偏愛シチュエーション

18推CD、同人音声の感想ブログです。内容にふれているため自衛お願いします。

魔王軍幹部は発情聖女さまを助けたい!(CV:二回戦中)

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同人サークルやま屋発、ファンタジー世界で聖女のヒロインと敵である魔王軍幹部の男との両片思いラブストーリー。

舞台は魔法や魔族が存在するRPG風のファンタジー世界。帝国が異世界から召喚したのは勇者の男でした。勇者のはずが男は働かないクズとか、しょっぱなから残念な様子。ヒロインはクズ勇者の尻拭いをする聖女で、彼女の唯一の楽しみは魔王軍幹部であるアドラーとのやりとりでした。しきりに戦いを挑んでくるアドラーを、今日も今日とて相手をするヒロイン。

 

向かってくるアドラーをワンパンで倒すヒロイン、回復系なのにつよ。アドラーが言うにはヒロインと相性が悪いため、少しの攻撃でもダメージをくらってしまうとのこと。自分から殴っておいてアドラーの怪我を直すヒロイン、敵なのに矛盾した行動だ。普通に会話するし、ほんとに敵対関係なの。急に具合が悪くなったヒロインを介抱するアドラー敵じゃなくない?能力の使い過ぎで倒れたと告げるヒロイン、反動は発情で少し触られただけで感じてしまうとか、それをアドラーに話すのか。休める場所(アドラーが所有する建物っぽい)に移動し、欲の発散のためヒロインに触れるアドラー。魔族でも同じ状態になる者がいると言い、落ち着いて対処してます。ヒロインのお腹には淫紋が浮かび上がっていて、これが消えないと発情が治まらないよう。「俺自身に経験はないが知識はある」とか、さらっと言うアドラーに色々触られてしまいます。ヒロインも指摘しているように、経験ないわりに上手くないか。ヒロインが達するまでして、事後にアドラーからキスしたりいい雰囲気。ヒロインもまんざらではないようで、やっぱり敵対関係に見えない。

 

後日、ヒロインからアドラーに手作りのお菓子や服を贈ったり、学生カップルみたいだな。ヒロインからアドラーへのお願い、それは発情したらまた手伝って欲しいという内容。敵なのにと戸惑うもヒロインが他の男に行くのが嫌なため、仕方なく引き受けることに。アドラーは身に着けているピアスを片方ヒロインに渡し、これで連絡が取れると話します。通信に必要な魔力がヒロインにないためキスで魔力を与えるアドラー、もうこれカップルだよ。

 

帝国の聖女と敵幹部の男と、バチバチしそうなところを序盤から両片思いなのがバレバレでした。幹部なのにヒロインに負けるのを雑魚キャラみたいと言われて気にしたり、彼女を気遣って性欲処理に付き合ったり全然悪役ぽくないよ。直接出てこない勇者がアドラーに嫉妬させる役割を担っていて、いいエッセンスになっています。というか話聞くほど勇者クズでは。敵幹部のアドラーと勇者、本来なら逆になるキャラクターに感じました。アドラーは魔族だけど、性格や言動はまともでキャラクターとしてはむしろヒーロー。

 

人間を滅ぼそうとする魔王軍というより、ヒロインがいる帝国に利害関係で追いつめられている立場なのが見えてきて、悪として描かれていないのが興味深かったです。大半がイチャラブなのに設定やストーリーがしっかりしていて、ヒロインの存在が話の鍵を握るのにも驚き。二回戦さん今回は敵役でしたが、少年マンガの主人公みたいな王道感ある声で楽しく聞けました。ごくりと喉を鳴らす音など、音声作品で求められる演技をされていて素晴らしいなと思います。