偏愛シチュエーション

18推CD、同人音声の感想ブログです。内容にふれているため自衛お願いします。

WHISPER~見えない快楽~(CV:三楽章)

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ショコラブラン発、昔の彼氏と再会したヒロインが元彼の生霊に襲われる作品。幽霊に襲われる作品というと「エロティック・ゴースト」と「片恋メランコリア」を思い出すのですが、想像以上にそれらに近い内容でした。 

 

ヒロインは大学進学をきっかけに遠距離になり、別れた恋人がいました。十年後仕事の取引先で、偶然元彼の北町零次(きたまち・れいじ)と再会することに。打ち合わせの会議の後親睦会をすることになり、零次に声を掛けられます。十年ぶりながらヒロインのことが気になるようで、連絡先を交換したいと言う零次。帰宅後、電話をする二人。久しぶりの再会を喜び、週末プライベートで会う約束をします。 

 

夜、ヒロインがベッドで眠っていると誰かに触られている感触が。ヒロインは金縛りになっていて動けず、相手は彼女に話し掛けさらに触れてきます。ヒロインに相手の姿はよく見えず、まるで幽霊のような。それでいて体が触れ合う感触はあり、幽霊に好き勝手襲われてしまいます。幽霊はヒロインのことが好きでたまらないようで、ねちっこいしゃべりでオラオラ彼女を攻めます。ヒロインが達するところまでして、ひとまず開放されることに。

 

後日、零次から電話が。昨晩誰かに襲われたことが後ろめたいヒロイン、金縛りにあったことを伝えるものの襲われたことは言えず。夜、また幽霊がヒロインのもとにやって来ます。触れられて反応してしまうヒロイン、俺のことも気持ちよくしてと抱かれることに。幽霊になんかいかされたくないと抵抗するヒロインに、生霊にいかされているくせにと嗤う幽霊。死んだ人間が幽霊になって出てきているわけではないらしく、生きた人間が霊を飛ばしているらしいことが明らかに。生霊はヒロインとの行為に溺れるも、霊体であるため精液は出ないよう。何度も中に出せると喜ぶとか、発想がヤバイです。これからも抱きに来ると告げられ、怯えるヒロイン。

 

職場で零次に呼び止められるヒロイン、零次は幽霊の正体が気になって仕方ないよう。幽霊に触られたと怯えるヒロインに、何故言わなかったんだと声を荒らげる零次。うまく言えないと零次はヒロインを抱きしめ、慰めます。

オフィスでヒロインが仕事をしていると、どこからともなく幽霊の声が。夜ヒロインの家に出没するものと思いきや、日中オフィスにまで現れるとか手に負えません。顔は見えないものの幽霊のシルエットは確認でき、幽霊はヒロインのスカートの中まで見えると言います。どれだけエロに特化した幽霊なの。幽霊はヒロインに騒がないよう命令、彼女の下着を下ろし奉仕を始めるとかオフィスで何をしてるのか。ヒロインの焦りなどお構いなしに、幽霊は彼女が感じていることに興奮気味。みんなに気付かれたら会社にいれなくなる、そうなったらどこにも行かず僕と部屋にこもって気持ちいいことしようかとか、幽霊に社会性はない様子。たまらなくなったヒロインは退室、資料室に逃げ込むことに。逃げたつもりが幽霊もついて来ていて、そこで再度襲われてしまいます。

 

「エロティック・ゴースト」のオフィスでヒロインが幽霊に攻められ、トイレに逃げてもまた襲われ最後までする展開と非常に似ていて、この作品が「エロティック・ゴースト」の影響下にあることは明らか。「片恋メランコリア」は生霊の正体は終盤近くまで伏せられていたのに対して、この作品は公式の説明で再会したかつての恋人が生霊を飛ばしていることを最初から明かしています。ライターさんは別の方ですが、メーカーが同じなため、内容が似通っていても特に問題はないということなのかなと。今作も幽霊に自我があるけど、こちらは生霊の正体が分かると出てこなくなり、過去作ほどドラマチックな展開ではなかった気が。


幽霊の主である男性キャラクターは理性的で親切な人物として描かれていますが、生霊になると社会性がなくなり好き勝手振るまうのが面白いなと思いました。二重人格みたいな描かれ方で、幽霊は彼が押し殺した欲や本音の現れのようで興味深かったです。最終トラックでようやく零次と結ばれるのですが、愛が重く意地悪なところがあり、やっぱり生霊の主は零次といった感じでした。CD二枚組の作品のため、尺が長くストーリーも濡れ場もしっかり堪能出来ます。がるまにで購入しましたが、特典音声もついてきてお得でした。