偏愛シチュエーション

18推CD、同人音声の感想ブログです。内容にふれているため自衛お願いします。

首吊り幸福論(CV:金森幸雅)

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同人サークルいぬかわ委員会発、木造ボロアパートに住むヒロインが人には見えないものが見える体質の隣人と付き合うDL音声。物騒なタイトルですが、本編は8割方ラブコメ

 

木造ボロアパートで過ごしているヒロイン、ある夜隣から「死んでやる」と叫ぶ男の声が。ヒロインが隣室のドアを叩くと、住人である檀田慈乃(まゆみだ・しの)が姿を現します。部屋の中にはロープの輪が吊るされ、これで首を吊ろうとしていた模様。慈乃はヒロインを追い払おうとしますが、説得され理由を語ります。生まれつき人には見えないものが見える、そのせいで仕事も人付き合いも上手くいかない、と絶望し命を絶とうとしていたそう。

 

耐える方法をヒロインが聞くと、慈乃は言いたくないと拒否。ヒロインが食い下がると自慰すれば余計なことを考えずに眠れる、と正直な言葉を吐きます。慈乃の目が綺麗としきりに覗き込むヒロイン、彼に一目惚れしたとかマイペース過ぎる。信じようとしない慈乃に名刺を渡したり、彼を助けようと必死です。死にたくならないよう私を見てとヒロインが言うと、慈乃の口から証明として自慰のオカズになってという言葉が。さっきから斜め上の方向にいってないか。服を脱ぎ全身を慈乃に見せるヒロイン、何故こうなった。興奮した慈乃の下半身が反応、触っていいと言うヒロインに聞いてるこちらが心配になる。さっきまでの嘆きはどこへ、ヒロインの体に好奇心が抑えられない慈乃は戸惑いつつ彼女に触れ詳しく実況。ヒロインは慈乃を膝枕、胸を彼の顔の上に持ってきて手で奉仕とか男を喜ばせるツボを心得ている。達するところまでして、満足したのかそのまま眠ってしまう慈乃。

 

翌朝、慈乃はヒロインと布団で寝ていることに驚き、昨夜の出来事が信じられない様子。ヒロインとエロいことをしても見えてしまう体質は変わらないようで、ひとりになったらまた死にたくなるに決まってると悲観してます。昨夜のことは幻覚だったのではと言う慈乃に、夢じゃないとヒロインが主張しても聞き入れてもらえず。抱かせろと言ったらどうするという問いにいいよとうなずくヒロイン、あっけらかんとしすぎでは。しばらく葛藤した後、童貞だけどしてみたいと言う慈乃とセックスする展開に。

 

確認を取りつつたどたどしく触るけど、しっかりヒロインの顔見てくるし、興奮してる声が嬉しそうで色っぽいです。本番になるとオラついてくる男性キャラクターが多い中、こんな時でも申し訳なさそうなのが慈乃らしい。その後、日常を共に過ごすふたり。買い物に行き部屋で夕飯を作って食べたり、同棲カップルのような。慈乃のおねだりでエロいこともしたり順調な様子。

 

絶望して命を絶とうとする青年が相手と、病み系かと思いきや日常系のラブコメでした。設定的にエロ特化になりそうなところを、そちらには行かないコミュニケーション重視の作品です。ヒロインという心の支え、依存先が見つかったことで変わっていく男性キャラクターの心情が聞けます。

 

ヒロインと結ばれても、慈乃の見えてしまう体質が変わらないのが真摯な描き方に感じました。生きづらさが消えるわけではないけど愛してくれる人に出会い前向きになったり、些細なことで不信感が膨れ上がったり、揺れる男性キャラクターの心の動きが美味しい。以前とはまるで別人になるのではなく、本来持っていた慈乃らしさが前面に出てくるところが作品が持つ肯定感の強さではないかと。

 

IFのバッドエンドも聞きました。注意書きにビビりつつ聞くと(かなり悲惨な内容を妄想してた)、こわいというよりひたすら悲しい気分に。客観性と言語化能力が高く、感情豊かでやっていけそうな慈乃のもろく不安定な面があふれていて辛かったです。こちらが思っている以上に、慈乃にとってヒロインは大きな存在であることを痛感しました。

