偏愛シチュエーション

18推CD、同人音声の感想ブログです。内容にふれているため自衛お願いします。

(CD付コミック)隣の席の変な先輩1(CV:テトラポット登)

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うすくちさん原作の人気TLコミックス「隣の席の変な先輩」の紙の本が発売、同時にCD付コミックスも発売されることに。こちらではコミックスではなく、付属のシチュエーションCDの紹介をしていきます。

こちらは配信でシチュエーション音声のみ。www.dlsite.com

コミックの配信はこちら。

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マンガのヒロインは芽吹まゆみという会社員女子ですが、シチュエーションCDのためヒロインが名前で呼ばれることはなし。ここでは彼女をヒロインと呼ぶことにします。営業部に異動することになったヒロイン、そこは数多くのイケメン社員がいる部署でした。楽しく働くも、彼女の隣の席にいる先輩にして直属の上司・朝日向明男(あさひな・あきお)は根暗でブツブツ独り言を言う変な人。イケメン揃いの営業部の中で唯一異質な存在で、ヒロインは彼が苦手でした。ある日、上司に命じられて朝日向と二人で残業、徹夜で資料を作成することに。

 

隣の席で作業しながら、おどおどした様子でヒロインに話し掛ける朝日向。ヒロインは思い切って、いつから私のことが好きなんですかと質問します。彼は隠していたつもりと慌てますが、言動や行動でバレバレなんだってば。二年前に給湯室ですれ違った際、朝日向がヒロインにぶつかり、自分の服にコーヒーをかけてしまったことがあったそう。ヒロインは笑顔でハンカチを朝日向に差し出し、その時彼は恋に落ちたと言います。ハンカチを返しそびれたまま、ヒロインをずっと想い続けていたのでした。朝日向にとっては大きな出会いでしたが、ヒロインにその時の記憶はなく一方的な片思い。

 

夜遅くなり、居眠りしてしまうヒロイン。彼女が目を覚ますと、隣に気配が。朝日向が隣の席で下半身を露出させ、ヒロインを見ながら一人でしている姿を目撃することに。ドン引きしたヒロインは逃げようとしますが驚きのあまり転び、手が朝日向の自身に触れてしまいます。朝日向は彼女の手を掴み自身に添え、動かし達することに。

次の日、怒るヒロイン相手に平謝りする朝日向。あの後二回も付き合わせたとか、低姿勢なようでちゃっかりしてる。髪をかき上げた朝日向の顔が、実は自分好みのイケメンであることに気付いた彼女は混乱している様子。

 

後日、朝日向と一緒に外回りの営業をすることになったヒロイン。電車に乗って移動することになり、ヒロインの同行を喜ぶ朝日向。停電が発生し電車は停まり、満員の車内で朝日向と密着するはめに。人に押されて彼女の胸をつかんでしまう朝日向、胸の先が反応していることに気付き固くなってると嬉しそう。電車の電源が復旧し動き出すと、興奮した彼は鼻血を出し気絶してしまいます。

 

朝日向を連れ途中下車し、駅のベンチで彼を介抱することに。目を覚ました朝日向を、絶対に許さないと言うヒロインに彼はしどろもどろ。人を好きになるのがはじめてで、ヒロインのことが好きでどうすればいいか分からないとうろたえています。聞くと学生時代、クラスの女子に告白されてフラれるゲームをさせられていたとのことで、女性関係でいい目にあったことがない様子。一生ひとりと思っていた、でも君と出会って変わった、君のことが大好きとか、痴漢まがいのことしといて萌えさせてくるのはなんなのか。

 

その後、朝日向を躾けることを決意したヒロイン。気持ち悪い発言や挙動を止めるよう躾けるようです。ちゃんとしたら朝日向の頭を撫でいい子いい子してあげるとか、相手は喜んでるけど社会人的にはどうなのか。同僚に在庫チェックを頼まれ、二人で在庫室に行くことに。在庫を調べた後、ヒロインは朝日向の姿勢が気になる様子。猫背を直すよう朝日向の体を叩くヒロイン、彼の腹筋が異様に硬いことに気付きます。以前ヒロインが腹筋が好きと言っていたことを朝日向は覚えていて、密かに鍛えていたのでした。君のために鍛えたんだから自由にしていいと言われ、誘惑に負けたヒロインは腹筋を触ることに。

 

ヒロインに触れられ感じてしまった朝日向の手が、彼女の体に伸びてきます。抵抗すべくヒロインは朝日向を殴るも、もう一回殴ってと迫り変な方向に目覚めてしまった様子。何故か急に、ほくろの数を数えるからと彼女のスカートをめくる朝日向。ヒロインが使っているシャンプーの種類を知ってるとか、いつ爪を切るのか把握してるとか、好意のアピールのつもりなんだろうけど、ストーカーぶりを告白してくるのはなんなのか。ヒロインの下着を脱がせ、隠れていた部分のほくろを見つけて喜ぶとか変態じゃないか。ヒロインがぶっても朝日向を止めることは出来ず、朝日向の舌が秘められた部分に触れる寸前、同僚の声が。在庫チェックを頼んだ本人が手伝いに来たのです。なんとか事なきを得たヒロイン、一線は越えずに済んだのでした。

 

コミックス一巻の再現度高いシチュエーション音声でした。シチュエーション音声でヒロインの声がないのは英断だと思うものの、同時にヒロインの内心が分かりにくくなってしまった気が。原作は非常に文字数が多く情報量の多い作品なのですが、ヒロインの言葉や彼女の周辺のエピソードをカットしてもすごいセリフの多さ。朝日向は根暗でしゃべりがたどたどしいのですが、独り言が非常に多く彼一人のしゃべりでもめっちゃしゃべってるなとなりました。ヒロイン周りの人間関係(友人や合コン相手とのやりとり)の描写はばっさりカットされていて、原作以上に朝日向との二人の世界を堪能することが出来ます(白目)。原作再現を忠実にやりつつ、原作通りでは伝わらないところはセリフを足していたり、出来る限り理解できるよう工夫されていたと思います。コミックスよりも展開早めで、絵がない分セリフだけでは分かりにくいシーンもあるので、マンガを読みながら聞くのがベターかと。

 

ヒロインに殴られて喜ぶ朝日向は一見Mっぽいのですが、興奮するとヒロインにぐいぐいくるのでSとM両方持ってる印象。ストーカー気質で嫉妬深く、ヒロインに一途でかわいいところもある朝日向をテトラさんが熱演されています。冒頭のタイトルコールからしてテンション低くて、粘着質の朝日向を表現されていてぴったりでした。ヒロインの対応で暗くなったり喜んだり、実は表情豊かな朝日向のしゃべりが聞けます。躾ければ上手くいくかと思いきや、なかなか都合良くはいかない。部屋の壁一面にびっしりヒロインの写真を貼っていたり、ヒロインが合コンで男性と話しているところを目撃し監禁願望を語り迫るとか、想像以上の度数の高いヤバ男にぞくぞくしました。今後の原作の展開に期待です。

 

惜しむらくはエロが全て寸止めで本番シーンがないこと。原作に本番シーンがないため仕方ないものの、18推CDリスナーが聞くとなんで濡れ場がないのとなると思います。リップ音や耳舐めも最低限で、TLコミックスとしてはかなり異例かと。基本この作品はラブコメかつ会話劇で、TLコミックスながらエロがメインではないんですね。朝日向と付き合ったりセックスするのがゴールではなく、ヒロインが手綱を握り健全な方向に持っていくのが鍵かと思います。ヤンデレや快楽堕ちが多い乙女系ジャンルの中でも、異色の作品に感じました。