同人サークル海燼町二丁目発、性的奉仕を求めるSNSの投稿を見たヒロインが、淀橋さんという青年に応募することからはじまるコメディ。
ヒロインは彼氏と別れたばかりの女性で、性奉仕のバイト募集をSNSで見て応募することに。指定された住所に行ってみると、そこは木造のボロアパート。出迎えたのは淀橋邦彦（よどばし・くにひこ）という大学生の青年でした。散らかった部屋に上がらせてもらい、お茶をもらったり案外まともな対応だ。最初はセフレ募集などを書き込んでいたけど何も反応がなかった、マッチングアプリを使っても付き合いたい人からはブロックされると淀橋さん。一回して終わりだったら傷つくから最低三回はセックスしたい、割り切ってる人はちょっととか結構注文が多いぞ。そばにいてくれる女性が欲しい、と本音が漏れてる。大学生だけど三日ぐらい大学に行っただけ、とひきこもりのようです。
一応面接を受けることになり、淀橋さんがヒロインに志望理由を聞くとお金のためと言います。時給千円だったら他のバイトでもいいのではと聞かれ、風俗や水商売は怖いからとヒロインが答えたら淀橋さんに引かれてる。いや募集したのあなたでしょ。お金以外に理由があるのでは、と聞かれ淀橋さんが好きだから、とヒロインが言っても納得してもらえず。そりゃそうだ。取り合えず淀橋さんに奉仕することに。手を使って奉仕するヒロイン、あまり上手くはないようですが触られてるだけで興奮してる様子の淀橋さん。付き合いたての彼女にしてもらってるみたいと正直な感想が。途中グッズ(男性用)を取り出す淀橋さん、これ使ってしごいてとお願いするも、死ぬほど恥ずかしいと悶えてますが快感には勝てず。ヒロインに口も使われ達することに。声を出すしか出来ない自分のリアクションに「僕ちいさくてかわいいやつかな」のコメント、オタクかとなります。
奉仕後、興奮したのは淀橋さんだけではなくヒロインも同様で、体を触ってとお願いが。都合がいい展開を疑う淀橋さん、大分こじらせてる。ヒロインの下半身を見て詳しい実況されるの恥ずかしいんだが。感じているヒロインの体を触り、我慢出来なくなり口も使って奉仕、自身をしごくとか順応が早いよ。前戯だけでは治まらず、ヒロインはセックスしたいと淀橋さんに詰め寄ります。あわてる淀橋さん相手に本番することに。
ネットで奉仕してくれる人を募集とか、一体どんなヤバ男かと思ってたら根は真面目な常識人でした。青春をこじらせたひきこもりの大学生が投稿したら、ヒロインが釣れちゃったという話。エロいことをしたいのかと思いきや、本音では恋愛がしたいロマンチストだったという。承認欲求に飢えていて、自己評価が低いのが悲しい。卑屈なまでの自己評価の言葉は笑わせようとしてるのかもしれないけど、そこまで言わんでもという気分になります。ヒロインの選択、淀橋さんに優しくされてほだされたんだろうけど、本番してみてもっとしたくなったのもあるのではと思ったり。自堕落な生活をしていた淀橋さんにも変化が訪れます。コメディかつ純愛で、ハートフルストーリーでした。
