偏愛シチュエーション

18推CD、同人音声の感想ブログです。内容にふれているため自衛お願いします。

2019年まとめ同人音声編

2019年は同人音声に目覚め、たくさん聞いた年でした。2019年に購入した同人音声は、商業CDの54本より20本多い74本。良い作品に多く出会い、すっかり同人音声のとりこになりました。2019年に聞いたベスト10を発表します。ちなみに、2019年より前にリリースされた作品も含みます。

一位 悪役令嬢はメンデレ王子にHな拷問されるなんてバグですか(CV:一条ひらめ)

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12月下旬滑り込みでリリースされた、禁断りんごの作品。メンデレはメンヘラのめんどくさいデレの略。聞きながら「あ、これ一位だな」と思いました。ヒロインは乙女ゲームのプレイヤーで、悪役令嬢のキャラクター。婚約者の王子と破談になり、第三王子レオに何故かスパイ容疑をかけられ、拷問される展開に。全年齢向きのゲームのはずが、非攻略対象であるレオ王子に18禁なエロい拷問を仕掛けられ、ヒロインは混乱。エロコメディに見せかけてここはゲームの世界であり、王子がAIであることが苦悩へと変わっていきます。最後きれいに終わるかと思いきや、不都合な真実を知るとか色々裏切られました。一条ひらめさんの演技がうますぎて翻弄されます。ご都合主義でない展開や、緻密な設定に突き抜けた面白さを感じました。

 

二位 CANDAULISM-カンダウリズム-(CV:近衛頼忠)

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遠距離恋愛中のヒロインは、以前同じ会社の先輩だった和綺と再会。飲み過ぎて和綺に介抱され、ホテルの一室で目を覚まします。彼氏と会えなくて寂しい、身体が切ないと嘆いてたと和綺に言われ、俺が埋めてやろうかと持ち掛けられます。ヒロインは和綺に抱かれることに。以来、ヒロインは罪悪感を感じつつ何度も関係を持ち、和綺に惹かれていきます。先輩に乗り換えるのかなとのんきに構えてたら、後半真実を知ることに。謎が解けると、今までの先輩の言葉の意味が分かりあっと驚きます。濡れ場はオスみある隠語まじりの言葉責めでしつこく、エロさもボリュームもしっかり。エロが充実しているほど真相が効いてくる作りが意地悪で、ずっしりきます。

 

三位 風俗で奨学金を返そうとする女の子と、隣に住むろくでもないバンドマンの話。(CV:一夜愛)

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「かつて王子様だったもの~」のパラレル設定で、男性キャラクターが共通してます。タイトルは過激な印象ですが、すごい純愛作品。ボロアパートの隣の部屋に住む男女が、風俗店でばったり出会うところからはじまります。心配したバンドマン・中瀬はヒロインに現金を渡し、風俗勤務しなくてすむことに。お礼に夕飯を作って中瀬に食べさせるという約束で話が進行します。ボロアパートに住んでるとか、現代設定ながら空気感がまるで昭和。良質な日本映画のような作風がいいです。

 

四位 かつて王子様だったもの~(CV:一夜愛)

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「風俗で奨学金を~」のパラレル設定で、リリースはこちらが先。主役の男性キャラクターのみ共通で、こちらはバンドマンの中瀬が三十歳の設定。事件を起こしバンドは解散、薬漬けで自殺未遂を繰り返すメンヘラになっていました。精神病院で出会った、看護師のヒロインとの交流を描いた作品。ヤンデレ作品としてはさほどきついと思わなかったものの、生きづらさを凝縮したかのような中瀬のキャラクターがしんどかったです。この作品で描かれる生きづらさがしんどいのは、それが過去ではなく現代進行形のものだから。「風俗で奨学金を~」の中瀬が歳を取っても、この作品の彼にはならないと思うんです。誰であるかよりも、どう過ごしたかの方が重要と感じました。

 

五位 変身ヒロインは敵のツンギレ幹部になんて負けません!(CV:一条ひらめ)

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めっちゃ売れてるシリーズ。平和を脅かす魔術王の手下によって、街は危機を迎えていました。そんな中変身魔法少女が現れ、組織に対抗します。ある日、魔法少女のムーンクレイモアは敵の幹部・フレイドに捕らわれてしまいます。組織の本部でフレイドに拷問されることに。凌辱系ですがヘタレで中二病、ヒロイン大好きなのが駄々漏れで楽しく聞けます。エロと笑いに振り切ったコメディです。

 

六位 Seventh Knock~扉を開けたら甘いお菓子を~(CV:しぐれなお・ぺけ丸他)