Love Time Collection Vol.1 十河剛(CV:八神仙)

Love Time Collection Vol.1 十河剛(CV.八神仙)

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GOLD発、恋人同士のラブタイムにフォーカスしたシリーズ第一弾。トラック同士は繋がっておらず、カップルの会話とエロを4つのシチュエーションで楽しむ仕様。ウェア姿のジャケ絵がかわいく、サブタイトルの「LOVE AND MUSCLES」からして期待が高まります。

 

ヒロインの彼氏は、パーソナルジムトレーナーでタメの十河剛(とがわ・ごう)。気心の知れた友達みたいな彼氏が相手。家で映画を見たり、ゆったり過ごしています。職場でお客さんからお菓子をもらったと剛に勧められますが、ヒロインは体型のことが気になる様子。ダイエットの話題になり、糖質制限などジムトレーナーらしいアドバイスを受けます。やっぱり運動が大事と言う剛に、忙しくて時間がないとヒロインがごねると、俺が手伝ってやるとベッドへ行くことに。服を脱いでと剛からキス、やっぱり運動ってそっちの方だった。運動だからヒロインに上になってとリクエストしたり、攻めるだけでなく相手にも積極的になって欲しいタイプだ。俺のが今お前のどこまで入ってるか意識しろ、とか言葉責めしたり想像通りの肉食。

 

スイッチが入りやすい体育会系で、感情表現も直接的で素直な陽キャ彼氏でした。タメということでヒロインも男性キャラクターもしゃべりに遠慮がなく、ケンカはするけど仲直りも早いカップルなのがまぶしい。男らしい八神仙さんの声との相性も良く、濡れ場でのエロさもしっかり。べらんめえ口調でがっついてくるけど、隠語や外でのプレイはなしと商業CDの良心が発揮されている内容。大好きな彼との癒しの時間がテーマで、エロや嫉妬が強すぎない作風だから安心して聞けます。

 

CD販売もされているこちら、シチュエーションごとの4トラックで尺80分近くとボリュームしっかり。特典含めれば100分近いし、十分な質量かと。1トラックが20分以内のため、前戯は短めかなと思いましたが会話と愛され感で楽しめます。カップルの一夜を一作品通してまるごと聞かせる形式より、こちらの方が好みでした。

2023年まとめ同人音声編

今年もまとめ記事を書く時期がやってきました。こちらのブログは2月で6周年、想像以上に長く続いていることに驚き。見ていただいた方々、ありがとうございます。2023年に購入した同人音声は131本で、無料作品はそのうち2本でした。商業作品は21本で合計152本。夏以降は購入が減ったと思っていましたが、一年通して見るとやっぱり多かった。こちらでは私個人が聞いた同人音声の中から、特に良かったものをランキング形式で紹介していきます。

 

1位 ゲーム友達とオフ会したら、爆イケ高身長マッチョが激重感情で迫ってきた!?~初恋×絶倫×独占欲~(CV:八神仙)

   ゲーム友達とオフ会したら(中略)、強制同居で毎日推し活されてます!?~純愛×絶倫×独占欲~(CV:八神仙)

   ゲーム友達とオフ会したら、(中略)病める時も健やかなるときも!?毎日私だけの爆イケマッチョ彼氏に愛されてます!~渇愛×絶倫×独占欲~(CV:八神仙)(Errai)

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2023年大躍進された八神仙さん出演で、1作目は年間首位の快挙を達成したシリーズ。サークル処女作なのが驚きです。タイトル通りオンラインでゲーム友達だった青年とリアルでオフ会、そこからはじまるエロ特化シリーズ。雨宿りで彼の家に行ったら告白されてそのままエッチ、押しの強さに負けて同棲とどんどん進んでいきます。こじらせたオタクの独占欲と絶倫ぶりに翻弄されることに。1作目の濡れ場演技がねっとり色っぽいしゃべりなのに対して、2作目以降のテンパる早口のしゃべりと対照的なのも面白いです。

