偏愛シチュエーション

18推CD、同人音声の感想ブログです。内容にふれているため自衛お願いします。

Virgin~わたしのはじめて~Vol.3 功哉(CV.つやまろ)

Virgin~わたしのはじめて~Vol.3 功哉(CV.つやまろ)

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花鏡発、初体験のときめきや不安がコンセプトのシリーズ第3弾。社会人であるヒロインとつやまろさん演じる功哉(こうや)は歳の離れた幼なじみ。功哉は20歳の大学生。実家を出て一人暮らしをしているヒロインの家の近くに功哉が引っ越してくることになり、彼女の部屋にやって来た功哉。ヒロインは数年間功哉の家庭教師をしていたことがあり、幼なじみらしく軽口を叩きます。 

 

後日、功哉の部屋に差し入れを持ってきたヒロイン。功哉は子ども扱いするヒロインに苛立ち、高校時代の話をします。ヒロインは功哉が中2から高2の間彼の家庭教師をしていて、辞める頃付き合ってほしいと告白されたのでした。当時彼氏がいたため断ったのですが、功哉が大人になった時ちゃんと考えてと言われ、ヒロインはそれにYESと答えました。ヒロインが好きなあまり誰とも付き合ってこなかった功哉は、再度ヒロインに告白。付き合っている人がいると言うヒロインに、当時付き合っていた彼とは別れたことを知っていると指摘する功哉。別れた理由は彼氏が浮気して浮気相手に乗り換え、ヒロインを捨てたから。裏切られるのが怖くて、その後誰も好きになることが出来なかったとヒロインは告げます。事実を知った功哉の怒鳴ったり悲しんだりする様が暗く重い声で、本気過ぎて怖く感じてしまいました。「あんたを押さえつけることだってできる」とヒロインの体に触れ、ちゃんとヒロインが自分のことを好きにならないと意味がないと無理にキスしたりせず、真剣に考えてと念を押します。

  

また後日、夜道をふらついて歩くヒロインに気付いた功哉から声を掛けられます。発熱した彼女を心配して、ヒロインの家に一緒に行くことに。発熱の原因は知恵熱で、功哉のことを考えていたと言うヒロイン。功哉はそれほどまでに自分のことを考えてくれたと喜びます。改めて功哉はヒロインに告白し、ヒロインはそれを受け入れ晴れて付き合うことに。普段は落ち着いていて大人びた印象の功哉ですが、嬉しそうに話す様子は純情な男の子。熱を出してるからとキスだけに留め、その先をしないのがちゃんとしてます。

風邪から回復したヒロインと功哉(結局風邪がうつった)。デート中にハタチのお祝いに何が欲しいと尋ねると、ヒロインのことが欲しいという言葉が。ヒロインの家にお泊り、二人は結ばれるのでした。 

 

サブタイトルが「わたしのはじめて」となってますが、以前彼氏がいて同棲もしていたので、はじめてではないです。経験は元彼のみで、セカンドバージンとヒロインは言います。「俺があんたのはじめてになりたかった」と言う功哉、今作はヒロインよりも男性のはじめて。が、男性キャラクターが慌てたり感動するシーンもあるものの、本番時の流れやセリフがスムーズで正直はじめてに聞こえませんでした。18推あるあるですが丁寧にヒロインに奉仕し、どこが感じるか探り当てるとか、すでに数人と経験があるんじゃと思ってしまうような落ち着きと接し方に感じました。 

 

シリーズ3作目ということで変化球の設定だったのかもしれませんが、はじめてのコンセプトにこだわるあまり、矛盾した作風になってしまったのでは。セカンドバージンの話をする必要はあるのかと思ったし、ヒロインを大切にするあまりすごく丁寧に接してくれるのがはじめてに聞こえなかったり。付き合うまでの重い口調と付き合い出してからの親しみあるしゃべりのギャップ、気遣いある濡れ場演技と、つやまろさんの演技が良かったです。色々書きましたが、濡れ場偏重の今のシーンに迎合せず、付き合うまでエロに行かないのは好感が持てたし、ストーリー展開や感情描写が丁寧で良質な作品です。コンセプトはあまり意識せず聞くのが吉かと思います。