同人サークルwhite mist発、若い兄弟しかいない家に大学生ヒロインが、臨時の家政婦として雇われる設定のシリーズ第二弾。次男の慎次郎に続き、今回は三男の龍三郎が相手。慎次郎編の終わり方や紹介文で妄想していた通り、このシリーズは共通ヒロインでルート分岐はなし。ヒロインが慎次郎と結ばれ付き合い出した矢先、三男の龍三郎に脅され関係を持ってしまうNTR展開が聞けます。
慎次郎や長男はまだ帰宅しておらず、受験生の龍三郎とヒロインしかいないお屋敷の中。ヒロインは龍三郎に呼ばれ、彼の部屋に来ていました。前作で家のリビングで慎次郎に抱かれたヒロイン、彼女の嬌声を聞いた者がいたのです。二階の自室で勉強していたはずの龍三郎が彼らのやり取りに気付き、スマホでヒロインの声を録音していたのでした。慎次郎とセックスはしたのか、いけたのかと尋ねる龍三郎。受験生がいる家でよくあんなこと出来たよな、と挑発してきます。ヒロインはあなたには彼女がいるんでしょ、と拒否しますが龍三郎はお構いなし。受験前で欲求不満だ、長男に慎次郎とのことをバラすと脅してきます。黙っておく代わりに性欲処理に付き合えという要求で、キスも挿入もしないと言う龍三郎。挟んでくれたらいい、と仕方なく体を差し出すことに。
最初は嫌々ながら、龍三郎に執拗に攻められ反応してしまうヒロイン。女性経験が豊富なのか、隠語混じりで挑発してきます。最後までしない約束のはずが、興奮して火が付いた彼に犯されてしまうことに。性欲処理が目的かと思いきや慎次郎への嫉妬も感じられ、後の方はヒロインの体に溺れている様子。慎次郎なんかやめて俺にしろよ、と性欲だけじゃない気持ちがあるような。後になる程、声や息の熱が高まる乃木悠星さんの演技が見事です。事後の声がしおらしげになるのがまたずるいなと。生意気だけど、甘えてくるところは年下なんだなあと思いました。本編後のオマケ・吐露で本心が聞け、言葉と一致しない内心を知ることに。脚本、演技ともにリスナーのヘイト管理が上手すぎて、舌を巻く気分になりました。最初は生意気で憎たらしかったのが、ヒロインに身も心も傾倒していくのが伝わってきて、聞き終わる頃には三男の印象が変わる流れが絶妙です。
慎次郎編の強引だけどラブラブしていた作風とは一変、脅しと嫉妬で暗めの二作目でした。今回、龍三郎の口から長男の話題が出ましたが、次は長男と関係を持つ展開になるのかと思います。三人と体の関係を持った後、どうなるのかが気になりました。ヒロインが最終的に誰を選ぶのかはリスナーの想像におまかせ、という結末になるのか。慎次郎との付き合いは継続されるのか、それとも三男か長男を選ぶことになるのか。または誰とも付き合わないのか。可能性は低いと思いますが、４Ｐ展開が来たらひっくり返るなと思いました。ハピエン志向の方には辛い気がしますが、次男、三男と聞いたら次作を聞かない選択肢はないわけで。慎次郎編のラストから既にそうでしたが、続きが気になる描き方があまりにも上手くて、今回も翻弄されました。