 

2位 あねとり~弟の友達に強制とろ甘快楽堕ち~(CV:八神仙、乃木悠星)(white mist)

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彼氏がいるヒロインが弟の友達に襲われ、弟にそのことを知られてしまう背徳とエロの3P作品。真面目で気遣いある弟と、チャラくて口が上手く策士な友達と、正反対なふたりに強く求められます。寝取られに近親相姦、3Pものと三つのジャンルを全て掛け合わせて話が展開、キャラクターの個性や関係性の描写もしっかり。キャラクターの思惑と利害が合わさって、事態は思わぬ方向に。掛け合わせでどんどん面白くなる作品作りが圧巻です。

 

3位 悪いひと~ヤクザ幼馴染の溺愛~(CV:茶介)(BoneCage)

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カフェを経営するヒロインの元に、ヤクザの男が借金の取り立てに来る作品。一緒にカフェをはじめた彼氏は実は詐欺師で、店の権利書を持ち出し多額の借金をしていると話すヤクザ。ヒロインはすぐ気づけなかったのですが、ヤクザは彼女の幼馴染だったのです。ヒロインを借金返済のため風俗で働かせたくないヤクザと、店を手放したくないヒロインの攻防と関係性の変化を聞くことに。頭の回転が早い、ドスの効いたしゃべりのインテリヤクザだけどヒロインへの好意がだだ漏れだったり、乱暴さとかわいさのギャップに萌えます。ヤクザなのに仕事が出来る男というキャラクター造形も面白いです。

 

4位 オジギソウのGスポット研究法~一番気持ちいい触り方~(CV:一条ひらめ)(midnight lollipop)

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植物研究所に務めるヒロインと、植物の特性を持つ生命体である同僚男性とのやりとりを描いた作品。見た目は若い男性だけど光合成したり頭に水を掛けて水分補給したり、植物から生まれた青年シキは独特の感性の持ち主。ある日、ヒロインがシキの手に触れると彼が興奮してしまいエロの方向へ。SF作品のような独自の世界観と人物設定で、まるで宇宙人を相手にしているかのような感覚が楽しい。クールだったしゃべりが湿度高めになり、緩急あるひらめさんのしゃべりが色っぽいです。コミュニケーション重視でしっかりエロい、もっと広まって欲しい作品。

 

5位 義兄の鎖(CV:八神仙)(Purple Haze)

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両親の再婚で義理の兄妹になるも、親たちが事故で亡くなりふたりで生きていくことを余儀なくされた男女の話。兄は妹の親代わりになり、彼女を溺愛していました。二十歳の誕生日を迎えた妹の、はじめて彼氏が出来たという言葉が兄の眠っていた嫉妬心と独占欲に火をつけることに。酔姦と睡眠姦が濡れ場の多くを占め、吐息交じりの色っぽい声が聞けます。恋愛のエゴと残酷さが描かれていて、情緒がめちゃくちゃになりました。

 

6位 Tenacity-消えかけていた幼馴染の記憶と消えない愛と執着と-(CV:八神仙、世見たづね)(らぶぐれねぃど)

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ヒロインが参加した仮面舞踏会で、出会った男性に軟禁される作品。青年から飲み物を受け取り乾杯したヒロイン、そこには薬が入れられており、気付けば相手の家の中。本番前までされてしまい、以後軟禁され帰ることが出来ず。ヒロインはよく覚えていないものの、彼は幼馴染でずっと君のことが好きだったと言います。ワンナイトラブかと思いきや仕組まれた再会で、軟禁と話術で絡めとられることに。荒々しいヤバ男ではなく穏やかかつ優しげな口調で、ヒロインをいかに強く想っているか彼の口から語られます。男らしく頼もしいキャラクターを演じることが多い八神さんですが、こちらでは優雅で気品ある声が聞けます。

 

7位 おお女戦士よ、呪われてしまうとはなさけない!~100回絶頂しないと外せない淫具で堕とされる花嫁~(CV:世見たづね)(ストロベリィシュシュ)

