偏愛シチュエーション

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東京四角形-辻ヶ花サーガ- Scene:1 羽沢光弘(CV.魁皇楽)

東京四角形-辻ヶ花サーガ- Scene:1 羽沢光弘(CV.魁皇楽)

花鏡発、東京の街を舞台に繰り広げられる新シリーズ。声は魁皇楽さんで、脚本は堀川ごぼこさん。
小学校の同級生の依頼で『旧辻ヶ花神社』土地売買について、調査することになった探偵・羽沢光弘(はざわ・みつひろ)。羽沢は辻ヶ花町出身。依頼人である同級生の家に向かう途中、羽沢は複数の男に取り囲まれます。羽沢は逃げ、男たちに追われることに。追い詰められ、捕らえられる羽沢。車に乗せられ、拘束され潰れたスナックに連れてこられます。男たちは羽沢を痛めつけ、データを出せと命令。羽沢は事務所の金庫に入っていると話します。情報を口にしたものの、解放されずそのまま監禁されることに。スナックには先に捕えられた女性がいました。彼女は不動産で飛び込み営業をやっていて、羽沢が追われる現場にいたため巻き込まれたよう。とんだとばっちりです。



羽沢はヒロインに何故こうなったか説明します。先程の男たちは、地面師グループ。地面師とは地権者を装い、勝手に土地を転売する詐欺師のこと。辻ヶ花町は回りが都会でありながら開発されなかった土地で、いまだに昭和の頃と変わらない風景。町には昭和初期に廃れ、宮司もいない辻ヶ花神社がありました。太平洋戦争の空襲で焼失した辻ヶ花神社跡地に、人が住み着くようになったといいます。2016年、外資系大手デベロッパーが神社だった土地を買い上げるという情報に住民たちは混乱。辻ヶ花町の古い工房で染師をしている上槇(かんまき)は、下見に来たデベロッパーの話に疑問を持ちます。土地売買は不法なものではないかと思った上槇は、幼馴染で探偵の羽沢に調査を依頼。羽沢は土地売買は不法で、地面師グループによる詐欺であることをつきとめます。地面師グループに察知され、証拠のもみ消しのため拉致されたのが現状。二人はここから脱出するべく、拘束を解くための道具を探します。拘束の一部をなんとか解き、スナックから脱出することに成功。二人が拉致されていたのは辻ヶ花町の近くで、繁華街の人混みに紛れることに。警察に電話すればいいじゃないと言うヒロインに、警察には行きたくないと言う羽沢。追手が来るかもとどこかに隠れることに。羽沢はラブホテルに行くことを提案。同級生の親が経営していて、顔がきくと言います。ヒロインは渋々承諾し、二人でラブホに行くことに。

 

ラブホの部屋で、羽沢は電話をかけます。地面師グループから逃げている時、羽沢は友人の男性・つのはず(角筈?)と道ですれ違います。その際、データが入ったUSBメモリを彼のバッグに入れたとのこと。友人は婚約者と一緒に、辻ヶ花町に遊びに来ていたのでした。彼らも地面師グループに目撃され、追われている様子。羽沢と上槇と角筈、彼らは共通の友人で小学校の同級生だそうです。世間せま。角筈は羽沢にしばらく身を隠した方がいいと勧めます。

再度警察に行かないのかと尋ねるヒロイン。羽沢は警察に行きたくない理由を説明します。辻ヶ花神社の登記上の所有者は、羽沢達の友人である五條という男だと告げる羽沢(これまた小学校時代の同級生)。五條がそこの土地を持っている話は聞いたことがなく、神社とのつながりもないと言います。五條は大手不動産デベロッパーの社長の息子で、買った可能性があるかもしれないけど、ずっと町に住んでいる上槇が知らないのはおかしいとのこと。地面師と五條がどう繋がっているかは分からないものの、五條が詐欺の黒幕かもしれないと睨んでいる様子。羽沢の初恋の女性が好きな男が五條で、彼女が悲しむから警察に行きたくないと言います。小学校時代の友人絡みすぎでは。地面師グループの追手がいる以上、ヒロインにも危険が及ぶ恐れがあると言う羽沢。しばらく身を隠すため、角筈の家がある長野に行くと羽沢は言います。二人は特急列車に乗り、長野に向かうことに。

 

設定が複雑な今作、作品の大半を説明が占めます。聞く前は監禁されてエロいことする話かと思っていたのですが、逃亡劇でした。拉致されたスナックやラブホとフラグは立っているのに、まったくエロに行く気配がありません。羽沢は小学校の同級生に17年間片思い(!)、ヒロインは3年間同僚に片思いと二人とも恋愛ニート状態(死語)。逃亡先でふたりきりになり、一日一緒に過ごして気になってたとカップ爆誕することに。吊り橋効果も手伝って、会ったその日に結ばれます。ゴム問題はラブホに行った際、店員にゴムを渡されていたためクリア。最終トラックで結ばれるのですが前半は告白シーンで、後半ようやく濡れ場でエロは10分程度。初恋をこじらせた羽沢は未経験なのですが、すんなり本番に至ります。すごいな。
四巻あるうちの最初の巻で、今回はさながら導入部といったところ。上槇、角筈、五條と名前が出てきたので、次巻以降は彼らが主人公になるのかなと思いました。かなり詰め込んだ印象ですが、続きが聞きたいので二巻以降がリリースされることを願います。