偏愛シチュエーション

18推CD、同人音声の感想ブログです。内容にふれているため自衛お願いします。

SEX DRIVE~私の愛すべき化粧師・黛愁悟〜(CV:テトラポット登)

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ステラワース発、相手を発情させるフェロモンを放出する病気にかかったヒロインがシノワズリという組織に入り、仕事や恋愛に奮闘するシリーズ。こちらは前作「私の可哀想な化粧師・黛愁悟」の続編。

 

前作で元相棒にして恋人だった化粧師の黛愁悟(まゆずみ・しゅうご)と関係を修復し、結婚したヒロイン。結婚後もヒロインがシノワズリを辞めることはなく、ターゲット相手に色仕掛けの仕事を続けていました。過剰(イクセス)フェロモン用の副作用のない抑制剤が完成するまでという約束で、仕事前に愁悟にメイクを施してもらうのが日課。愁悟がヒロインに甘い結婚生活の話をしながらメイクをした後、ターゲットの元に送り出すとか複雑な気分になるな。以前を思えば甘くて柔らかい口調だけど、やっぱり嫉妬はする愁悟。1作目では不感症かもしれないと言うヒロインに前戯していたのに対して、今回は出勤前の夫婦のいちゃいちゃと平和だけど、彼女はこれから男相手の仕事なわけで愁悟の心中やいかに。仕事がひと段落つくまでは子どもを作らないとか、話の内容が現実的過ぎる。

 

後日、シノワズリに呼び出される愁悟とヒロイン。所長から聞かされたのは最近起きた連続殺人事件の話で、被害者は皆ヒロインが仕事で相手をしてきた男とのこと。愁悟は偶然と言い張りますが、あまりにも物騒。疑い位置に愁悟の名前が挙がっていて、警察が接触してくる前に疑いを晴らすよう彼も呼び出されたのでした。ヒロインだけに探らせるわけにはいかない、と愁悟も一緒に調査することに。

 

夫婦であることを隠し、初対面と偽りファッション展で男女として出会うヒロインと愁悟。メイクアップアーティストと元モデルという設定が、出会った頃の二人とほぼ同じ。犯人をおびき出すための振りではあるものの、ラブホに直行するのはどうなんだ。愁悟をターゲットに見立てて誘惑してと行為に及ぶの、そういうプレイに思えてきた。その後も付き合い始めのカップルを装い外でデートを繰り返すも、犯人が何か仕掛けてくる気配はなく。愁悟は犯人の目星はついてると言いますが、一体誰なのか。

 

嫉妬と怒りが渦巻く前作と比べると頻繁にいちゃいちゃしたりデートしたり、作風はわりと平和。それでも割り切れない気持ちはあるわけで、愁悟やリスナーの疑問や葛藤に応える内容でした。1作目のギスギス感は低いので、かなり聞きやすいと思います。個人的には愁悟に同情する気持ちの方が強く、ヒロインへの愛や思いやりで理性的に対処するのが涙ぐましく感じました。

 

前作では低かった糖度を、ここで摂取出来ると言わんばかりに甘かったです。1作目のその後が特に注目されていたと思われる今作、特典含めしっかりカバーされていてアフターフォローが行き届いていました。特典での会話シーンで、長年連れ添ったカップルだからこその以心伝心と蓄積が聞けてまぶしい。前作にはなかった生活感が描かれていたのも良かったです。