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剣と魔法の西洋風ファンタジー世界で、勇者と結婚した仲間の女戦士が武具屋の男に堕とされる作品。ヒロインは装備を整えるため行きつけの武具屋へ、勧められた首輪を身に着けると異変が。武具屋はその首輪は性欲が上がるアイテムで、100回絶頂しないと外れないと言います。夫ながら潔癖症の勇者に頼むわけにもいかず、武具屋の口車に乗せられ行為に及ぶことに。こんな形でしかヒロインに触れられない武具屋の卑屈さと、ずっと前から好きだったという一途さに翻弄されます。武具屋の言葉から勇者のいたらなさや社会情勢の厳しさが浮かび上がり、シチュボ形式が上手く作用しているのが絶妙。

 

8位 Hotel Perfecta-あなた専属耳舐めコンシェルジュ-(CV:本間かいな)     

   Hotel Perfecta-あなた専属性感帯開発コンシェルジュ-(CV:三橋渡)

   Hotel Perfecta-あなた専属特殊プレイコンシェルジュ-(CV:彩和矢) (ICECRYSTAL)

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同サークル作品である「ベッドの下に誰かいる。4」のスピンオフ。ビジネスホテルで特別サービスを施す、コンシェルジュとのやり取りとエロを描いたシリーズ。第一弾の耳舐め特化に始まり性指南、第三弾では調教とシリーズを追うごとにステップアップしていくのが特徴。客であるヒロインとコンシェルジュの信頼関係が描かれ、丁寧に扱われるのが心地良いです。本家であるベッド下が男の身勝手な欲情を描いているのに対して、承諾を取りヒロインが嫌がることは絶対しないスタンスが対照的。ICECRYSTALさんは今現在サークル活動を終了されていて、音声作品も販売終了されるとのこと。早めの購入とDLをおすすめします。

 

9位 神罰~迷える魂を神の導きでわからせる~閻魔編(CV:初時チェリー)(ラセル)

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気付けば三途の川にいたヒロインが閻魔大王の元に連れて行かれ、大王の雑用をすることになる作品。記憶喪失で罪の内容も分からないヒロインを裁くわけにはいかない、と言う閻魔に彼女はここで働きたいと申し出ます。身近に接しているうちに気に入られ、ある日マッサージを頼まれるヒロイン。大王は頑張っているヒロインをいたわるため自ら彼女をマッサージ、触られているうちにどんどんエロい方向に。古風な言葉遣いとゆったりした美声で楽しく聞けます。エロ特化ですが閻魔からの気遣いの言葉が多く聞け、愛され感もしっかり。

 

10位 【戦隊ブルー×敵女幹部】快感から逃げられない強制お仕置きセックス”イイコ”になるまで連続絶頂 敗北イキさせられました(CV:榊恭一郎)(Sugar Holic)

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戦隊が地球の平和を守るため戦う世界が舞台。異星人で地球制服をもくろむ組織の幹部であるヒロインが戦隊ブルーに捕らえられ、エッチなお仕置きを受ける内容です。ヒロインはオーガズムに達すると浄化される体質で、ブルーは彼女を改心させようと攻めたてます。感度を上げる道具や触手など男性向けみたいなアプローチもありつつ、恋愛要素もあったり案外乙女系。敵対関係である男女のエロや、関係性の変化が聞きどころです。

 

2023年配信で、特に出演が多かったキャストの方の出演本数を調べてみました。カウント条件は以下となります。間違っていたらごめんなさい。

共演含む

商業CD含む(無料の試聴版、トラックごとのバラ売りは除く)

ボイスコミック、マンガ付属のミニ音声も含む

セット販売、翻訳版のみの販売は除く

(敬称略)

三橋渡   130

一条ひらめ 120

二回戦中  78

乃木悠星  72

八神仙   71

彩和矢   56

三重奏   51

          

