偏愛シチュエーション

18推CD、同人音声の感想ブログです。内容にふれているため自衛お願いします。

田舎令嬢はチョロデレ王子のHな求婚を立場上お断りできません。(CV:一条ひらめ、宮司道章造)

同人サークル禁断りんごのDL作品で「悪役令嬢はメンデレ王子にHな拷問されるなんてバグですか」の続編。前作を踏まえた内容のため、前作を聞いた上での購入推奨です。正式タイトルは「田舎令嬢はチョロデレ王子のHな求婚を立場上お断りできません。あとメンデレ王太子の結婚式にて」です。声は一条ひらめさんと宮司道章造さんでWキャスト。

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今回のヒロインは、大国ディルアーバイン帝国に植民地支配されている小国リュンキスの士爵令嬢。リュンキスは貧乏な農業国で、貧困から脱する方法は王族との結婚。ヒロインはディルアーバイン帝国の城で催された仮面舞踏会に参加。壁の花となっていた彼女をダンスに誘う青年が現れます。古風な言葉遣いと振る舞いで、彼が高貴な身分であることが伝わってきます。風でろうそくの火が消えてしまったからここを抜け出さないか、と言われ広間から離れることに。



青年は自室にヒロインを招待。青年は第二王子にして王太子のダンデと名乗り、正体を伏せていたことを詫びます。ダンデは仮面をしていたにも関わらず、ヒロインがリュンキスの令嬢であることを知っていました。貧しい祖国を守りたいならば王太子である私と結婚するがよい、といきなりのプロポーズというか命令が。勧められた紅茶を飲んでいたヒロイン、媚薬が効いてきたかとダンデにキスされてしまいます。初対面のはずがダンデはヒロインとのキスにこみあげるものがあるようで、感じ入っている様子。腕を拘束、仮面で目隠しされた状態で襲われることに。強姦しているとは思えない、余裕あるゆっくりした攻めと実況であおられます。これから本番というタイミングで、夜伽指南書なる本をめくるダンデ。余裕ある攻め方なのに、ダンデは未経験という衝撃の事実が明らかに。「セックスに愛を求めるから童貞なのだ」と雄々しく誇り高い声で堂々と言われて笑ってしまいました。すぐ達したヒロインに媚薬のせいと言いますが、執拗でねちっこい攻めのせいかと。

 

その後、ヒロインはダンデの部屋で軟禁生活を送ることに。ヒロインを知ったきっかけを話すダンデ。視察でリュンキスを訪れ、農作業中のヒロインに一目惚れしたのだそう。夜会や舞踏会の招待状をダンデ自ら送っていたとのこと。一晩共にしてヒロインへの想いをより一層強くし、血も肉も骨も未来もそなたのためにありたいと熱烈かつ重い告白をされます。そんな中、人に呼ばれたとダンデは退室、部屋にはヒロインが残されることに。すると、どこからともなく一人の青年が現れます。彼は魔術で壁に扉を作って侵入したと言います。彼はダンデの弟、レオ王子でした。レオはヒロインが宗主国の王子に取り入り、祖国の植民地支配を解放させる狙いを言い当てます。さらにヒロインの首筋のキスマークを見て、ダンデと関係を持ったことを見抜きます。そして自分は本当はレオではなく、第一王子のレグルスだといきなりの宣言。暗殺から身を護るため、第三王子として振るまっているとのこと。祖国のために君が落とすべきは私と言い、レグルスはヒロインの首筋にキス。ヒロインはレグルスを平手打ちし、これはダンデの嫉妬と独占欲をあおるためのキスマークだとレグルスにわめかれます。王子相手に強気な振る舞いと負けてません。最初は無理矢理だったはずが、ヒロインもダンデのことが好きになってしまったようです。

 

部屋に戻ってきたダンデに、レグルスが来たことを話すヒロイン。レグルスこそが真の王位継承者で、自分はそうではないとダンデは告げます。ダンデがヒロインを気にかけたのは母がリュンキスの出身で、祖国が同じだったから。ヒロインの首筋にキスマークを見つけ、レグルスの仕業と気付き嫉妬するダンデ。別に思い人がいるにも関わらず、ヒロインにも手を出したレグルスにダンデは怒ります。ダンデはヒロインのドレスを破り、無理矢理彼女を抱くことに。事後レグルスがダンデ暗殺を目論んでいる、自分を人質に取ろうとしたとありもしない事実をヒロインは告げます。ヒロインが祖国のために王座を望むのならその願いかなえよう、とダンデは兄レグルスに果たし状を送り付けてしまいます。王位をかけダンデとレグルスは城の屋上で決闘をする展開に。

 

今回もとても情報量が多いです。前作は乙女ゲームの世界が舞台で、プレイヤーが現実世界でゲームをプレイしているという設定の作品でした。今回はゲーム内の世界で話が進みますが、メタ発言も多く飛び交います。ダンデは前作ヒロインである悪役令嬢と婚約破棄し、今作ヒロイン田舎令嬢にアプローチするところ。一方、レグルスは悪役令嬢にアプローチ前の状態。レグルスはここでは悪役に振り切っており、色気溢れる尊大なしゃべりに拍車がかかっています。ダンデは非常に雄々しく悠然とした態度で、レグルスとは異なる育ちの良さを感じました。対照的な二人ですが、好きな女性とろくに会話もせず媚薬を飲ませて襲うやり方は共通していて、そのあたりが兄弟でどうかしてる印象。ダンデの本番時の古風な言葉遣いと威厳ある声での実況、なんでもしっかり活舌良く説明する生真面目さがエロいというより面白かったです。ここでのヒロインは田舎令嬢でドジっ子でにぶく芯が強いという設定のはずが、ヤンキーのようなリアクションや策士ぶりとか番狂わせが起こっている様子。
本編ラスト近くの展開やセリフに振り回されました。相変わらず音声作品とは思えない設定の複雑さで難しかったです。シリーズは今回で終わりではなく、真相は次の三作目に持ち越し。他にレグルスの結婚式前のエピソードや没トラックの3P音声など、今回も本編以外も非常に充実してます。