偏愛シチュエーション

18推CD、同人音声の感想ブログです。内容にふれているため自衛お願いします。

Veronica Night~淫靡な教育~Ⅱ(CV:深川緑)

同人サークルコトノハCHIPSのDL作品。脚本は七瀬みおさんで、声は深川緑さん。一夜愛さんの第一弾は未聴です。

www.dlsite.com

「Veronica」とは、裏社会で高級娼婦斡旋を行う秘密組織の名称。政財界や芸能界の大物から支持を得る組織とのこと。組織とそこで扱う娼婦を「Veronica」と呼び、組織に入った女性を高級娼婦にするべく性教育し、主の元に送り出すという仕組み。浮世離れした設定で異世界ファンタジーのように聞こえますが、現代日本が舞台です。会社経営者の父を持つヒロイン。父は共同経営者に騙され、多額の借金を負うことに。借金返済のためヒロインは「Veronica」に入る決心をしました。初日、教育係の指導を受けようとするも、担当者のものが入らないと痛がり泣いたことで指導は中断。ヒロインが目が覚ますと、若い男性が隣にいました。彼の名は牧瀬 瑠衣(まきせ・るい)。ヒロインの次の教育係と言います。ちゃんと指導を受けることが出来なかったヒロインに、やる気あんのと聞く彼。目覚めてすぐ、説明を受け朝から指導される(つまり抱かれる)ことに。

 

ヒロインのどこが感じるか、どうやったら男を喜ばせることが出来るかを身体で教え込まれます。説明を受けつつ、全身を開発されることに。他に性教育だけでなく、教養レッスンとしてピアノも瑠衣が担当します。ピアノが上手いことを意外と言うヒロインに、不機嫌な様子の瑠衣。聞くと瑠衣はヒロインと同い年の23歳で、教育係としては中堅。こんな組織にいてピアノが弾けるとかどう見てもカタギじゃないよな、あんたになんの関係があるのと冷たい反応。ある日レッスンで瑠衣に奉仕した後、発熱を気付かれ隠していたことを叱られます。冷たくぶっきらぼうに見えて、心配したりと根は優しい青年なのがうかがえます。指導を受けるようになって四ヶ月、大分上達したと瑠衣に褒められることに。指導の後、疲れてヒロインのベッドで眠る瑠衣。ヒロインはうなされている瑠衣を心配します。目を覚ました瑠衣は過去の話をします。瑠衣の父親は大企業の重役で、裕福な家庭に育ったそうです。瑠衣が中学生の頃、会社内で派閥争いがあり父は横領事件の濡れ衣を着せられたとのこと。裁判の最中に父は発作的に自殺、母は心の病になってしまったそう。瑠衣は親戚の家に預けられたものの、馴染めず街を徘徊。18歳の頃「Veronica」のボスに拾われ、組織に入ったのがはじまり。何も出来なかったと過去を悔やむ瑠衣をヒロインはいたわります。

 

商業で作品を多数リリースされている七瀬みおさんが脚本で、収録時間二時間越えで8割方濡れ場トラックと、商業と同人のいいとこどりな作品。二人の距離が近づくエピソードもあり、丁寧な作りです。ヒロインと男性キャラクターは惹かれ合ってるけど、同志の意識が強く「Veronicaを辞めろ」という展開にはなりません。描写はないもののヒロインは瑠衣以外の指導員にも抱かれているし、逆もまたしかり。親の借金返済のため愛人になることを当然と受け入れているため、入り込み具合に個人差がありそうと感じました。