偏愛シチュエーション

18推CD、同人音声の感想ブログです。内容にふれているため自衛お願いします。

愛を知らない王子様、恋を知る。~意地っ張り王子の求愛~(CV:一条ひらめ)

同人音声サークルLime unjour発乙女ゲーム的西洋風の世界観で、ヒロインが嫁ぎ先で婚約者に翻弄されたり翻弄したりする作品。タイトルに王子様とありますが、相手は王族ではなく貴族の御曹司です。声は一条ひらめさん。

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ひらめさん演じるルカ・ウィルバートは、周辺の町や村を牛耳るウィルバート家の三男。貧乏貴族のヒロインはウィルバート家に嫁ぐことになったものの、親が決めた縁談とルカは冷たい態度。身内向けの婚約披露パーティーでも、しきたりだから取り合えずヒロインと踊るとか釣れないです。その夜、ヒロインはルカの部屋に行くことに。ベッドに入ったら入ったで「お前がいるとベッドが狭い」とか「明日からは自室のベッドで寝ればいい」とかあんまりな発言。当然の流れでルカに抱かれることになるのですが、尊大かつ高慢な態度の彼相手にヒロインは緊張気味。嫌味を言いつつ、ヒロインの身体に触れるルカ。唇にキスもせず、最低限の前戯をして入れるとか作業なのかと。甘いムードはなく、挑発したり命令したりと上下関係なんかいと。事後優しくされることもなく、もう寝ると背を向けられてしまいます。

 

その後も顔を合わせるとルカに皮肉や嫌味を言われ、ヒロインは逃げたりと当然ながらうまくいってない様子。体調を崩し、自室で寝ているヒロインの元にルカがやって来ます。ヒロインの額の上のタオルを変えようとルカが手を伸ばすと、眠っているはずのヒロインが彼の手をつかみます。ルカは手を振りほどかず、ヒロインの顔を見つめキス。え、ヒロインのこと嫌ってたんじゃないの。さらにキスをしていると、ルカの下半身が反応。羞恥心を覚えつつ、一人で始めてしまいます。達するところまでして、部屋から逃げるように出て行くルカ。その後もヒロインの部屋に出向き、眠っている彼女に嫌がらせと称して首元にキスしたり、手にルカの自身を握らせたり、夫婦とは言え勝手に色々するのはどうなの。

 

ある日ルカの妹の付き人である青年、ディランと楽しそうにしているヒロインをルカは目撃することに。他の男と楽しそうにするな、とヒロインに詰め寄ります。「好きでもないくせに」というヒロインの言葉に腹を立てたルカは、部屋に彼女を連れ込み無理矢理キス。愛のない行為と言うヒロイン、反省する様子がないルカを一方的に攻め、達するところまでして部屋を去ります。 

 

お互い気はあるけど、コミュニケーション不足なあまり誤解が生まれ、ぎくしゃくしてしまう内容です。ルカは一見尊大で嫌味な青年ですが、本当は気が小さかったり、気になる相手につっかかっていったりとツンデレかつ若い印象。結構甘えただったり独占欲が強かったり、乙女系らしいキャラクターに感じました。コミュニケーション下手をかわいいと思えるかどうかが分かれ道です。いたるところにエロが出てきますが、相思相愛になってからは最終トラックのみなので、もう少し糖度の高さが欲しいなと。相手を誤解していたり、嫌われたくないあまり会話が少なかったりとすれ違いが多くもどかしいです。ルカ本人は嫌味や悪口を言っている自覚はなく、言葉足らずで誤解を生んでいるのがなんとも損してる印象。シチュエーション音声はヒロイン視点の作品がほとんどですが、今作は完全に男性視点。頻繁にルカの心の声が聞こえ、本心ではヒロインのことすごく気にしてるよなと思いました。一条ひらめさんのツンデレ演技が秀逸で、照れや戸惑い、濡れ場のSっ気が絶妙でした。