偏愛シチュエーション

18推CD、同人音声の感想ブログです。内容にふれているため自衛お願いします。

元ホスト、イメクラで働く(CV:一条ひらめ)

声優一条ひらめさんが脚本も務める、同人サークルmonoBlueの作品。タイトル通り、ホストだった青年が借金返済のためイメクラで働く内容です。

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一条さん演じる青年マイトは、No.1ホストになるべくホストクラブで営業をかけまくっていました。頂点に立つ寸前にカケで飲んでいた客が飛んでしまい、マイトは多額の借金を背負うことに。借金返済のためマイトはホストクラブを辞め、女性向けイメージクラブ「ノーティーボーイ」で働くことになったのでした。ホスト時代同様、強引に押してエッチすればいいと思っていたら、はじめての客が持ち込んだのは衣装と台本。客であるヒロインがぶっとんだ設定と無茶ぶりでマイトを翻弄します。


作品は4話構成。プレイ前の打ち合わせであるプリ・プレイタイムの後、台本を覚え本番有りの実演、反省や感想を言い合うアフター・プレイタイム(というかツッコミ)の流れになっています。効果音やBGMつきで、立ち位置が指定されていたりと演劇のような凝った作り。変な設定と熱心な監督(ヒロイン)の指導に食ってかかりつつ、演技とエロで奮闘するマイト。
昔の日本の農村設定で雨乞いのため神様に捧げる自慰行為をしたり、アダルトショップで万引きをした女性客相手に店長が男性向けグッズの実演したり、剣と魔法の世界で敵に立ち向かいつつ魔力補給のため本番したり、となんじゃそれな内容ばかり。ヒロインは真顔でする普通のセックスが恥ずかしいとのことで、店に台本を持ち込みアクターとプレイするのが好きというよく分からない女性。イメクラはアクターと監督二人で作り上げるもの、というのが彼女の信条。

 

第一話はヒロインは洞窟に住む水神様(すいじんさま)で、マイトは農村に住む純情な青年でだべさ口調。青年は男好きの水神様が住む洞窟に行き自慰行為をし、誘われて出てきた水神様と本番、村に恋人がいるのに神様のとりこになってしまうというよく分からない内容。
第二話はアダルトショップが舞台でマイトが店長、ヒロインは万引きをする女性客の役。店長はバックヤードに犯人を連行し、彼女に説教。盗った商品の中には男性の前立腺を刺激するグッズがあり、店長は無知な犯人を小馬鹿にします。店長は裸になり、何故か彼女の前でグッズの実演をすることに。本番はしないものの、より快感を得られるようヒロインが手伝い店長があえぐとか展開がおかしい。というかヒロイン自慰させるの好きだな。
第三話は剣と魔法の世界で、マイトは勇者でヒロインは魔法使い。世界最強のビームを撃つ強敵相手に、魔法とエロで立ち向かいます。攻撃してくる敵相手に魔法で防御する勇者に、魔法使いは魔力補給するべく勇者に奉仕。勇者達は快楽を魔力に変える民族とか、冒険者のはずがなんで淫魔みたいな設定なの。最強呪文で攻撃する魔法使いに魔力を与えるため勇者がヒロインとセックスとか、今戦闘中なんだよね?とツッコミが止まらないエロマンガみたいな展開。

 

最初は台本や演技指導に盛大につっこんでいたマイトでしたが、舞台設定やセリフに巻き込まれだんだん乗り気に。演技を通して気づきを得て、ホスト時代の接客を反省したりと真面目な話も聞けます。ホスト時代はのし上がるため作業のように客とセックスしていて楽しくなかったというマイト、相手を楽しませるには自分も楽しむのが一番というコミュニケーションの極意を感じます。
コメディ強めで、やり取りを通して二人の感情と関係が変化していくことに。女攻めありですが、「ナミダメ」(商業)みたいに男をいたぶって楽しむところまではいかない作品かと思います。ちょっかいかけて楽しみたい方向け。男性キャラクターに終始リードされたい、かっこよくあってほしい方は調子が狂いそうですが。ヒロイン像が特殊です。性知識やテクニックが豊富、恋愛感情を信じてない、隠語を口にしたり自分から触るのに抵抗がない、男が感じているのを見るのが好きという従来とは真逆のヒロイン像。怒られても物怖じしません。素で接するのは恥ずかしいけどキャラクターとしてなら大胆になれるとか、ヒロインのメンタルがオタクに思えて仕方なかったです。最後の方はマイトの方が純愛志向で、ヒロインに説教するのがおかしかったなと。話ごとに設定や世界観が異なり、一条ひらめさんの演技のふり幅が堪能出来てお得です。