偏愛シチュエーション

18推CD、同人音声の感想ブログです。内容にふれているため自衛お願いします。

その距離、10歳 保科 恭一(CV:茶介)

その距離、10歳 保科 恭一

Milky chain発ヒロインと男性キャラクターの年齢差が十歳という設定のシリーズ第一弾。脚本は七瀬みおさんで、声は茶介さん。
ヒロインは道端で、中学時代の担任で数学教師の保科恭一(ほしな・きょういち)と再会します。四年ぶりの再会で、ヒロインは現在大学一年生。対して恭一は十歳年上の28歳。再会を懐かしむも、バイトはおかしな仕事ではないだろうなと聞かれます。いかがわしいバイトをしてないか心配されてるというか、怪しまれているというか。大学一年にしては化粧してるとか先生堅くないか。ヒロインのバイト先は近くのファミレス。きちんと勤めるように声を掛けるとか、距離感がまるきり教師と生徒。

 

後日、ファミレスに食事に来た恭一。ヒロインはウエイトレスで恭一を接客します。先生呼びするヒロインを注意したり、話していたがる彼女に仕事に戻るよう言ったり、ここでもお堅い。店を出るのを待っていたヒロインに驚く恭一。電車で通っているヒロインを駅まで送ることに。恭一は自炊するのかという話題に、特にしないという返事。別の日、ファミレスに来た恭一にヒロインはお弁当を渡します。外食が多い恭一を心配しての差し入れのよう。今日もチーズインハンバーグ頼んでたとか、サラダも頼んでるからと返したり子どもっぽいとこもあるんだなと。お礼を言うけど、もう作ってこなくていいとか釣れない。ヒロインの負担にならないようにという配慮にせよ、もうちょっとうまく言えないものか。

 

ファミレスで資料を読んでいた恭一。見ていたのは校外学習についての資料。中でも人気があるのが乗馬体験とのことですが、恭一は浮かない表情。実は恭一は運動音痴で、乗馬が上手くできるか不安なようです。運動出来ないのにテニス部の副顧問に配属され、苦労した過去があったのでした。当時ヒロインはテニス部で、恭一が読んでいたテニスのマニュアル本を見てしまいます。顧問が実技をする機会はなく、ヒロインもこのことを黙っていたため、未経験であることがバレることはなかったそう。乗馬体験をどうするか悩んでいる恭一に、予習するため一緒に乗馬レッスンを受けてみないかと提案するヒロイン。元教え子とプライベートで会うなんてと渋るとか、ほんとに真面目。結局二人で乗馬体験に行くことになり、休みの日会う約束を取り付けるのでした。

 

乗馬体験当日、苦戦する恭一。本人が言うように本当に運動が苦手な様子。最初は迷っていたけど、事前に体験出来て良かったと言います。迷ったら行動と言うヒロイン、かなり行動派のようです。ヒロインは中学生の時、恭一に告白をした過去がありました。恭一は幼いヒロインが教師への憧れを恋と錯覚したと思い、断ったのでした。ヒロインへの態度がそっけなかったのも、それを気にしてるから。その後も自分から連絡して会ったりと、ヒロインの積極性がすごいです。釣れない恭一に大人と認めてもらえるまでがんばると言うのが粘り強い。ヒロイン健気すぎないか。元教え子とはいえ現在ヒロインは大学生、ここまで頑なな態度を取らなくてもいいんじゃないのと思ってしまいます。ヒロインが恭一の好きなところを挙げても、自分を卑下するようなことを言ったり先生素直じゃないなと。茶介さんは学校の先生や医者など先生役を多く演じておられますが、その中でも屈指の生真面目さと奥手さだと思います。終盤近くまで全年齢向きかと思うほどの健全さで、今作のヒロインでなければ恋愛ルートに行くことはないと思える堅さ。頑なだった恭一が、段々ヒロインに気持ちが傾いていくのが聞きどころです。