BEBENIA発、親の再婚で急に兄弟が出来てしまったヒロインの恋とエロを描いたシリーズ。今巻が最後で三男が相手。
母親の再婚で引っ越しすることになったヒロイン、引っ越し先には新しく出来た父親の息子である祐介と和樹がいて、家族として一緒に住むことに。両親は仕事の都合で他の場所に住んでおり、家にいるのは若い男女のみ。兄二人と仲良くなったりトラブルが起きたり、少しずつ新しい家族に馴染んでいきます。四月下旬、都内で一人暮らししている三男の千里が帰省。千里はヒロインより年下で弟になるのですが、初対面から不機嫌で家事を押し付けてきたり第一印象は最悪。姉として認めてない、家政婦としてなら接してやるとか一体なんなのか。
その後も千里の態度の悪さが改まることはなく、ヒロインも怒っています。兄二人はヒロインに良くしてるようだけど、体で懐柔したのかとかセクハラでは。昨日和兄の部屋に入っていったのを見た、何もないはずないと言う千里。祐兄ともそうなんでしょ、とか言いたい放題。僕があんたに手を出したら二人がどうなるか見て見たい、とヒロインにキス。さらにヒロインの体に噛みつき、跡をつけます。たまらなくなったヒロインは、千里を振り切り逃げ出すことに。残された千里はヒロインを馬鹿にしつつ、さっきの（うぶな表情）はかわいかったかも、とか何を言ってるの。
二日後、朝遅くリビングに来たヒロインに声を掛ける千里。一昨日のこと怒ってるのか、と聞いてもヒロインは上の空。昨日の夜何かやってたのか、という千里の言葉で食器を割ってしまうヒロイン。代わりに割れものを片付ける千里、一応心配してるみたいです。さっきのお詫び、とヒロインは作ったハンバーグを千里に振るまいます。和兄から千里の好物を聞き出していたのでした。一緒に食事するも、相変わらず口が悪いよ。とは言えヒロインの様子を気にしたり、彼女への評価が変わってきたり、気持ちが傾いてきているような。
次の日ヒロインが部屋で寝ていると、いつの間にか隣で眠る千里の姿が。頼みごとがあると言いますが、何故かベッドに押し倒されてました。なんでだ。ヒロインの体にキスマークらしき跡を見つけ、祐介がこうしたと思ったよう。人のものに興味はないけど、兄貴たちは別と言う千里。僕が手を出したら兄たちはどう思うか、とヒロインにキスして組み敷きます。意地悪に言葉責めし、ヒロインが達するところまでして終了。
後日、千里から電話が。メッセージに返信がない、嘘でも寂しいって言えよとかいつの間にか彼氏みたいになってないか。兄に何かされてないか心配したり、土日また戻るからとか遠距離恋愛中のカップルかよ。甘えてるの？とヒロインに聞かれて否定するも、全然説得力がないんだけど。
休みの日、千里から電話を受けるヒロイン。近くにいると千里は言いますが、何故か家に顔を出さずに呼び出してきます。外で千里と再会、最近ヒロインのことが気になって仕方ない、あんたのこと好きなのかもしれない、とつぶやきます。戸惑うヒロインに僕のことをちゃんと見てよ、と何度もキス。告白して感極まったのか、ヒロインの服を脱がせる千里。というかここどこなんだ。海辺の家の設定から浜辺にいるのかもと妄想しますが、あまりにもリスキーでは。ヒロインが嫌がっても止めることはなく、外で千里に抱かれることに。
アニメイト特典「千里を選んだ場合」
千里を選んだ場合の後日談でハピエン。都内の千里が住むアパートで過ごすヒロイン、同棲はしておらず土日にお泊りしている様子。兄たちに何かされてないか心配し、付き合っていても嫉妬や独占欲をぶつけられます。
