偏愛シチュエーション

18推CD、同人音声の感想ブログです。内容にふれているため自衛お願いします。

2020年まとめ商業CD編

このブログをはじめて約三年、また一年に一度のまとめ記事を書くことが出来ました。12月中に記事200本目を達成、更新遅い、好みが偏っている者にとってここまで続けられたことが驚きです。これも見て下さる方たちのおかげです。こちらでは2020年に管理人が聞いた商業CDの中で、特に良かった作品を紹介していきます。2020年に購入した商業作品は36枚でした。がるまにでDL販売されている作品はリンク先を貼っていますが、現時点では全てCDでの購入が可能です。

1位 花の嫁入り-清酒奇譚 妖狐録-(CV:千渡レナド)アイリスクオーツ

花の嫁入り -清酒奇譚 妖狐録- / 千渡レナド

異類婚姻とお酒にまつわる話がテーマのシリーズ第四弾。2019年はシリーズで箱推ししたのですが、今回も太鼓判押します。今回のお相手は神様ではなく半人前の妖狐で、人間に近い揺れ動く内面を聞くことに。千渡レナドさんの気品ある古風でおっとりしたしゃべりの妖狐と、兄貴然とした明るくチャラいしゃべりの占い師のお隣さんの演じ分けが見事。後半告げられる衝撃の真実と、怒涛の展開で気持ちが忙しかったです。映画一本観たかのようなスケールの大きさと熱量に圧倒されました。テトラさんの新作リリースも発表されていて、今後の動きにも注目です。

 

2位 やさしい楽園―エーロスの章―(CV:茶介)ダブリルムーン

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セカンドシーズン最終巻にして異色作。楽園シリーズは半分ほど聞きました。男女が出会い片方が人形になる展開と、濡れ場中心でタイトル通りやさしい作風という認識でしたが今回は違います。今回は望まず人形になった男性キャラクターが、マスターである人形師のヒロインを人形のように扱っています。粗悪な人形を作り、世界に混乱と悪意をばらまくというストーリー。倒されて終わりになりそうなキャラクターが、いかに救いの道を歩むかが聞きどころです。苦悩、憎悪、孤独感といったネガティブな感情を茶介さんが見事に表現されていて、納得すぎるキャスティングでした。

 

3位 東京四角形-辻ヶ花サーガ-Scene:2角筈祐輝(CV:広山和重)花鏡

東京四角形-辻ヶ花サーガ-Scene:2角筈祐輝(CV.広山和重)

東京の辻ヶ花という架空の街を舞台に繰り広げられるシリーズ第二弾。音声作品というよりも、情報量多めで謎解きメインのアドベンチャーゲームのような異色作です。今回は武闘派カップルが主役で、向かってきた敵を全て倒す姿があまりにも痛快で規格外。魁皇楽さんの第一弾、羽沢光弘編と対を成す作りで裏情報や仲間の話が多め。今巻を聞いてから一巻を聞くと、最初不明だった背景が見えてきてとても面白かったです。二巻だけ聞いたという方も、今から一巻聞いても十分楽しめるのでぜひ。続編が一番楽しみなシリーズ。

 

4位 home sweet home(CV:黒井勇)HOBiGIRLS neige

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ネットでの評判を聞いて後から購入した作品。ジャケ絵やあらすじ紹介は幸せそうな印象なのに、話が進むほどどんどん不穏になっていき、アナザーエンディングで激烈なラストを聞くことに。甘いお菓子を食べたつもりが、中に火薬が入っていたぐらいの衝撃作でした。堀川ごぼこさんのストーリーテリングが冴えわたっていて、この方の真骨頂はサスペンスであることを思い知らされます。シチュエーション音声の特性を良く活かした作品で、最後まで耳が離せません。街の雑踏やBGMが絶妙で、上質のボイスドラマでもあります。

 

5位 あやしの花恋愛譚 Ep仁編(CV:茶介)ツナボニコレクションズ

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幸せになれる不思議な花をめぐるシリーズ第三弾。1,2作目でサブキャラとして登場した社長がメイン。花と言うより、花を作った本人にスポットが当たる核となるエピソードです。社長の生い立ちや彼の家系の秘密が告げられ、想像以上のスケールの大きさや深さに驚きました。神秘的な内容ながら深刻な作風ではなく、ほんわかしたライトさもあり聞きやすく、脚本かしわさんの手腕に脱帽。

