偏愛シチュエーション

18推CD、同人音声の感想ブログです。内容にふれているため自衛お願いします。

Jacks or Better ~Rouge et Noir Side Bet ~ ディーラー ジル・ラグレーン(CV.土門熱)

Jacks or Better ~Rouge et Noir Side Bet ~ ディーラー ジル・ラグレーン(CV.土門熱)

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人気シリーズ、ルージュエノワール初のスピンオフ作品。今回の主役はハウスのピットボス、アーレン・クライヴの側近であるジル・ラグレーン。声は土門熱さんでネットが沸いた注目作品です。時系列的にはファーストシーズンの頃かと思われます。単品でも聞けるようにはなっていますが、アーレン編の1、2作目を踏まえた内容のため、そちらを聞いてからの履修をおすすめします。ちなみにこの作品をネタバレなしで語ることは難しく、ネタバレ全開の記事となります。すでに聞いた方向けです。


今作のヒロインはマトリではなく、新人FBI捜査官。アカデミーを卒業しニューヨーク支局に配属されて数ヶ月で単独任務とか、こちらも新人なのに責任重大です。犯罪シンジケート「ハウス」に単身潜り込み、アーレンの部下であるジルを監視することがヒロインに与えられた任務。ディーラー(麻薬密売人)としてハウスに入り込みジルに近づくことに。

外で麻薬取引の待ち合わせをしていると、敵の罠で襲撃されるハウスメンバー達。銃撃戦にヒロインも加わり、ピンチを切り抜けます。その後、ハウスでジルに出くわすヒロイン。ピアースという準幹部に呼び出され向かうところを、ジルは制止。ジルいわくピアースは気に入った女を呼び出し、ルージュエノワールを使って薬漬けにして楽しむとのこと。ヒロインの銃の腕を高く評価したジルは、自分の部下になるよう勧誘します。ジルの部下になったヒロイン、今度はジルの部屋に呼び出されボディーチェックを受けることに。アーレンに紹介するのに体に何か仕込んでいたら大変、ということです。下着姿になるよう命令され、体のあちこちを調べられることに。耳の穴やブラの隙間、口内とか色々触られ下半身も触られます。やっぱりこの展開来た。下に触れた後、自分の指を舐める音にひえ~となります。このまま襲われるのではと警戒するヒロインに「アンタはオレの好みじゃない」とあっさり開放。その後、アーレンに紹介されるヒロイン。彼女を愛人にするのかと聞かれますが、それはないとジルは否定。部下に対しては口が悪いけど、当然ですが上司のアーレン相手だと言葉遣いも丁寧です。紹介後、ジェラルドという準幹部の話をするジル。日本の霞朝市でアーレンの代わりに組織を仕切るはずだった人物で、アンダードッグとの抗争中流れ弾で死亡したとのこと。流れ弾と言ってますが、ジルは仲間による攻撃を疑っている様子。

 

ハウス内で待機するよう指示され、ジルの部屋に忍び込み室内を調べるヒロイン。彼女に電話をかけるジル、外からヒロインの胸に照準を合わせ銃で狙っていることを告げます。ヒロインが純粋なディーラーでないことをジルは見抜いていて、FBI捜査官であることを言い当てます。ジルは自身もFBI捜査官で、アーレンの部下をしつつ彼を監視をしているとのこと。更にそのジルの監視にヒロインが選ばれたのだろうと言います。ジルが組織に寝返ることを危険視されていること、重要事項を知るアーレンが警戒されていることを知らされます。

 

序盤の襲撃の首謀者を突き止めるため、ヒロインとジルがおとりになる展開に。その後はルジュノワ恒例の銃撃戦が繰り広げられることに。例によって耳に悪い音なので注意です。敵に捕まり、ジルがセカンドバレルを飲むことに。ジルの機転で難を逃れるのですが、中和剤を持っているわけではなく、自室に戻った際苦しみ出すジル。彼に現れた効果は媚薬作用でした。ベッドに手錠で手を拘束よう命令し、苦しみ悶える彼。見かねたヒロインはジルの下半身に奉仕し、苦痛を和らげようとします。いつの間にか手錠が外れ、ヒロインはジルに襲われることに。今作における一番の注目どころはキメセクの有無だと思いますが、やはりありました。土門さんが演じているだけあって非常に激しかった。自身に訪れた変化に戸惑いつつ、貪ることを止められない激しい濡れ場でした。

 

最初はアーレン編における、セリフのないキャラクターだったジル。スピンオフが欲しいという声が多く寄せられ実現したのが今作。真面目な印象がありましたが、野性味と色気溢れるキャラクターで驚きました。想像よりも若く、直情型で口が悪い青年を土門さんが熱演されてます。熱血なようで冷静さや洞察眼を持ち、優秀さをのぞかせます。フランス系アメリカ人らしいジル、アメリカンジョークというか明るくくだけたしゃべりが、他のキャラクターにはない魅力です。
銃撃戦やキメセクがあったりと、ファーストシーズンの展開を順当に組んだ内容で、このシリーズとしては通常運転。海外ドラマのようなエンタメ性と、ダイナミックな作風は今回も健在です。監視から始まる関係ですが、FBIの職員同士でジルがヒロインをあまり敵視してなかったりと、アーレン編のようなヒリヒリした関係性は少なめ。本編に引けを取らない完成度の高さでとても面白かったです。