偏愛シチュエーション

18推CD、同人音声の感想ブログです。内容にふれているため自衛お願いします。

再会~vol.3 遠距離~(CV:冬ノ熊肉)

「再会」vol.3 遠距離(CV.冬ノ熊肉)

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GOLD発再会した男女の恋愛を描くシリーズ第三弾、今巻が最終巻でしょうか。脚本の穂乃みのりさんいわく「器用な男の人ばかりじゃないリアルさを描こうと試みた」シリーズとのこと。個人的に熊肉さんを聞くの、かなり久しぶりでした。 

 

ヒロインと熊肉さん演じる夏目真(なつめ・しん)は遠距離恋愛中の社会人カップル。真は海外に赴任中で、遠距離恋愛歴三年という設定。日本と真のいる場所はかなり離れているようで、日本が夜だと向こうは朝。ヒロインは夜に、眠っている真を起こすためモーニングコールを掛けるのが日課。ヒロインが一日の出来事を話すも、真は仕事がかなり忙しいよう。ヒロインは真と離れていることに寂しさを感じていますが、彼は日々の慌ただしさに追われている様子。好きと言って欲しいヒロインに、そんなの言えないとか釣れないです。社会人になってから出会い付き合い出した二人ですが、同年代なのか気安く遠慮のないしゃべり。 

 

ヒロインが休みの日、真に朝電話をかけると意外がられます。ビデオ通話で顔を見て話したいヒロインに、真は嫌そうな態度。写真など顔を映すのが嫌とか、なんでそんなに消極的なの。聞くと一年以上直接会っていないとのことで、ヒロインが顔を見たいというのは当然のことでは。互いの顔を映して話すと、顔色を見て疲れてるのではとヒロインが真を心配。心配されるのが嫌だから、顔を見せたくなかったという真の言葉が。気を使わせまいと思っての反応にせよ、どうにも言葉足らずな印象。話してても眠そうだし、更に明日からモーニングコールしなくていいと言われます。もっと忙しくなりそう、起床時間がばらけるからしなくていいとのこと。いつ連絡してもいいと言われますが、返信遅れるかもとかどうにも手ごたえがないです。仕事と恋愛を両立出来ない真の性格をヒロインは熟知しているようで、モーニングコールを控えることに。 

 

それから三週間後、ヒロインの電話に後からかけ直す真。ヒロインに数日に一度の電話もしにくいとか、相変わらず激務の様子。真面目に話してたのにいいことしないかと言われ、急に一人でしてみてとリクエストされるのは何なの。長い海外赴任生活、精神的にも体の面でも寂しくなることがあるそうで、真の指示を聞きつつ一人でしている音や声を聞かせることに。真に色々指示されるのですが言葉が淡々と上から目線なのと、こんなに短い時間で興奮出来るのと思ってしまいました。

 

その後もヒロインの留守電に二週間後に返信とか、リアルだったらこのカップル大丈夫かという気分になりました。とは言え、帰国間際で嬉しそうな様子の真。空港で帰国した真と久しぶりの再会、握手し再会の喜びを嚙みしめます。真が予約したホテルのレストランに移動し、豪華な食事を楽しむことに。真は連絡をろくに取らなかったことを詫び、ヒロインに甘えていたと感謝の気持ちを伝えます。

 

個人的にシチュエーション音声と遠距離恋愛ものは、相性がいいと思っている組合せ。会えないことで寂しさや恋しさが募り、感動の再会と盛り上がる要素が多い作り。名作と感じる作品は男性キャラクターの寂しさの表現が上手く、ヒロインへのフォローが徹底している印象。この作品は男性キャラクターが真面目かつ不器用で口下手、遠距離恋愛ものに抱くイメージとは異なりました。すれ違い気味の海外生活から、再会してからの盛り上がりのギャップは良かったのですが、もっと愛情表現をという気持ちが強かったです。根っこでいい人なのは伝わるので、もっと言葉にしようよと。ヒロインの我慢強さや健気さに支えられた印象で、作品だからきれいにまとまってるけど、リアルだと厳しそうに感じてしまいました。再会後のエロでの距離の近さや、久々なあまりがっついてしまう熊肉さんの声や演技は美味しかったです。再会後と特典CDでのその後の二人の様子を聞くと、糖度が増していて良かったねという気分になりました。