偏愛シチュエーション

18推CD、同人音声の感想ブログです。内容にふれているため自衛お願いします。

夫と義弟 義弟愛編(CV:茶介)

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ステラワース発茶介さんの一人二役による、夫と義弟に翻弄される昼ドラばりの愛憎劇。脚本ひよさんとキャラデザ天野ちぎりさんの黄金タッグによる、二枚同時発売の作品です。こちらはヒロインの夫の弟が提案を切り出す、義弟愛(ぎていあい)編。

 

序盤は夫愛編と共通。会社に来たヒロインと偶然出会った夫の弟・白坂裕之(しらさか・ひろゆき)は、彼女をランチに誘います。個室のある店で二人で食事をすることに。母に早く子どもを作るよう言われているのを聞いている、二人に子どもが出来ないのは兄に原因があるのではないかと話す裕之。涙ぐむヒロインに裕之は謝罪、子どもが出来ないなら別れるよう義母から言われた、とヒロインは悲しんでいたのでした。口調は丁寧で遠慮がちですが、悲しんでいる姉さんを抱きしめたいとか、ヒロインに並みならぬ感情があるよう。

 

家で貴文とヒロイン相手に提案を切り出す裕之。二人が別れずにすむ方法、それは裕之とヒロインの間に子どもを作ること。貴文の治療がうまくいっていないことを裕之は指摘、両親に今の状況を説明出来るのかと聞きます。彼女がいいのならと貴文は了承、ヒロインも提案を受け入れます。裕之とヒロインがセックスするのを許可する条件として、自分が見ている前ですることを要求する貴文。戸惑いつつ、それを受け入れ二人ですることに。

 

貴文の目の前で、行為に及ぶ裕之とヒロイン。たどたどしくヒロインに触れる裕之、貴文の指摘が入りつつ不自然な状況でヒロインを抱きます。弟に抱かれるヒロインに貴文は自身に奉仕を要求、途中から三人ですることに。最初は見ているだけのはずが貴文の指導と実況で進むとか、よく分からない状況です。義弟に抱かれた後興奮しきった夫と本番、貴文の指示で裕之がヒロインに奉仕とかどんな気分で聞いたらいいの。

 

後日、あの夜の出来事で回復したと思いきや、ヒロインの誘いに浮かない顔をする貴文。ヒロインをすごく抱きたいけど、目の前にすると違和感があるとのこと。裕之とヒロインのセックスを動画におさめて、それを見て夫婦でするのはどうかといきなりな提案をされます。ヒロインは拒否しますが、一人で盛り上がっていてどうしてしまったのか。結局貴文の指示でヒロインと裕之は再度セックス、監督のごとく指導しつつ二人の姿をカメラにおさめる貴文。もうどんな気持ちで聞いたらいいのか分かりません。

 

夫愛編は通常ルートで他作品の3Pものに近い感じで、義弟愛編はその後も描いた真の展開といった印象です。こちらは義弟愛編と銘打たれていますが、メインが義弟ではないことに驚きました。提案をどちらがしたかが分かれ道です。義弟愛編の方が夫が暴走していて、どちらも主導権を握っているのは夫の貴文。義弟愛編は提案したのが弟で、兄が被害者意識を持ち暴走、開き直ってより狂気に染まっているのがしんどいです。暴君と化した貴文の命令に従っている裕之とヒロインは被害者で、気持ち良くなるどころじゃない気が。何かにつけて夫の指導や実況、命令が入るので過激なエロだけど甘さはなく、狂気の方が勝っている印象。ストーリー展開はまるで昭和の昼ドラで激しい感情表現や入り混じった複雑な心情と、やっぱりこの方でないとと思わせる茶介さんの演技が圧巻でした。

 

特典はメイトで義弟愛編の後日談を聞きました。本編の続きというより、つかの間のひとときを描いた内容で相手は裕之のみ。台風の夜、貴文の目がない場所での行為です。二人で身を寄せ合って熱く盛り上がっているのに、気持ちのバロメーターの変化を感じました。貴文の被害者であることが同士感を生み、二人の仲が深まってしまうという皮肉。その後は不明ですが、堂々巡りになるのかなというのが個人的な印象。3Pもので寝取られと挑戦的な内容で、共有でも取り合いでもなく主導権を握る者が残りの二人を支配するという、想像以上にドロドロした作品でした。