偏愛シチュエーション

18推CD、同人音声の感想ブログです。内容にふれているため自衛お願いします。

オジギソウのGスポット研究法~一番気持ちいい触り方〜(CV:一条ひらめ)

www.dlsite.com

同人サークルmidnight lollipop発、植物研究所の研究員であるヒロインと、植物の特性を持つ生命体である同僚とのやり取りを描いたDL音声。

ヒロインは植物研究所の新人研究員。ヒロインが出勤すると、若い男性が地面に手をついている姿が。青年は日当たりのいい場所で光合成していると言います。彼はオジギソウの植物分離体と言い、植物細胞が人の形を取った存在のよう。光合成したり頭に水を掛けて水分補給したり、植物の特性を持った人とかなんとも不思議。

 

研究所内の事務室に入ると、先程の男性がいて彼も新人研究員なのが判明。彼はシキと名乗り、研究員になったのは自分や他の植物が不自由なく生きていくためとのこと。ヒロインはシキに興味津々ですが、今まで会った人間にはいい印象がないと釣れない様子。昼休み、研究所内の外の敷地で裸で日光浴をしているシキに出くわします。ここでも光合成してるみたいですが、裸で寝てたらびっくりするわ。自分だけ裸を見せるのは不公平、交換条件としてヒロインの裸も見せてと言うシキ、急にエロい空気になったぞ。ヒロインは見せてもいいと告げます。植物分離体の彼に興味があるのか、シキ個人が気になるのか。

 

ある日、植物園でシキとヒロインが仕事をしていると雨が降ってきます。植物分離体であるシキは、気温と湿度の変化で天候が予測出来るそう。風呂に入ったりシャワーするのに人間は雨が平気じゃないのと不思議がったり、見た目は人でも感性は植物寄りのようです。傘なしで事務所に戻り、二人とも体がびしょ濡れ。ヒロインの手に触れたシキ、体がビリビリして興奮する、もっと触ってと何故か急に感じてしまった?こんなのはじめてと自分の感覚に驚いてますが、距離が近いし吐息交じりでしゃべってるの、こっちもびっくりなんだが。ヒロインに身体を触ってもらい、シキのおっぱいも触ってとか今までの塩対応はどこへ。服を脱ぎ床に寝たシキをヒロインが触るとかどんな光景。シキの下半身も反応していてメスの裸を見たら興奮するのかな、というつぶやきに上だけ脱ぐヒロイン。雌株と違うとか、比較対象どうなってるの。お互いの体に触れつつ、興奮が止まりません。知識はあっても実践は未体験のはずが、双方の感じる場所を探りながら進んでいきます。ヒロインの反応で達するタイミングが分かるとか、学習が早すぎる。シキが達するところまでしてもう一回したいと再開、触り方を指示したりヒロインの中の様子を実況したり、本当にはじめてなのか。次は研究所内のシキの自室で会いたいとか、どんどん親密になってる。

 

植物好きの研究員のヒロインが、植物から生まれた青年と触れ合って距離が近づく内容でした。光合成や水分摂取の仕方など植物の特性を持ちつつ、体の構造は人間の男性と同じという不思議な存在。かけ離れているのはむしろ感性で、植物である自分はこうだけど人間はこうなんでしょというセリフから、植物分離体がさほど人間社会に進出していないことがうかかえます。言語化能力が高く、自分がどう思っているのかどう感じているのか、相手がどう反応しているのか言葉を尽くしてくれます。植物分離体だからなのか、過敏な体を持つシキと触り合いつつ感じるところを探っていくのが新鮮。医学書とか読んでそうなのに、隠語は最初から知ってて普通に使ってくるのが驚きです。

 

人外との恋というと獣人ものが一大ジャンルを築いてますが、獣人とは異なる人外でした。人間社会で身近に生活しているものの、双方相手のことをよく知っているわけではなく探りながらのやり取りです。コミュニケーションとエロ中心に展開する、独自設定のSF作品を聞いている気分。言葉による説明や実況が非常に多く、音声作品と思えない膨大なテキスト量が圧巻です。文系のセックスで、言葉責めや実況好きな方向け。植物から人の姿を持って生まれたシキですが、植物に戻ったり体の一部が触手になるといった変化はなし。人外が相手ながら特殊なプレイはなく、感覚や常識が異なる男性キャラクターとエロも含めて意思疎通を図る内容です。

 

最初は素っ気なかったのがヒロインに触れ夢中になり、湿度を増していくしゃべりがエロかった。触って欲しいし触りたい、感じたいし感じさせたいシキの接し方が素直で、受けとか攻めを超えていて純真、なのにエロい。人間社会のジェンダーから離れた存在なためか、言葉を尽くし気持ちを伝えようとする様が真摯で、対等な関係性がまぶしく感じました。この作品は〇〇系だからこういうプレイとか、型に嵌めずにシキという植物産まれの青年を描ききっているのがすごい。独特のキャラクターと作風で取っつきにくく感じるかもしれませんが、もっと広まって欲しいです。