前回のまとめ記事でリリース数がめちゃめちゃ多いと書いたのですが、次の年はもっと多かった。ほとんど毎日作品が多数配信され、追えない状態に。新作情報はざっと目を通しているつもりが、この作品出てたっけと思うこともしばしば。以前からあった傾向ですが、いい作品でもDL数が伸び悩む現象が加速していたと思います。

 

三橋さんが今回も年間トップで、一条ひらめさんがそれに肉薄する勢い。八神仙さんが大躍進されていたのと同時に、二回戦中さんや乃木悠星さんも2022年同様数多く出演されていました。彩和矢さんと三重奏さん、この並びだと少なく見えても50作品以上でめっちゃ多いですからね。商業と同人のリリース数に開きがありすぎて感覚がバグを起こしそうな。異次元の配信数に練習や収録スケジュールはどうやって調整されているんだろう、とぼんやり思ってしまいます。

 

エロ特化や甘々系が多くリリースされる中、特に目立っていたのは狂愛もの、いわゆるヤバ男の監禁ものだったかと思います。商業が活発だった頃から病み系は苦手であまり触れてきませんでしたが、最近の同人音声におけるヤバ男の席巻ぶりを遠くから眺めています。もともとジャングルだった界隈がよりカオスになった印象。

 

感想ブログを運営してますが「女性向け音声を知り尽くしている!」という意識はなく、すみっこで何か言ってるぐらいの感覚です。人気作品も聞くけどあまり知られていない名作も好きだし、もっとそういった作品にも光が当たるといいなと思いました。

2023年まとめ商業CD編

毎年恒例のまとめ記事を書く時期がやって来ました。こちらのブログは2月に6周年、マイペースな更新ながら思った以上に長く続いているなという感覚です。見ていただいた方々、ありがとうございます。こちらでは管理人が2023年に聞いた商業CDの中から、特に良かったものをランキング形式で紹介していきます。2023年に私が購入した商業CDは21枚で、うちものとしてのCDは1枚だけでした。リリース数自体減っているにせよ、商業CDの購入数の少なさに驚き。毎回そうですが、ごく個人的な好みからベスト5を選んでみました。

 

1位 THEヤンキー彼氏 お兄系ヤンキー中村北斗編(CV:井伊筋肉)

   THEヤンキー彼氏 無口系ヤンキー矢島祐士編(CV:本間かいな)(ニノヤ)

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ニノヤ発ヤンキーだらけの定時制高校に通う主人公と、ヤンキーをめぐる配信限定作品。この記事を書いている時点では4作品中2作目までリリース中。近所の池に主人公とヤンキーが池に行くと河童の呪いで主人公は女体化し、ヤンキーの股間が何故か人格を持ちしゃべりだすという事態に。呪いを解くため相手とエッチ、最中でもヤンキーの相棒がめっちゃしゃべる異色作。完全にコメディかと思いきや主人公の過去を探るミステリー展開だったり、情報量がとても多く人物相関図が入り乱れていたり、一筋縄ではいかない癖つよシリーズです。最後まで聞けば真相が分かるように作られており、好きなキャストやキャラクターで購入しても楽しめる親切設計も良心的。

 

2位 さきゅトレ!Lesson.1セロ~先輩淫魔の優しい手解き~(CV:土門熱)

   さきゅトレ!Lesson.2レフ~ライバル淫魔とエッチな手合わせ~(CV:冬ノ熊肉)

   さきゅトレ!Lesson.5ヤヒロ~ドMな彼を征服エッチ~(CV:猿飛総司)  (GOLD)   

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GOLD発サキュバスのヒロインが一人前になるため、様々な男性キャラクターとエッチするシリーズ。全6作品中、3作品を聞きました。ヒロインは淫魔が住む世界の王家の姫君で、世界にとって必要なエネルギーである精気を得るため人間と性行為をするのが仕事。同族であるインキュバスとエッチして経験を積みレベルアップ、昇格試験で人間の男性とセックスと時系列になっています。淫魔には恋愛感情がないという設定や、体の一部を変化させたり体液に媚薬効果があったり、人外感を強く出しているのも攻めているなと。性的能力に優れた積極的なサキュバスヒロインと、それぞれ嗜好が異なるインキュバスや人間の男性に翻弄されたり翻弄したり。挑戦的な作風で、同人界隈でもあまり見かけない設定と脚本の強さが圧巻。

