偏愛シチュエーション

18推CD、同人音声の感想ブログです。内容にふれているため自衛お願いします。

被検体の彼×キメセク!~大学の生徒が薬を盛られて大変な事になっちゃいました~(CV:一条ひらめ)

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同人サークルセックスドライブ発、大学の助教授であるヒロインが自分を慕っている男子生徒とキメセクしてしまうDL音声。メガヒットした「密着囁き×キメセク!~大学の後輩に薬を盛られて調教されちゃいました~」のスピンオフ作品となっています。サブで三橋渡さんの出演もあり。

 

ヒロインは大学の助教授で、教え子の男子生徒宝城薫(ほうじょう・かおる)に慕われており猛アタックを受けていました。薫から好きと言われても受け入れるわけにはいかず、ヒロインは適当にあしらっている様子。週末の今日は懇親会でお店で飲むところをヒロインは都合が悪いため欠席、薫に残念がられます。数時間後ヒロインは仕事を済ませ、帰宅することに。

 

帰り道に公園でばったり薫に出会うヒロイン。薫はかなり酔っている様子で、会いたかったと抱きついてきます。夢と思っているようで、ヒロインにキスをする薫。ずっとこうしたかったと言われ、抵抗も出来ずされるがままに。下にまで指を入れてきたり、大分酔ってるな。とろけた声で好き好き言うけど、ここ外だって。

 

後日の放課後、大学内のヒロインの研究室にやって来る薫。あれだけのことをしたのに、薫は酔った後のことを覚えていない様子。ヒロインは内心の動揺を隠しつつ、無視を決め込みます。論文執筆中のヒロインにコーヒーを渡す薫、しきりに彼女の様子を気にしているのは何故なのか。コーヒーを飲んだヒロインは違和感を覚えたよう。薫はこっそり薬を混ぜた、成分的には問題ないはず、と驚きの言葉を口にします。一体何を飲ませたのか。体がほてり苦し気なヒロインを放っておけない、と薫は彼女をソファに横たえます。薬の作用なのか、あの時みたいに触って欲しいと告げるヒロイン、隠していた気持ちと欲情が抑えられないよう。ヒロインに抱きつかれ、たまらなくなった薫にキスされます。感極まった薫はヒロインを抱くことに。

 

積極的な男子と立場上受け入れられないけど、本音では相手のことが好きなヒロインの関係が薬がきっかけで変わる内容でした。スピンオフ作品ですが、前作と聞き比べるとより一層楽しめるかと。三橋渡さんの「密着囁き×キメセク!」で使われていた媚薬が、ここでも登場します。追加トラックで明らかになりますが、棗が「男の先輩で薬の効果を試した」と言っていたのは薫のこと。懇親会で酒と一緒に媚薬を飲んだ薫が帰りにヒロインと出会ったのがきっかけとなり、欲情が抑えられずどんどん体の関係になっていきます。

 

前作の棗は薬でヒロインを脅していましたが、今回は薬を使って本音を知る展開が印象的。シチュエーションが異なる色々な場所でのエッチと、シリーズ共通の流れもありつつ前作との作風の違いを感じました。クールで計算高い棗と、人懐っこく積極的な薫と性格の違いが作風にも表れています。ぐいぐい来て体も心も堕とそうとする棗と、体の関係を持ってもためらうヒロインを苦しめないため身を引こうとする薫と、行動と心の動きがあまりにも異なり温度差がすごかった。濡れ場もエロさと駆け引きのスリルを楽しむ棗と、純愛と欲情で揺れる薫と対照的です。悪いことしてるのに堂々とした態度で口調も落ち着いている棗に対し、気持ちを伝えていて距離も近いのに動揺してしまう薫とこの差よ。ひらめさんの演技のかわいさも合わさって、キメセクのはずがヒロインめちゃくちゃ愛されてるなとなりました。薬でおかしくなってるのに、ずっとかわいいのおかしい(誉めてる)。序盤の酒に酔った媚薬エロや終盤のキメセクで思考力と語彙力が落ちたら、元々かわいいのがもっとかわいくなってしまうのどんなバグなの。その上で赤ちゃんの話やこんなエロいことするよと言ってきて、甘えたとドエロで殴ってくるからそりゃヒロインも溺れる。

 

キメセクの危険で怪しいイメージが崩れる、ラブとエロがいっぱいの作品でした。一連のモノローグで理解を深める部分もありますが、設定や内容は複雑ではなく、エロや感情表現に集中出来るシチュボ作品らしさは今回も健在。「密着囁き×キメセク!」以降、最も取っつきやすく乙女系然とした作りで、間口が広い良作かと思います。