偏愛シチュエーション

18推CD、同人音声の感想ブログです。内容にふれているため自衛お願いします。

恋、秘め事、遠まわり。-両片思-(CV:一之瀬昴)

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カナリアレコード発、友達である男女がお互い意識してるのに口に出せず、遠回りする恋模様を描いたシリーズ。

ヒロインと緒方律(おがた・りつ)は、同僚かつ飲み仲間で一緒に頑張ってきた仲。緒方が転職することになり、同期を集めた送別会で飲んでいるところ。スピーチで感謝の気持ちを告げつつ、くだけたしゃべりで緒方が慕われていることが伝わってきます。飲み会が終わり、ヒロインは緒方と一緒に店を出ることに。普段なら帰りのタクシーに二人で乗るところを、緒方が辞退するのは感傷的になってるのか。ヒロインもタクシーに乗らず、一緒に歩くと言います。緒方は俺がいなくなって寂しいんだろとヒロインをからかいますが、彼自身は寂しいと素直な言葉が。俺を捕まえてこなかったのを後悔するぞとか、冗談ぽいけど何か言いたげです。

 

数日後の夜、緒方に電話を掛けるヒロイン。緒方は今残業中とのことで、息抜きもかねて会話することに。ヒロインは緒方が忘れ物したペンの話をします。しばらく預かっていて欲しい、また連絡すると言う緒方。別の日にペンを返し、さらに後日飲み会をすることに。遅れて来た緒方が見つけたのはヒロインひとり。どうやら緒方とヒロインをふたりきりにするため、他の同僚は気を利かせて帰ったようですが、仕切り直しに別の店に行くことに。緒方がヒロインを連れて来たのは、おしゃれなお店でした。先輩に教えてもらった店だそうですが、女性を口説く時用の店みたいとヒロインは指摘。お前もこういう店で口説かれたことあんの、口説かれたことがないなら俺が口説いてやろうか、と踏み込んでくる緒方。終電なくなったらどうする、終電ぐらい逃してもいいだろとか、いつもと様子が違う。恥ずかしくなったのかヒロインはもう帰る、と甘い空気にはならず。

 

休みの日にヒロインが同僚とショッピングモールへ買い出しに来ていると、ばったり緒方と出くわすことに。男の同僚に嫉妬したらしい緒方に映画に誘われますが、いきなりです。買い出しの後同僚と別れ、緒方と映画を見ることに。選んだ映画は二人とも苦手なホラーで、帰り道文句を言いつつヒロインの家へ。食事をおごってもらったお礼に、ヒロインは緒方を家に誘うことに。

 

職場は違うけど飲みに行ったり、連絡を取り合ったり、今も行き来があることを話す二人。俺に会いたいのかと聞かれ、そうかもねと返すヒロイン、おやこれは。今の俺達の関係ってなんだろうな、元同僚の飲み仲間、それともただの友達と緒方は聞きます。以前忘れ物したペンはわざと置いて行った、会うための口実が欲しかったと言う緒方、これはもう告白では。なんで家にあげたの、俺のことどう思ってるのと詰め寄ります。キスしたらなんか変わるのかな、とつぶやくもはぐらかし帰ると言い出す緒方、ここまできて本音を言わないのがもどかしい。

 

序盤から明らかに気があるのに、なかなか言わない両片思いにもだもだしました。最近の音声作品ではありえないぐらいの遠回りラブストーリーで、終盤までキスもなし。古き良き18推CD、milky chainが元気だった頃のしっかりストーリーの乙女系の印象で、懐かしささえ感じました。告白された日にホテルや家に行くことはなく、デートの最後にキスして一旦お別れとか、高校生の初恋エピソードのような健全さ。付き合いが長いあまり臆病になっていて、ヒロインから告白させようとしてたとか、緒方の部屋に行ってもヒロインから誘わないと乗ってこない、と知らない仲じゃないのになんでそんなに奥手なのと思ってしまいました。

 

基本飲み仲間の同僚とのくだけたしゃべりで、付き合い出してからは恥ずかしいぐらい甘いセリフを言ってくれます。18推というより、全年齢向きを聞いているかのようで逆に新鮮。最近は相手がヤバかったり調教されたりする作品を聞くことが多くて、リスナーとして遠くまで来たなと複雑な気持ちになりました。