 

3位 Sexual Activity~クールな男性ふたりに性欲をぶつけて愛される~(CV:冬ノ熊肉、ドレミファソラ夫)

   Sexual Activity~クズな男性ふたりに性欲をぶつけて愛される~(CV:猿飛総司、彩和矢)(バニラレシピ)

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バニラレシピ発同じ職場の男性二人と3Pして、どちらを選ぶか一人ずつともエッチするエロ特化のシリーズ。3Pものは個性を出すため男性キャラクターが異なる声質と性格の組み合わせになるのほとんどかと思いますが、こちらでは似たタイプ。一人二役ではなく、あえて二人のキャストでやるのが独特かつ美味しいポイントかと。そうはならんやろなエロに振り切ったストーリー展開と、バブルかと思うぐらい豪華な場面設定が楽しいです。

 

4位 プリンスコンプレックス・ダサかったカレ 辰巳陽正(CV:櫻井真人)(h.Adam)

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h.Adam発、ハイスペックな男性キャラクターのコンプレックスに振り回されるシリーズ。私が聞いたのは櫻井真人さんのこちら。ヒロインがバイト先で出会ったアパレル会社の社長は高校時代の元同級生、辰巳陽正(たつみ・ようせい)でした。ダサかった過去をバラされたくない陽正は、ヒロインを自分の会社で雇うことに。観察眼に優れ多弁な経営者と優秀なはずが思い込みが激しく、突飛さに振り回されどんどん関係性が変化していきます。良く練られた設定とキャラクター、ストーリー展開が見事でこれぞ商業作品とうなりました。

 

5位 恋、秘め事、遠まわり。-両片想-(CV:一之瀬昴)

           恋、秘め事、遠まわり。-恋焦-(CV:真野大)(カナリアレコード)

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カナリアレコード発、友達以上恋人未満な元同僚や幼馴染と恋人になるまでを描いたシリーズ。遠まわりとあるように、くっつくまでの長さともどかしさにもだもだするストーリー展開が逆に新鮮でした。付き合う前の気安いしゃべりが楽しく、エロよりコミュニケーション重視。古き良き商業CDを思い出させるしっかりストーリーで、キャラクターの不器用さが愛しいです。

 

ベスト5と言いつつ購入した商業CDの半分にあたる10枚がランク入り、少ないながらいい作品が多かったなという印象です。ちなみに2023年に聞いた商業CDとなっていますが、うち4枚が2022年リリースでした。CDの新作チェックはほとんどしなくなり、配信で後追いすることが多かったです。リリースされた作品を見ていると元気だったレーベルは去年から引き続きGOLDとひつじぐも、次点でHOBiGIRLSといったところでしょうか。月1リリースは元気なレーベルのみで、シーンの低迷が寂しいところ。配信限定の商業CDや同人音声の存在を無視することは不可能で、商業の枠だけで語るのも無理があるなというのが正直な感想です。

 

個人的に良かった商業作品を並べると、ヤンキー彼氏やさきゅトレといった並みならぬ情報量と熱量のシリーズが挙がり、乙女系然としたしっかりストーリーに良さを感じたり、丁寧かつモチベーションの高さを感じる作品が好みだなと。今後も配信限定や同人音声が強くなる流れは止まらないにせよ、こだわった音作りや多くの作品を手掛けてきたライターさんの熟練の技が光る脚本は貴重なので、これからも続いて欲しいと思いました。

THEヤンキー彼氏 無口系ヤンキー矢島祐士(CV:本間かいな)

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ニノヤ発ヤンキーだらけの高校に通う主人公と、ヤンキーをめぐる配信限定作品。1作目からしばらく空いて、2作目がようやく配信となりました。設定では主人公が男子となっていますが、BLではなく乙女系作品です。

 

