと、そこは三途の川でした。舟に乗ったヒロインは閻魔庁という、神の裁きを受けるところへ連れて行かれます。閻魔大王と対面し、人の一生を映す鏡の前に立つも何も映らず。罪が分からない者を裁くことは出来ないと閻魔は告げます。さらにヒロインは記憶を失っていて、どうにも出来ない状況。罪を犯したなら償いたい、判決が下るまで閻魔大王の雑用をすると提案するヒロイン。閻魔はその申し出を受けることに。

 

しばらくヒロインの働きぶりを見ていた閻魔、ある日彼女に私の部屋に来いと命令が。閻魔がヒロインに望んだのはマッサージなのですが、彼女が想像したのは夜の相手のようで顔を赤らめます。ヒロインが部屋に行くと、普段は巨大な体の閻魔が人間並みの身長になっていました(とは言っても人としては大柄)。裁判の時に暴れる罪人をけん制するためあえて巨大化しているとのことで、実際は人間同様の身の丈のよう。

 

ヒロインは閻魔をマッサージすることに。一日中座っているため腰が疲れるとか、閻魔でもそこは自由に出来ないんだ。力仕事をしてヒロインも疲れてるだろう、と閻魔に腕と肩を揉んでもらうことに。想像以上にフランクだ。声を上げるヒロイン、張っていると胸も揉まれてしまいます。耳元で艶っぽく低い声で囁き、叫んでも外に聞こえないから声出せとかエロのスイッチ入ってますやん。鎮火しないと、と赤く染まったヒロインの耳を舐めたり楽しんでる。こちらはびしょびしょと下にも手が伸び、どんどんエスカレートしてる。存分に私の気持ちを分からせてやろう、と執拗に攻められます。前戯だけで済むわけがなく、抱かれることに。閻魔ゆえの観察眼なのか、実況がめっちゃ細かくて詳しい(笑)

 

ヒロインがマッサージの仕事をするようになってからしばらく、どこか心あらずな彼女に閻魔は膝に乗るよう命じます。ヒロインが閻魔庁に来た時に見せられた、嘘偽りのない心の奥底まで映すという鏡が目の前に。閻魔に触れて欲しい気持ちを鏡で知られてしまいます。本音や欲求が相手に伝わってしまうのヤバいな。どんな風に抱かれているかヒロインの姿を映したり、鏡の活用法が罪を裁くことと関係ないのはなんでよ。閻魔はヒロインがマッサージの仕事を嫌がっているのでは、と思い本音を知ろうと鏡を持ち込んだのですが、実際のところ彼女は閻魔に溺れているのでした。溺れているのは閻魔も同様で、余裕なく抱かれることに。

 

閻魔大王の元で働くとか厳しくされるのかと思いきや、序盤から気に入られている様子でマッサージの仕事からどんどん男女の仲に。古風な言葉遣いとゆったりした低音ボイスで絡めとられます。はじめこそ強引ですがヒロインをよく見ていて気持ちや体調の変化を気遣われたり、ヒロインめっちゃ気に入られてるなと。人と閻魔なのにという葛藤はなく、どんどん進展していきます。ヒロインが疲れている時、付き添うはずが流れるようにエロにいってるのはやり過ぎ感あるけど、彼女の欲情が伝わっているのでどうしようもないという。

 

リスナー視点では序盤から好き合ってるのが分かるのに、当の本人たちはなかなか自覚しない両片思いでした。閻魔様の美声と古風な言葉による細やかな言葉責めで、ヒロインもリスナーもあっさり陥落です。タイトルこそ神罰ですが、罰というよりご褒美ではという印象。閻魔が積極的でぐいぐい来ますがヒロインのして欲しいことをしてくれるし、過激なプレイもなく一貫して乙女系。部位呼びも古い言い方な分、閻魔が口にすると味わいを感じてしまいます。

 

エロ特化ですが合間の会話で閻魔がヒロインを気にかけているのと、最中のセリフも彼女の気持ちや体感を口にするので愛され感があるのが上手いなと。初時チェリーさん、高校生役などさわやかで若い声のイメージが強い方ですが、終始落ち着いた声と色っぽい口調で楽しく聞けました。

 

人外との恋というと障害がありそうだけどあまりなく、異世界設定ならではの世界観やキャラクターを楽しむのが吉かと。ジャケ絵やキャスト、ライターさんなど本気度の高い商業並みのクオリティの作品だと思うのですが、DL数が伸び悩んでいるのがもどかしい。プレゼント企画の影響もあったにせよ、熱心なレビューがたくさんついている分なおさらそう感じます。今現在同人作品のリリース数が多すぎるためかと思いますが、もっとたくさんの方に聞いていただきたいです。