 

6位 Rouge et Noir Down情報屋 柏木セナ(CV:四ツ谷サイダー)花鏡

Rouge et Noir Show Down 情報屋 柏木セナ(CV.四ツ谷サイダー)

ルジュノワセカンドシーズンの最終巻にして、前巻の課長編直後のエピソード。今まで聞いた音声の中で最も難しく感じた作品で、記事にするのも苦戦しました。情報屋であるセナがメインで情報戦中心で組織の悪事が暴かれ、セカンドシーズンもここでひと区切り。アクションシーンやヒロインとのコンビネーション、ラブとエロもしっかりとラストを飾るにふさわしい豪華さ。公式特典のサイドルージュも、激しいエロとセナの本音と暗い願望が聞ける内容で最後まですごかった。

 

7位 夫と義弟 夫愛編・義弟愛編(CV:茶介)ステラワース

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ステラワース恒例の二枚同時発売で、脚本ひよさんとキャラデザ天野ちぎりさん、キャスト茶介さんとゴールデントリオによる作品。茶介さんの一人二役による、次期社長の夫と義理の弟に翻弄される昼ドラばりの愛憎劇で3Pもの。子どもが出来ないことを義母になじられ、別れろとまで言われた夫婦が下した決断とは。解決策は、ヒロインが夫の弟とセックスして子どもを作ること。誰が提案をしたかで分岐が発生します。夫愛編は他作品の3Pものに近い印象で、歪んでいるけど本人たちは幸せそうな。義弟愛編は被害者意識を持った夫が暴走、弟とヒロインを支配する倒錯したセックスを聞くことに。夫愛編は通常ルート、義弟愛編は真のエンディングといった感じです。よりハードな作風の義弟愛編の記事の方がよく読まれていて、これがネットの評判という気分です。

 

8位 LOVE&TASK case.2成宮基生の場合(CV:黒井勇)ツナボニコレクションズ

LOVE&TASK_case.2 成宮基生の場合 / 黒井勇

社会人カップルのラブとエッチの悩みと奮闘を描いた作品。付き合い始めの彼氏に未経験と勘違いされてしまい、なんとかエッチしなければと意気込むヒロインの暴走に振り回されるコメディ。仕事が出来る気配り上手でちょっとにぶい男性キャラクターが好印象で、黒井さんの声も心地良いです。

 

9位 Birdcage-relief-(CV:早川凛太)HOBiGIRLS neige

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マフィアのファミリア三世代を描いたシリーズ第三弾。シリーズ内では一番古い代のドンの作品。キャストが早川凛太さんで同じくホビガの「Villain」一作目以来のご出演で、18推CDはなんと六年ぶり。早川さんの低音ボイスによる威厳と高潔さの表現、男らしさあふれるキャラクターと説得力がすごかった。誘拐されたヒロインが敵組織でひどい目にあっていたり、ドンの出生が壮絶だったりと設定が重いですが、屋敷内で男女が過ごし距離が縮まっていく流れは乙女系らしくもあります。

 

10位 解決策はまさかの3P!?(CV:Ash,谷根千)ショコラブラン

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2019年リリースの二枚組作品。CDは高価なためDLでクーポンを使い購入したのですが、結果は買って正解。夫がEDでセックスレスになりそうだったところ、夫から寝取られで興奮する性癖を暴露される序盤からぶっとんでいます。共通の友人に頼み込んで、ヒロインが寝取られている様子を夫に見せる内容がエロくて刺激的。男性向けっぽいかと思いきや、心理描写や関係性の変化があったりと女性向けのベクトルでした。「夫と義弟」のようなドロドロした作風ではなく、軽めで3P好きな方なら楽しく聞けると思います。

 

2020年の後半は特に、元々低予算だったのがさらに下がりCDを買うことが減ったため、聞いた作品も少なめでした。流行りが追えない寂しさもありましたが、特に興味を持った作品と厳選した分、個人的な当たりを引く率が高かった気がします。こうして並べて見るとストーリー性が高い作品中心で、重い話が多いですね。この中で気軽に聞けるのは「LOVE&TASK」と「解決策はまさかの3P!?」ぐらいでは(個人の感想です)。

私の中では常連のキャストの方や、ヒット作や名作を手掛けたライターの方の作品が強く、やっぱり経験と技術が大事と基本的なことを思った一年でした。