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ハロウィンの夜、道に迷ったヒロインが訪ねたのは怪物の館でした。開けてはならない扉を開けてしまったことで、ヒロインは甘いお菓子としてモンスター達に食べられることに。総勢七名全てとのエロありで、商業では不可能なキャストの多さとボリュームが圧巻です。オムニバスではなく話は繋がっており、トラックごとに相手が変わる仕様。モンスターであるがゆえ、彼らはみんなどこか変。モンスターの乱痴気騒ぎを楽しめます。

 

七位 悪魔と結んだ愛人契約-Bite the Bullet-(CV:片桐良一、三橋渡)

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製薬会社をクビになったヒロインの前に、会社を潰したいという奇妙な男が現れます。彼の正体は悪魔で、会社はバイオハザード計画を企んでいると告げます。計画を阻止するため、二人は契約を結ぶことに。敵の悪魔と対決すべく、街を駆けずり回ります。愛人契約となってますが、怪しい作風ではなく少年マンガ調の作品。キャスト多数参加(女性キャストの声もあり)でBGMがヘヴィーロック調、エロは事件が解決したラストのみとか、シチュエーション音声よりもボイスドラマ寄りの異色作です。

 

八位 Veronica Night~淫靡な教育~Ⅱ(CV:深川緑)

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商業で多数作品を発表している、七瀬みおさん脚本のシリーズ。高級娼婦を斡旋する組織、ベロニカでの教育を描いた作品。異世界ものかと思いきや、現代設定です。ヒロインは親の借金返済のため組織に入り、性教育を受けている最中。教育係の男性との交流を描き、二人は体の関係だけでなくお互い惹かれていきます。恋愛感情はあるけどベロニカを辞める展開はなく、どこまでもプロフェッショナル。エロも感情描写もボリュームもしっかりです。

 

九位 あなたが私を買った理由~私の後ろでささやくあなた~(CV:ジャスミン・薫)

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シリーズ第二弾で、アンドロイドとの交流を描いた作品。昔自分をいじめた女性に似せたアンドロイドに、青年は復讐すると告げます。一人でするよう命令されたり、性欲処理の道具として使われることに。最初は冷たく暗かった口調が、アンドロイドと接することで変化していきます。最後に伏せられていた事実と本音を聞くことになり、思わぬ方向へ。三十分程度の短い内容ですが、エロも内容も聞きごたえがありました。三橋渡さんの一作目同様、音声作品の特性をうまく活かした作り。

 

十位 睡眠性活~溺愛豹変~(CV:KNOCK永街)

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(年末に聞いた作品で、記事未掲載です)付き合っている彼氏は優しくエリートだけど、あっさりしていて距離を感じているヒロイン。週末家で一緒に過ごしても泊めてくれない、やりたいことがあるから車で送るとか釣れない態度。彼をその気にさせるため、相手を意のままに操ることが出来るという催眠アプリを使うヒロイン。彼の態度が一変、ずっと一緒にいようと言われ、抱き潰されることに。彼の言動が極端で病むのかと思いきやそうではなく、話は想像より斜め上の方向へ。序盤の設定が活きていて、そうなるのかと驚かされます。

 

こうやって並べてみると、ストレートにハッピーエンドの作品が少ないですね。自分がハピエン厨ではないことに気が付きました。ちなみに2019年一番読まれた同人音声の記事は、三橋渡さんの「あなたが私を買った理由」(2018年リリース)でした。皇帝さんの豹変彼氏同様、なぜ見てるんです案件その二です。第二弾同様音声作品の特性を活かした作りで、ネタバレせずに記事を書くのが難しく、あまり良く書けているとは言えないんですが読まれていました。3月下旬に記事を挙げ、7月からランキング常連になりました。

 

今回まとめ記事を書く際、同人音声の良かった作品はいくつも挙がるのに、商業はあまり出てこなかったことに愕然としました。ブログでは一応、新作商業CDの記事を優先的に書いてたんですね。にもかかわらず、商業で好きな作品が少ないのはどうなのかと思ってしまいました(作品のチョイスが偏っているので、読者受けを気にしているように見えないかもしれませんが)。見てくれる方がいるなら意味はあるのかと思いますが、趣味でやっているブログである以上、他に紹介したい作品があるのに書かないのはどうなのかと。両方まんべんなく扱うのがベストですが、更新ペースが遅く追いつきません。商業CDの記事を書いているうちに次の新作ラッシュが来て、またその記事を書いて、同人音声の記事があまり書けないというていたらくです。今後は自分の嗜好に正直に、商業と同人の区別なく記事を書いていきたいと思います。感想ブログであることに変わりはないので、これからもよろしくお願いします。