偏愛シチュエーション

18推CD、同人音声の感想ブログです。内容にふれているため自衛お願いします。

あなたが私を買った理由~私の後ろでささやくあなた~(CV:ジャスミン・薫)

同人サークルバイオレットボーンのDL作品。三橋渡さんの第一弾とはかなり異なる作風で、声はジャスミン・薫さん。

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ジャスミン・薫さん演じる青年の名前は不明。ヒロインは青年に買われたアンドロイド。セックスするためだけにオーダーされた、セクサロイドのようです。アンドロイドは目隠しされ、青年の部屋に軟禁状態。「お前は俺のものだ、俺が死ぬまでここから出るな」と暗い声で命令する彼。あの頃のお前にずっと会いたかった、今日からお前は俺の奴隷と言います。どうやらアンドロイドは、彼が過去に関係があった女性を模して造られたよう。お前は俺を傷つけた、毎日罰を受けるんだと彼は告げます。学生時代、小さく白くて女みたいだと馬鹿にされ、服を脱がされ女子トイレでさせられたと話す彼。馬鹿にしたのが、アンドロイドのモデルになった女性のようです。同じようにしてみろと、服を脱ぐよう命令されます。アンドロイドは固定したカメラの前で一人ですることに。彼はヒロインの足を開かせ、背後で囁きます。隠語交じりで挑発し、馬鹿にしつつ指示を飛ばします。達したアンドロイドに最後にキス。マスターからの愛情行為がアンドロイドへの報酬とのことで、キスを喜ぶアンドロイド。

 

その後も彼の性欲処理の道具として奉仕を要求されたり、抱かれたりと快楽にふける日々。気だるげに悪態をつきますが、アンドロイドが気持ちよくなれるよう細かく指示したり、耳攻めしたりと結構協力的です。報酬のキス欲しさに命令に従順なアンドロイドの様子に、気持ちが揺らいでいるように見える彼。


自分を虐めた女性に似せたアンドロイド相手に復讐するという、一見理不尽な作品。はじめはヤンデレ作品かと思いましたが違いました。アンドロイドと接するうち、彼の内面に変化が生じるのが聞きどころです。終盤、伏せられていた事実と本音を聞くことに。弱者ゆえの生き辛さと寂しさ、言葉にならなかった願いを感じます。最後、彼が想像しなかった救済を得ることに。傍から見ればいびつだし、好き嫌いが分かれる内容とキャラクターだと思いますが、心に残る作品でした。大半がエロで、言葉責めが多くエロさもしっかりです。30分程度の短い内容で、三橋さんの第一弾の方が女性向けかと思いますが、個人的にこちらの方が好みでした。シリーズ通して音声作品の特性をうまく活かした作りで、脚本も秀逸。ジャスミン・薫さんの暗めの抑えた声が、段々感情の揺らぎを持つ演技が良かったです。