二人の兄から厄介と言われていた三男、口が悪く手が早いと評判通りなところもありつつ、距離が近くなると甘えてきて何かとつっかかってくるツンデレでした。ヒロインのことをちょろすぎと言いますが、ちょろいのはお前だと言いたくなります。三人の中で一番気持ちをぶつけてくるのが千里で、なんかもう付き合ってる？という気分に。兄への対抗心や嫉妬を告げ「最後までしたいけど、まだ終わりたくない。まだあんたとこうしてたい。だっていったらもう終わりでこれも抜かなきゃいけないし、あんたもあの家に戻るんでしょ」やってることひどいけど、かわいいな！？となりました。まだ誰を選ぶか決めてない段階でも一緒のベッドに寝るわ、熱烈にキスするわで距離が近過ぎないかと思いました。
１、２巻は３巻あるうちのひとつでシリーズの三分の一の印象でしたが、３巻は勝手が違うような。印象最悪な序盤から接するうちに距離が縮まり、終盤では懐かれて溺愛されるとか一番１８推CDらしいストーリーとキャラクターに感じました（常識はないよ）。４月上旬にヒロインが家に来て、不穏なこともありつつなんとか過ごしていた中、下旬にやって来た千里が状況を変えていきます。昔から家族間のトラブルがあり、祐介は女性関係が派手だった時期があり、和樹もそれに巻き込まれていたようで問題が山積み。千里は家族を嫌うも意識はしていて、兄たちへの対抗心や嫉妬もありヒロインを奪おうとします。兄弟間での葛藤やコンプレックスを描いた作品は１８推CDでも人気ですが、このシリーズはセックス込みでヒロインを取り合う攻めた内容になっています。
千里はトラブルメーカーであると同時にストーリーの牽引役で、彼がヒロインに手を出したことで兄たちの意識や行動にも変化が。ちなみに千里が来てからの三兄弟の行動を順に挙げてみると、千里がヒロインにキスして噛み跡をつける、次の日祐介に噛み跡を見られて抱かれる、二日後千里に本番寸前までされる、三日後次男に抱かれるとか一週間程度でヒロイン色々されすぎではとなりました。多分この間ヒロインほとんど寝てない。日付順にトラックを並べて聞いてみると、また印象が変わります。どのタイミングで出来事が起こったか分かり、解像度が上がりました。和兄はやっぱりヤンデレ、千里は子どもっぽくわがまま、祐兄はお兄ちゃんだなあと思いました。1巻から順に聞いていくのがベターですが、時系列がばらけているので好きなキャストの巻をまず聞いて、興味が湧いたら他の巻も聞いてみるのもありかと。
連動購入特典「誰も選べなかった場合」
同店舗でシリーズ３巻購入でもらえる特典。ヒロインが三人のうち、誰のことも選ばなかった場合のバッドエンド。祐介がヒロインの部屋に行くと中からあえぎ声が。和樹と千里がヒロインを攻めている最中だったのです。二人に襲われているのかと思いきや、ヒロインも望んでそうしているのでした。最初は戸惑っていたものの祐介も加わり、ヒロインを抱くことに。三人を同時に受け入れ、快楽に逆らえなくなっているバッドエンドでした。
特典はハピエンのみ聞いてバドエンは聞いていないのですが、連動特典で三人に毎日抱かれている発言に驚きました。確証はないけどバドエン特典は繋がっていて、最後にくるのが連動特典っぽい？三人のうち誰かを選ぶか、そうでなければ三人全員の相手をすることになるのかと（違っていたらごめんなさい）。本編は共通ルートで三人に抱かれる展開は避けられないし、選べなかった場合はもっとされるとかかなりハードでは。このシリーズは乙女ゲームのごとく分岐が存在していて、達成率100％になると本編の出来事の真相が分かる作りになっているようです。ハピエン特典には本編の謎に迫るセリフはなかったので、キャラクターの理解を深めるにはバドエン特典を聞いた方がいいのかなと思いました。
