同人サークルwhite rabbit発、タイトル通り中卒のヤンキーに弱みを握られ襲われるDL作品。最近聞いた弥勒さん出演の作品が良かったので、こちらも聞きました。ダイレクトなタイトルですがギャップが激しく、意外性のあるキャラクターに驚きました。
ヒロインは堅めの会社に勤める真面目な性格の美人で、変わった性癖の持ち主。仕事のストレス発散のため、家の近くの公衆トイレで一人でするのが習慣という攻めた設定。ある夜、いつものように個室トイレでしていると、声を聞きつけたガラの悪い男が中に入ってきます。チクられたくなかったら目の前でしてみせろと言う男、仕方なく従うことに。スマホで撮られてしまい、下品な言葉で罵られます。興奮した男に触られ、そのまま襲われてしまうヒロイン。繋がるとすぐヒロインの体に溺れ、大声で挑発しつつあえぐ男。事後またやろうぜと言い、ヒロインのスマホに連絡先を勝手に登録し、タケルと名乗ります。絶対連絡するからシカトすんなよ、と言われひとまず解放されることに。
後日ヒロインが電話に出ないことに激怒し、留守電に乱暴なメッセージを残すタケル。会社の隣のビルの屋上に来い、来なかったら画像をバラまくとか脅迫です。怖くなり仕事終わりに屋上へ向かうヒロイン、予告通りタケルが待ち構えていました。恐怖しつつどんな風に犯されるか想像して興奮しただろと言うタケル、べらんめえ口調でヤンキー然としているものの、ヒロインの内心を想像して言い当てるとか案外観察眼がある様子。あんたが何欲しがってるのか教えてと尋ね、罵りつつ本番で夢中になるところは以前と同じ。最中にキスしたいと言ったり、ヒロインに気持ちが傾いてきているような。今までのセックスの中で一番かもとつぶやき、あんたからキスしてと甘えてくるとかデレてます。雨が降りだしヒロインの家に行って仕切り直したいと言い、どんどん踏み込んでくるタケル。態度がかなり軟化し、脅していたはずが懐いている様子。
ジャケ絵もボイスサンプルもいかにもなDQNで最初大丈夫かと思いましたが、懐に入るのが上手く距離の詰め方があまりにも絶妙。甘え上手だったりありがとうが言えたり、意外なところが見えてきて翻弄されました。最初は脅され言いなりだったヒロインですが、タケルがデレた後は力関係に変化が生じます。ヒロインが主導権を握る側になり、逆転劇が味わえました。
受け身で流されやすいヒロインだと快楽堕ちかバッドエンドになる可能性が高く、それを回避出来たのはこの作品のヒロインだったからと思います。真面目そうに見えて人には言えない性的嗜好を持ち、男に物怖じしない気骨を感じるヒロインでした。隠した欲望を嗅ぎ取り、相手が望む攻め方をしてくるタケルとは好相性で、この組み合わせだからこその内容だなと。男性向けの作風とキャラクターに、女性受けする属性を落とし混んだ印象で、ギリギリのラインまで攻めたバランス感覚にうなりました。
