偏愛シチュエーション

18推CD、同人音声の感想ブログです。内容にふれているため自衛お願いします。

プリンスコンプレックス・ダサかったカレ 辰巳陽正(CV:櫻井真人)

www.dlsite.com

h.Adam発、ハイスペックな男性キャラクターのコンプレックスに振り回されるシリーズで今回は第二弾。

ヒロインはいくつものバイトをしている女性。ヒロインが清掃員として、派遣先のアパレル会社で掃除をした次の週に社長から呼び出しが。真面目な仕事ぶりに感銘を受けた、仕事が丁寧な人が好きとヒロインを褒める若き社長は、彼女の顔を見て大声で驚きます。ピンときてないヒロインに、彼は高校時代同じクラスだった辰巳陽正(たつみ・ようせい)と名乗ります。関西弁で眼鏡のダサいクラスメートだと、自分から言ってる。アパレル事業で成功し、見た目も良く業界のプリンスと呼ばれてる、と自己紹介してくれるの親切だな。本当はデザイナーになりたかったけど、経営の才能があり成功したそう。一方的にしゃべり次の仕事に行く陽正、嵐のように去っていって忙しいな。

 

後日社長室の清掃にヒロインが行くと、陽正に詰め寄られます。いくつもバイトを掛け持ちしているヒロインが、陽正の周辺に頻繁に出没しているのが気になると言います。つきまとってダサかった過去をばらして脅すつもりだろうとか、思い込みが激しくないか。陽正の過去を秘密にしてくれたら、願いを叶えてやるという言葉が。割のいいバイトを紹介してとヒロインが頼むと、俺の元で働けと言う陽正。遠ざけるどころか、手元に置こうとするのはなんなのよ。秘書になってもらう、近くに置いて監視した方がいいとか、えらくヒロインに執着するな。バイトは全てやめるよう言われ、陽正の秘書になることに。

 

バイトをたくさん経験したためか、秘書の仕事もしっかりこなすヒロイン。仕事が出来るヒロインが他の部署にも呼ばれているのが気に入らない陽正、仕事なのに公私混同が激しくないか。休みの日、どこかに二人で出掛けないかと誘われます。それってデートでは。休日、ヒロインは陽正と水族館デートすることに。

 

他でバイトをしない約束のはずが、夜の繁華街で店の前にいるのを陽正に見つかるヒロイン。彼の口ぶりでは風俗のよう。陽正との約束を破ったこと、問い詰めても理由を言おうとしないヒロインに彼は激怒します。俺の愛人になれ、秘書よりもいい額を払ってやるとヒロインを連れ出し、家で無理矢理彼女を抱くことに。

 

昔ダサかったコンプレックスがある元クラスメートと再会、ビジネスで成功者になった彼に振り回される内容でした。強引なしゃべりとやり方で、ヒロインとの距離が異様なまでに近づいていきます。頭の回転が早く弾丸トークで相手を巻き込む力があり優秀なはずが、思い込みが激しく強硬手段に出るという、極端なキャラクターでした。コンプレックスの裏返しかヤンデレの面もありつつ、自分のしていることが間違ってる自覚もあり気持ちを揺さぶられます。

 

女性向け音声だと男性キャラクターがヤンデレ化すると、最後までエロ特化で快楽堕ちになりがちなところを、この作品はそうはなりません。キャラクターや関係性を変化させ、一本の筋の通ったストーリーに仕立ててくるところが商業作品。伏線回収が見事で、ヒロインの事情やアパレル業界が舞台であることが活かされていました。

 

強気に出たり反省したり、ヒロインと気持ちを通わせ素直になりかわいくなるとか、シチュ彼の魅力を凝縮したかのようなキャラクターが絶妙です。櫻井真人さんの明るくスピード感ある、関西弁のしゃべりがよく合っていました。

ちなみにがるまに特典は4分間のフリートークで、ドラマ特典はないため要確認です。櫻井さんの正直なキャラへの感想が楽しかったです。