偏愛シチュエーション

18推CD、同人音声の感想ブログです。内容にふれているため自衛お願いします。

淫魔のいる生活(CV:一条ひらめ)

声優一条ひらめさんが脚本も務めるサークルmonoBlueの2015年の作品。同人音声好きならみんな知ってる、ここで紹介する必要ないぐらい有名な作品ですが、とても素晴らしかったので取り上げます。

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ヒロインの元に淫魔のスイという青年がやってきます。淫魔は人の夢の中に入り込み、淫らなことをして魔力を得る存在。ヒロインは心の奥でエッチなことを望み、スイもヒロインが好みで引き寄せられたのでした。ヒロインを抱こうと誘ってきますが、何故か彼女の夢に入れず悔しげなスイ。
一夜明けると、スイが台所に立ち朝食を作っていました。同棲彼氏のようなさわやかさですが、ヒロインはスイの姿に怯えている様子。彼の頭には角があり、しっぽが生えていたのです。淫魔は相手が理想とする見た目で現れるのですが、魔力が激減したスイは変身出来なくなっていたのでした。聞くと現代人の眠りが浅くて不安定、夢の中に入れず魔力も回復出来ない状態なのだそう。スイは魔力切れのあまり、お腹を空かせていました。ヒロインがとても好みだけど彼女の眠りが浅い、眠りが浅いなら深いものにしてやると決意したとのこと。眠りを深くするためお前に尽くしたい、ここに置いて欲しいと頼み込まれ、ヒロインはスイを受け入れます。

 

それからスイとの生活が始まることに。耳かきやマッサージ、淫魔のイメージからは程遠い健康アドバイスや癒しのリラクゼーションを受け、深い眠りを得られるようになっていくヒロイン。もちろんそれだけには留まらず、夢の中に入り込んできてエッチなこともします。最初は色気溢れる声で誘われますが、ヒロインに触れると飢えていることもありがっついてきます。奉仕型のエロで特化しているのが耳攻め。耳に近づいてくるタイミングや距離の近さが絶妙です。


淫魔ものというとエロ中心で快楽堕ちしそうな印象でしたが、イメージが覆りました。エロの経験は豊富だけど恋愛経験はなく、根はとってもピュアな淫魔とか反則。理想の誰かではなく淫魔のスイを受け入れてくれたヒロインに本気になって告白、両想いになるという想像を超えた純愛作品でした。話が進むほど人間らしい感情が見えてきて、おっとなります。スパダリ然としてると思いきや、戸惑ったり照れたり慌てたり、表情豊かなスイの声を聞くほど引き込まれます。
異種族ゆえ恋愛は困難だったりダークな作風ではなく、ヒロインとスイの関係のみで進む内容です。癒しと萌えに特化していて、エロもありで多幸感がすごい乙女系のお手本のような作品。一条ひらめさんの声の良さや演技力の高さはもちろん、女子の萌えを熟知したセリフやストーリー展開が見事で天才だと思いました。