偏愛シチュエーション

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豹変彼氏~ホストがシャンパンコールをしてくれません~(CV:テトラポット登)

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シリーズ第十作品目にして、記念作品である今作。満を持してのテトラさん参戦で、今回はホストが相手とやっぱり彼氏じゃないという。公式いわく、感動の純愛がテーマとのこと。

 

ヒロインは雑誌のライターで、取材のためはじめてのホストクラブへ。高級ホストクラブ「eden」のナンバーワンホスト、ヒカルと対面することに。ヒカルは日本一指名料が高いと噂されるホスト。初対面でヒロインを姫呼び、昨日の夜夢で会う約束をしたと告げ、耳舐めとかのっけから色気がすごいです。自信家でナルシスト、褒め上手とトップホストの技術たるや。他のテーブルでシャンパンコールをしているのが気になるヒロイン、ヒカルはシャンパンコールはしないと言います。運命の出会いというカクテルをヒロインに勧めるヒカル、二人で乾杯することに。

 

別の日、ヒロインのリクエストで喫茶店に同伴するヒカル。他の女性客とどう過ごしているのか質問するヒロイン相手に、会員制ラウンジやレストランの個室などで会うとヒカルは言います。そこに行けるのは特別な姫だけで、ボトルを多く開ける必要があるのかと尋ねるヒロイン。ヒロインは、自分が書いた記事が載った雑誌をヒカルに見せます。そこにはホストクラブについて書かれた記事が。記事を見てもヒカルが怒る様子はなく、余裕の態度を崩しません。

 

ある日、店の近くの裏通りで電話で話すヒカルの姿が。父の負債を代わりに返済しているという話が聞こえ、これだけ稼いでもまだまだかとため息をつく彼。ヒカルに見つかったヒロインは、声を掛けられることに。彼ははぐらかしますが、ヒロインは電話の内容が気になるよう。


その後ドンペリを入れたり、高級な店に同伴を頼んだりと頻繁にヒカルを指名するヒロイン。ヒカルはヒロインの疲れた様子が気になると言います。聞くとライターの仕事以外に、夜の仕事をしているとのこと。風俗ではなくホステスをしているようで、ヒカルを指名するため別の仕事をしていたのでした。話を聞いたヒカルは激怒、他の男に自分を売っていたのかと言葉が重い。そんなに自分の特別になりたかったのかとヒロインを罵倒し、ホストのはずがすごい剣幕。お前に大和撫子としての矜持はないのかとか、今までのヒカルとは違う印象。これが本当の俺でホストのヒカルは作り出した虚構の姿で、本心ではないと告げる彼。異性との交遊は結婚前提で行うべきとか、ホストをしつつ内心客を軽蔑していたとか、あまりにも行動が矛盾しています。借金返済のためにホストをしているのでは、とヒロインが聞くと動揺する彼。ヒロインが何故ここまでしてヒカルを指名していたのか気付いた彼は、全てを見せてやると彼女を家に連れて行くことに。

 

華やかでナルシストのナンバーワンホストの彼が、実は硬派で古風な男性だったという内容でした。ホストながらヒカルのポリシーもあって、キスより上のエロはなしと想像以上に真面目なストーリー展開です。例によってブックレットを見ると、ストーリー展開が大体想像出来てしまいます。豹変彼氏ということで、バリバリの隠語やすごいエロを期待して聞く方が多いと思いますが、想像していたのとは違いました。エロはお互いの気持ちが通じ合ってから、最後の方のみドンと来る流れで、ツナ〇二さんの作品ですかと聞きたくなるような真面目な構成。本編ではまさかの隠語なし、結婚するまで避妊してた話に思わず真面目かとツッコんでしまいました。純愛がテーマとのことで、個人的にはTLのような印象。


前作の二枚貝ほっきさんの旦那もそうでしたが、他作品と比較してもエロさは普通で、豹変彼氏らしさとはと思ってしまう内容でした。ちなみに、出す時の音はすごかったと報告しておきます。豹変彼氏というよりも、テトラさんのホスト演技を堪能する作品として聞くべきかと。シリーズ全て聞いているわけではないのですが、初期のハードコアな作風やエロは鳴りを潜めている印象です。正直、豹変彼氏をよく聞く方より、テトラさんが好きな方向けの作品かと思いました。