偏愛シチュエーション

18推CD、同人音声の感想ブログです。内容にふれているため自衛お願いします。

花の嫁入り-桃酒奇譚 天狗録-(CV: 冬ノ熊肉 )

花の嫁入り -桃酒奇譚 天狗録(ももざけきたん てんぐろく)- / 冬ノ熊肉

アイリスクォーツ発異類婚姻がテーマの第一弾。声は冬ノ熊肉さんで、天狗がお相手。
里のしきたりで山の主である天狗・雅白(がじろ)の元に、嫁入りすることになったヒロイン。天狗の住処にやって来るものの、縄で身体を縛られているという誘拐されたかのような様子。最初領主の娘が嫁ぐ予定だったはずが、父が病で実家が貧しいヒロインが身代わりになったとのこと。嫌々嫁いできたのは雅白も承知していて、縛った状態のままで子どもを作るためヒロインを抱こうとします。女の扱いに慣れていないのか、すぐ入れようとするとかいきなりすぎます。痛がるヒロインを見て、自家製の桃の酒を持ってくる雅白。ヒロインの全身に酒を浴びせます。媚薬作用があるのか、脱力し雅白に抱かれます。里や家族のことを忘れるぐらい楽しませてやると言う雅白に対し、ヒロインは悲しげな表情。



以後、明けても暮れても雅白に抱かれることに。さんざん抱かれて眠りたいというヒロイン、どれだけ長く抱かれているのか。無理させすぎです。ヒロインを休ませ、酷使したことを悔いる雅白。その後、ヒロインが川で魚を獲り料理する手助けをしたりと、だんだん夫婦らしくなっていく二人。聞くと嫁を取るまで二百年ずっと一人だったと言う雅白。それゆえヒロインが嫁いできたのが嬉しくて仕方ないようです。一緒にお風呂入ってしたくなるけど、病み上がりのヒロインを気遣って触るだけに留めるとか学習している様子。

 

ある日、ヒロインを連れて空を飛ぶことを思いつく雅白。空からヒロインは故郷の村を見つけます。村から煙が上がっているのを見て、それは弔いの火ではないかと思うヒロイン。自分の父が亡くなったのでは、と心配でたまらない様子。自分を村に帰してほしいと懇願するヒロインに、雅白は激怒します。山に戻るものの、ずっと悲しんでいるヒロイン。雅白は夫婦になったヒロインが帰りたがっているのを気に入らない様子。父が死んでいるのかも分からないのに、ヒロインが帰ってしまっては領主に示しがつかないと気を揉んでいるようです。それでも悲しむヒロインを見かねて、里に帰れと言います。それは里帰りではなく、嫁入りをなかったことにする決断で本当の別れ。今度はヒロインが拒否しますが、雅白は怒りヒロインを突き放します。ヒロインは雅白を気にしつつ、里に戻るため山を下りることに。

 

聞く前はエロに特化した内容か、逆にほんわかした作風かと思っていましたが違いました。雅白が言うように嫁いだからすぐ夫婦になれるわけではなく、時間をかけ接して学んでいく様子が感動的です。異類婚の難しさ、異なる種族だから理解に時間がかかることが描かれていて楽しく聞けました。男性キャラクターの気性が激しく、怒鳴るシーンが多いので注意ですが、熊肉さんの威厳ある男らしい演技が良かったです。