偏愛シチュエーション

18推CD、同人音声の感想ブログです。内容にふれているため自衛お願いします。

2022年まとめ同人音声編

今回もまとめ記事を書く季節がやってきました。こちらのブログは2月で5周年、長く続けられて嬉しい限り。2022年に個人で購入した同人音声は143本でした。商業音声37本を含めると180本。おととしよりは減りましたが、今回も結構買ってたなあという印象。それでも「最近あまり音声買ってないな」と思ったり慣れって怖い。こちらでは同人音声で良かったものをランキング形式で紹介していきます。

 

1位 えちおね!~ヤリチンで一途な義弟に、えっちなお願いしてみました~(CV:一条ひらめ)(ANDmore!)

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同サークルの前二作がメガヒットしている中、今回もCV一条ひらめさんですでに1万DL超えているこちらが1位。同居している大学生の義弟と、彼氏とのエッチでいけないヒロインが勉強と称して本番してしまう作品。姉弟だからとヒロインに手を出さず、性欲のはけ口として姉に似た女性とセックスしてネットに動画を挙げる弟とか、今っぽい設定が絶妙。最初は抵抗していたものの、弟の口車とテクニックに乗せられ本番に誘導されてしまうのがエロいです。ママ活、裏アカ、NTRビデオレターといったそれだけで作品が作れる要素をふんだんに盛り込み、結構ダークな内容なのにひらめさんのかわいい声でポップに聞けてしまうのがすごいです。

 

2位 ヒーロー監禁~敵の幹部に捕らわれた戦隊レッド~(CV:彩和矢)(Sugar Holic)

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元日リリースその1。敵の女幹部に捕らえられた戦隊のレッドが、性的にいたぶられてしまう作品。女性優位だけど開発はなし、逆転ありのエロ特化です。レッドを堕とすためエロいことばかりしてくる幹部のヒロインに対し、性的に見られている自覚がないレッドがおかしい。ヒロインの執拗な攻めに耐えられず、最後は自分から彼女を求めるようになるのがアツいです。ちなみに姉妹サークルであるUnder Rainの「ピンク監禁」と世界が共通しているのが示唆されていて、男女逆転したらどうなるかを楽しめます。2022年に書いた記事の中で、最も見てもらえた作品でもあります。

 

3位 御伽草子 少女散歌(CV:三橋渡)(Dream Stage)

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昭和初期、山陰地方で起こった少女失踪事件の謎を解明すべくやって来た、新聞記者のヒロインと着物絵師の青年を巡る耽美ミステリー。太平洋戦争が始まる数年前、津山三十人殺しという凄惨な事件(実際にあった事件)が起こった頃、近くの村で少女が何人も連続して失踪するという奇妙なことが相次いでいました。彼女たちは三橋さん演じる着物絵師の絵のモデルで、容疑者である彼に取材のため話を聞くヒロイン。少女たちとの淫らな情事を聞き、青年に惹かれたヒロインは自らも抱かれることに。謎が謎を呼ぶ展開でトラックの間に挟まれる怪しいBGMも雰囲気抜群、サウンドノベルゲームをプレイしているかのような感覚になります。コミカライズ化が予定されており、より多くの方に届いて欲しい作品。

 

4位 ぱにすけ通販チャンネル~淫魔ご自慢の淫具を紹介します!~(CV:一条ひらめ)(monoBlue)

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2022年もリリースした作品みなヒットしていたmonoBlueから、個人的に選んだのはこちら。淫魔シリーズにあたる作品ですが、今回は人間界ではなく魔界が舞台で、ヒロインは元聖騎士の奴隷とファンタジーです。主人公は通販チャンネルで、魔法のアダルトグッズの販売を任されている淫魔の青年。トークが下手で閲覧数は少なく、成績最下位と散々な様子。連れてこられた聖騎士のヒロインと番組出演したら閲覧数が伸び、グッズの説明とともにヒロインとのエロも公開する配信番組になっていきます。奴隷と言っても強くて体格のいいヒロインに攻められる展開で、女性優位の配信系と今時の内容。突飛に見えてコメディテイストでかわいいという、ひらめさんの才能がいかんなく発揮された良作。

 

5位 四季恋・冬~学生時代のバイトの後輩とスノボ旅行で3Pデビュー~(CV:九財翼、八神仙)(メロピュア)

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学生時代のバイトの後輩男子二人とスノボ旅行へ、宿泊先のロッジで告白され3Pしてしまう作品。昔から友達同士の後輩男子の軽快なトークを聞き、二人ともヒロインが好きだから両方受け入れてとすんなりエロへ。男同士の連携が取れていて性欲も旺盛だから、二穴や二輪しても不自然じゃないというミラクル。序盤でスノボやってる時の会話で仲の良さがうかがえ、エロ特化だけどしゃべりも楽しめます。

 

6位 隠し鬼(CV:茶介)(BoneCage)

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元日リリースその2。ヒロインが昔助けたあやかしに異世界に連れて行かれ、もてなしを受ける作品。美味しい食事や温泉でもてなされるも、あやかしはヒロインを家に帰す気はなくどんどん不穏な空気に。女性向けだと人外キャラはヒロインの気持ちを理解しようと努め、広い心の持ち主が多いですが今作は違います。永遠に分かり合えず、歩み寄ることはない人と人外のすれ違いを描き切った作品かと。好感度は下げずに根は獰猛で尊大な人外を描いています。コミカライズが予定されていて、今後の動きにも注文。

 

7位 あに×いも。~お兄ちゃんはセックスフレンド~(CV:ながしま)(ばーちゃみっ!)

