偏愛シチュエーション

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花の嫁入り -麦酒奇譚 閻魔録-(CV:久喜大)

花の嫁入り -麦酒奇譚 閻魔録- / 久喜大

アイリスクオーツの人外との恋を描くシリーズ第三弾。今回の相手は地獄の閻魔(えんま)で、声は久喜大さん。おびただしい量のピアス、眼鏡、トゲ付きの首輪とかパンキッシュなお姿ですね(笑)。今回の酒はなんとビール。
ヒロインは交通事故に遭い死亡。ヒロインの目の前にいるのは、アジア圏の死者を統括する最高機関の長官・閻魔だと言います。天国行きか地獄か、または生き返るか閻魔が決めるとのこと。生き返る、と言う言葉に反応するヒロイン。もう定時だと帰ろうとする閻魔に、声を掛けるヒロイン。望むなら生き返らせてやってもいい、死んだ事実を変えるには手続きが必要、自分と取引しないかと持ち掛けられます。ヒロインは閻魔に同行し、彼の家に行くことに。

 

閻魔の家は台所や寝室、家電がある現代的な部屋でした。膝に座れと言われ、座るとキスされます。閻魔の取引とは、生き返る手続きをする代わりに、抱かれるという内容でした。閻魔帳にはヒロインの今まで生きてきた記録が書かれていて、過去の恋愛経験も知ることが可能。はじめてじゃないんだろと、強引に抱かれることに。女を抱くことはめったにないと、がっつかれます。地獄の閻魔ですがウィンウィンとかラッキーガールとか、言葉が現代的で現世のことを熟知している様子。閻魔が攻めてヒロインが声を出さなかったら手続きなしで生き返らせると言われますが、少しの動きであっけなく声を上げてしまうヒロイン。閻魔が一方的に攻め、事が終わるとシャワー浴びてこいとあっさり開放。部屋を出ることは許されないものの、好きに使っていいとか何だか同棲生活のような。

 

閻魔の本棚からラノベを見つけるヒロイン。時々現世に行って買い物したりと、人間の暮らしぶりに興味津々の様子。閻魔の大きなシャツを着たヒロインに閻魔が欲情、そのまま抱かれることに。事後、飲むものが欲しいヒロインに好きなものを選べと言う閻魔。ヒロインが選んだのはビール。閻魔は酒が好きではないと言います。じゃあなんで置いてるんだ。閻魔が酒が嫌いなのは、酒による死亡事故があまりにも多いからだそう。ヒロインに勧められ閻魔も一口飲むことに。一口飲んだ途端、電気みたいにビリビリすると驚き更に飲む閻魔。嫌いと言っていたのにすっかりその気になり、もっと飲みたいとヒロインにねだります。閻魔は何故生き返りたいのか、ヒロインに尋ねます。家族がいるからと言うヒロインに、家族ってそんなにいいのかとつぶやく閻魔。家族を思い出し泣く彼女にキスをし、一緒にシャワー行こうと誘います。「俺様を一人にするな」とかどんだけツンデレなの。酔うと甘え上戸になるようで、声が優しいです。休んでいいと言ったのはあんたに嫌われたくないからとか、本音がかわいいんですけど。欲しいものを取り寄せたり、外出するだけでも書類を提出しなければいけないとか、不自由であることを語る彼。ヒロインが同情していると感じた閻魔、先程とは打って変わって乱暴になります。そばに誰もいない、みんな俺を恐れると孤独であることを告げます。人間の真似事をするのも、孤独を紛らわせるため。その後同情気味のヒロインにきつく当たったりと、ヒロインを単なる性欲処理の相手と思えなくなっている様子。お互い惹かれていても住む世界が異なり、一緒にいることは出来ないから突き放そうとしているのでした。ヒロインの告白を受け素直になり、ヒロインへの想いを認める閻魔。ヒロインが生き返り、人間としての生を終えたら結婚しようとプロポーズされます。

 

同シリーズ他作品よりも濡れ場多めで最初は無理矢理でしたが、話が進むごとに本音が見えてきてかわいく感じるようになりました。オラオラからのデレがご褒美です。久喜さんの声質によく合ったキャラクターでした。濡れ場のエロさはもちろん、種族が違うゆえの試練を経て結ばれるのが感動的です。シリーズ通して脚本が良く、楽しく聞けました。