同人サークルSugar Holic発、教師のヒロインが教え子の男子に裏アカを知られ脅され、家に上げてしまうDL音声。こちらのサークルさん、新設サークルなのですがプロデューサーやライターさんがUnder Rainさんと共通しているよう。コンセプトが違うとかなのでしょうか。
高校教師であるヒロイン、ある日の放課後教え子である橘篤史（たちばな・あつし）に声を掛けられます。先生の仕事が終わるのを待っていた、家に帰りたくない気分だから先生の家に行きたいと言う篤史。ヒロインが拒否すると、彼は先生の秘密を知っているとスマホを見せます。そこに映っていたのは、下着姿で自撮りをする女性の姿でした。先生の裏アカでしょと言う篤史、ほくろの位置や身に着けている時計が同じと指摘、これ晒してもいい？と聞きます。ヒロインが裏アカを作った理由は、仕事でのストレス解消のためでした。渋々ヒロインは篤史を家に上げることに。
ヒロインに料理をごちそうしてもらい、軽い調子で話し掛ける篤史。もう帰ってと言うヒロインに、言いふらしてもいいのと脅しが。おうちの人が心配するのではとヒロインが言うと、母親に電話を掛ける篤史。今日友達の家に泊まると告げ、ヒロインの家に泊まる気満々の様子。疲れているならマッサージしてあげる、とヒロインに横になってと指示する篤史。変なことをする気なのではと警戒するヒロインに、そういうことはしないという言葉が。言葉通り真面目にマッサージする篤史、中学の部活の経験でマッサージを覚えたと言います。何故裏アカを作ったのと篤史が聞くと、学校関係者にセクハラされたり保護者とのトラブルのせいとヒロインは答えます。ちゃんと話を聞き憤ったり、真面目な反応をする篤史。ヒロインの裏アカを見つけたきっかけはクラスメートからの指摘で、特定したのは自分だけと言う彼。しゃべりは軽いものの、ヤンキーというわけではなく擦れた少年ではないようです。
翌朝、眠っているヒロインの横で半裸になり、隣で自撮りしたと篤史にスマホを見せられます。晒したりしないよと言いますが、ヒロインで遊んでる。鍵を渡すから帰る時にポストに入れるようヒロインが指示すると、この鍵預からせてよと言う篤史。来たい時にまた家に上がりこむ気らしく、反省してない様子。
後日、ヒロインが帰ってくる前から家に上がりこんでいる篤史。一通り家事はした、とどんだけ馴染んでるのか。洗濯や料理をしたり、なんだか同棲カップルみたいだな。将来やりたいことはないのと篤史に質問するヒロイン、将来に無気力な印象の篤史が気になっていたのでした。大学行っても意味あるの、とかやる気がないよう。家に帰らないのは何故、と聞くとはぐらかす篤史。ヒロインにさらに追及され、仕方なく篤史は家庭の事情を話します。小学生の頃に両親が離婚し、父親に引き取られ再婚して新しい母親が出来、妹が生まれたと言います。家族仲はいいけど、疎外感を感じているとのこと。多感な年頃で親が離婚して再婚したり、表立って問題はなくても複雑な気持ちになるのは避けられないのでした。それが嫌で家にいたくないらしく、ヒロインは問い詰めたことを謝ります。慰めてくれるならキスして、と言われハグだったらと彼を抱きしめるヒロイン。先生の好みはと聞いたり、序盤からそうだったけど内心が漏れてるぞ。篤史の見た目が好みとヒロインが答えると、からかうような言葉が。ヒロインはみんなに好かれてる、先生だからって完璧である必要はないよとかこっちが慰められてる。篤史はヒロインにキス、からかってるとは思えない長いキスが。先生は俺に脅されてるから仕方なくこうしてる、と告げ抱かれるよう促す彼。
序盤３０分エロなしのストーリーパートがあり、男性キャラクターの気持ちや設定を聞かせる丁寧な構成でした。濡れ場に入ると長尺でじっくり聞かせるやり方はUnder Rain作品と共通している印象。担任のヒロインに家に入れるよう脅すとか擦れてるのかと思いきや、話を聞くほどいい子なのが伝わってきます。篤史の家庭の事情は変わった内容ではないものの、どこの家でも起こりうることな分リアリティがありました。生意気だけど変なマウンティングはなく対等な関係性で、抱き方は丁寧と年下のいいところを凝縮したかのような印象。ヒロインと恋仲になり、彼の内面に変化が起きるのが聞きどころです。数年後の篤史とヒロインがどうなったかも聞けて、エロ特化のようでしっかりした構成とストーリーに気持ちを持っていかれました。