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旅行で両親がいない家で、実の兄と妹でセフレになってしまう作品。妹が一人きりの家に実家を出た兄が様子を見に帰ってみると、自身を慰める妹の姿が。火がついた兄は妹にセフレにならないかと誘います。はじめてで過去の経験でセックスに恐怖心がある妹相手に時間を掛けて前戯、痛くないように気遣ってしてくれたり勘違いしそうになります。執拗に抱かれ、チャラそうで面倒見が良かったりギャップ萌えがすごかった。

 

8位 催淫療法えっち~耳でも感じるねっとりびちょびちょクンニで初めてイカされちゃいました~(CV:恋津田蓮也)(Sugar Holic)

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以前の彼氏に言われた「お前っていきにくい?」の言葉にコンプレックスを抱えるヒロインが、催淫療法をやっているクリニックでカウンセラーと色々エッチなことをする作品。病院に行ったらエロいことをされる展開は病院ものあるあるですが、治療だから体に触れるのも普通で、感じたお前が悪いとならないのが良心的。恋人のように抱かれ、いつの間にかコンプレックスも解消されている癒しと恋愛とエロの三段構え。タイトルの催淫療法は下半身の奉仕の音が耳元で聞こえるというもので、音声作品の特性を活かした作りが良かったです。

 

9位 被検体の彼×キメセク!~大学の生徒が薬を盛られて大変な事になっちゃいました~(CV:一条ひらめ)(セックスドライブ)

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三橋渡さんの「密着囁き×キメセク!~大学の後輩に薬を盛られて調教されちゃいました~」のスピンオフにあたる作品。助教授のヒロインは彼女を慕う男子生徒に好意を寄せられていますが、立場上受け入れることは出来ず。ある日、飲み会で媚薬を盛られた彼と外で遭遇したヒロインは体を触られてしまいます。後日、媚薬が入った飲み物を飲んだヒロインは欲情し彼を求め、そこからどんどん体の関係に。キメセクで変化する関係ながら純愛で、感情表現もしっかりと乙女系然とした作風です。「密着囁き×キメセク!」と聞き比べると、キャラクターや作風の違いを楽しめます。

 

10位 すいくんとせんせーの、ないしょのなつやすみ。(CV:姫咲遥)(Queens↔DOM)

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男子高校生に家庭教師として勉強を教えるヒロインが、勉強以外のことも教えることになる作品。教え子のすい君にテストでいい点数取ったら胸を触らせてあげると約束するヒロイン、努力の末高得点を取った彼へのご褒美に胸を触らせることに。そのまますい君のはじめてをもらうことになるという、オーソドックスな展開。リアルタイムかというぐらい長尺で、初々しさとエロさが同居する濡れ場が美味しいです。追加トラック多数、台本つきと大ボリュームでお値段以上の快作。

 

出演数的には今回も三橋渡さんがダントツで、作品のジャンル以前に三橋渡というジャンルではと思うほど多かった。年間ランキングを見てみると上位は三橋さん、一条ひらめさん、彩和矢さん出演の作品が占めていました。指摘するまでもないですが、2022年は彩和矢さんの出演がドンと増えた年で、商業作品への進出も目立っていました。乃木悠星さん、二回戦中さんの出演数もかなり多く、毎日のように音声がリリースされ、さながら戦国時代のような。ちなみに同人中心に活躍されているキャストの方の2022年における出演数はこんな感じ(共演、商業作品含む(無料のお試し版は除く)、外国語訳つきの別売りやパック作品は除く)。間違ってたらごめんなさい。

(敬称略)三橋渡 137

     彩和矢 72

          二回戦中 71

     乃木悠星 61

     一条ひらめ 51

というか、2022年リリースの同人音声めちゃめちゃ多くないですか?商業CDのリリースが減っているのに対して、同人は右肩上がり。共演や商業も含んでいるので正しい数ではないけど、こちらを全部足しても390本超えてる。集計は公式におまかせするとして、トータルはかなりの数では。

 

同人業界自体は動きが活発だったと思いますが、取り巻く環境としては不穏さを感じる一年でした。アダルト系の扱いがある複数のサイトで特定のクレジットカードの取引が終了になったり、表現規制のニュースがあったり、近い将来導入されるインボイス制度だったり心配事が尽きない様子。音声作品に限らず、エンタメ全般に対して試練の時かと思います。マンガ家の方が「楽しいことだけ流していたいけど、それだけだと表現を守れない」とつぶやかれていたのが印象的でした。出来ることは少ないけど興味のある作品は早めに買う、ニュースに関心を持つなど、ユーザーも意識することが大事と思いました。