偏愛シチュエーション

18推CD、同人音声の感想ブログです。内容にふれているため自衛お願いします。

真面目系クズ★モブレくん~良識あるクズ、その正体~(CV:三橋渡)

同人サークル禁断りんご発、ヒロインが目隠しされ自称脇役以下のモブにレイプされてしまうDL作品。前評判が高く、発売されてすぐドンと売れた作品です。

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ヒロインは日々、上司である部長・剣木影朗(つるぎ・かげろう)に嫌味を言われいじめられる日々を送るOL。帰宅時、いきなり路地裏に彼女を引き込む人物が。相手はヒロインのことを以前から知っているらしく、うっとりと気持ち悪くささやきつつ体を触ってきます。目隠しされ、相手の顔を見ることが出来ない状態に。ヒロインが身に着けている下着を見て俺の好きなやつとか、ストーカーなのか。今から君は脇役以下のモブにレイプされると宣言する男、強引に迫っているのになんだか卑屈です。ヒロインには男の声に聞き覚えがあり、部長の剣木に似ていると指摘しますが、相手はそれを却下。ひるむことなくヒロインを犯します。体のあちこちを触られ反応してしまうヒロイン、男もそれを知って興奮している様子。

 

入れるのはやめて、と言うヒロインに男は足で挟んでくれたらと提案。仕方なく応じるヒロイン、耳舐めされつつ攻められることに。いい声なんだけど、言動がおかしくて気持ち悪いよ。一方的に襲ってるのに、恋人のノリ要求してくるのはなんなの。写真撮るしクズです。次は中にと言い出し、約束と違う。興奮しきった男を止められるわけがなく、入れられることに。中の様子から俺のこと好きって言ってるみたいとか、何を言ってるのか。喜んだかと思えば、レイプ犯の自分に反応しているヒロインに苛立ったり、情緒不安定な気が。ヒロインに好きと何度もつぶやき、事後もうっとりしてて気持ち悪いよ(二回目)。通報したらさっきの写真をネットにばらまく、と脅しつつこれもモブレ定番の脅しと言ったり、なんかメタ発言してくるな。後で車で送ってあげる、部屋番号は把握してるとか、徹底したストーカーぶりに身の毛がよだつ思い。

 

次の日、通勤電車に乗っているヒロインの耳元に聞き覚えのある声が。それは昨日のストーカーの声で、早速耳を舐めてきます。満員電車なのをいいことに、ヒロインに密着して触ってくるとか相変わらず卑劣なやり方。背後に立たれ、顔を見ることが出来ません。職場で上司に会ったら、そっくりな痴漢の声思い出して興奮するのと聞いたり、感覚おかしくないか。ここでも感じているヒロインにイライラしてると言ったり、精神が分裂気味な気が。襲ってるのに焦らしてくるの腹立つな。ここでも最後までされてしまうことに。最後の方にヒロインが剣木部長とつぶやいたと気にしたり、やっぱり情緒が不明です。

 

仕事が終わらないヒロイン、上司に残業を申し出ると嫌味を言われつつ、許可を取りつけることに。残業するも疲れのあまり、デスクで居眠りをしてしまうヒロイン。話しかけてくる声で目を覚ますのですが、それは昨日今日とヒロインを犯したモブの声でした。ヒロインを上司の椅子に縛り付け、また襲われることに。何故ここに男がいるのかと思いきや、彼は警備員と言ったらどうすると言います。ヒロインが職場で剣木部長の声に反応してしまったことを言い当て、部長が好きなのかと聞くも声に動揺が現れています。上司の役を演じると言い、ヒロインにキスをする男。はじめてのキスと感じ入っている様子。男はヒロインの服を脱がせ、彼女に触れます。俺が君の上司だとしたら、なんでこんなことすると思うと質問されるヒロイン。上司は堅物とヒロインが答えると、本当は君のことが好きなのかもという言葉が。部長は私のことが嫌いとヒロインが言うと、君のことが嫌いなんてあるわけない、と声を荒らげる男。よく分からないことを口走りつつ弱った声になり、何度も好きと言いヒロインを攻めます。

 

禁断りんごさんらしいこじらせた男の溺愛と暴走を聞く内容で、今回は自分をモブと呼ぶ男にさんざん襲われる内容でした。モブの正体が誰かというよりも、いかにこうなったかが聞きどころです。ヒロインを溺愛するも初手がいきなりレイプ、満員電車で痴漢、オフィスで椅子に縛って襲うとかそれ犯罪や、とツッコミが止まらない内容。


女性向けでもレイプもの、最近は電車での痴漢ものも多くリリースされていて、今作でもそれらがふんだんに盛り込まれています。男性向けで多いシチュエーションですが、男性向けそのままのやり方で描けばいいというわけではなく、ソフトな声としゃべり、ヒロインへの溺愛が必要不可欠なこのジャンル。やってることは犯罪ながら、カップルのプレイに聞こえる甘さが男性向けとは異なるポイントかと。三橋さんのいい声と濡れ場演技で魅了しつつ、しゃべりやセリフが変態じみていて、犯罪者っぽさがしっかり表現されているのが聞きどころです。三橋さんの演技の振り幅に驚かされました。気持ち悪い演技も笑える演技も完璧で(褒めてます)、隙のなさがとんでもないなと思いました。

 

今作はヒロインとリスナーの感覚や認識に開きがある印象で、ヒロインの心情を想像して聞くのが重要かと思います。初回とそれ以降では聞いた印象にかなり差があり、このブログもそうですが、あまり情報を入れずまっさらな状態で聞いた方が楽しめます。終盤手前の種明かしで斜め上の行動や言動、性癖を聞かされ騙されたとなりました。なかなかぶっとんでます。付録の日常編を聞くのが必須です。本編のみでは分かりにくかった、ヒロインを取り巻く環境や関係性を聞くことが出来、キャラクターの解像度が上がりました。独特のワードセンスで刺激的な言葉責めをするのは今回も健在で、癖の強いキャラクターと相まって個性が光っていました。