主人公は矢場谷高校(通称ヤバコー)に通う、苗字由来で周りから姫と呼ばれている男子高校生。祖父が営む和菓子屋を継ぐため、東京の高校から定時制のヤバコーへ転校したのでした。ヤンキーだらけで治安の悪いヤバコーに驚きつつ、同学年で幼馴染の矢島祐士(やじま・ゆうじ)と中村北斗(なかむら・ほくと)とつるむのが日課

 

主人公は放課後、祐士のクラスへ一緒に帰るため呼びに行きます。いつも一緒の北斗は家の仕事の関係で早退していて、今日は祐士とふたりきり。帰ろうとする祐士の前に突然、転校してきたばかりのヤンキーが殴り込んできます。祐士は主人公にしばらく待つよう指示、挑戦者を素早く拳で撃退とか瞬殺だ。祐士は北斗とヤジキタ連合という4年生中心のチームを組んでいて、よく狙われているのでした。祐士は何事もなかったかのように主人公をラーメン屋に誘い、食べに行くことに。

 

道中、祐士が中3の頃の話をすると頭痛が起こり苦しむ主人公。あの夏のことを思い出さなくていいと主人公と祐士、北斗に起こったことを祐士は語ります。中学3年生の夏、主人公は階段から落ちて頭を打って記憶を失い入院したこと。北斗と祐士は地元の暴走族グループとトラブルで乱闘事件を起こし、警察に捕まったこと。そのせいで祐士の野球の推薦入学の話は白紙に、数ヶ月後父親が亡くなり、実家の農家を継ぐべく定時制のヤバコーに入ったこと。淡々と話してるけど、短期間で祐士の人生激動では。主人公は事故前後の記憶が消えていて、時折頭痛に苦しんでいるのでした。

 

期末テストの話になり、祐士は勉強が苦手と話します。語彙力が身に着くようお笑い番組見て勉強してるとか、真面目さが妙な方向にいってないか。努力してるけど口下手で目つきが鋭く、クールな雰囲気のため誤解されがちなよう。月野池に行きたいと急に言い出す主人公、祐士の制止も聞かずに駆け出します。主人公が池を覗き込んでいると、身を乗り出した祐士が池に落ちてしまいます。祐士は池から上がり、ショックで倒れた主人公をかついで姫の家へ連れ帰ることに。

 

目を覚ました主人公の無事を確認後、祐士は帰宅しようとしますが主人公は彼を引き止めます。主人公の口から、体が女になっているという言葉が。月野池に伝わる河童のたたりで女の体になってしまったのでは、と慌てる主人公に休むようなだめる祐士冷静だな。これは夢と祐士が言い聞かせていると「これは現実や、現実から逃げるな、立ち向かうんや」とおっさんの声がどこからか聞こえてきます。おっさんの声と会話する祐士、幻聴じゃないのか。俺にも河童の呪いがかかった、そのせいで股間がしゃべるようになった、とよく分からない話をする祐士。おっさんの名前はゆっちーさんで、分かってもらうため祐士は下半身を露出し主人公に見せることに。関西弁でゆっちーさんに挨拶されたり、どういう状況なんだ。

 

すぐ呪いを解きたいと主張する主人公に、ゆっちーさんは王子様のキスで解けるかもと言います。よく分からないけど呪いを解くため、双方未経験ながらキスすることに。キスを車庫入れみたいなもんだろと言う祐士、淡々と話すの面白いな。頭をぶつけつつなんとかキス、次に大人のキスをします。口調は平坦だけど、いたく感動している様子の祐士。何度かキスして終了、あっさりした引き際だ。

 

次の日、祐士の家を訪ねる主人公。家族は外出していて家には祐士のみ。昨日の一件で主人公が気まずくなってないか気にしています。祐士に誘われ、部屋でお昼をご馳走してもらうことに。キスして一晩経っても主人公の女体化の呪いが消えることはなく、祐士のゆっちーさんもそのまま。キスの回数を増やせば解けるかも、と話すふたりに声を掛けるゆっちーさん、キスでダメならエッチしてみればいいのではという提案が。エロ方面ばかりに話がいくのはなんでよ。祐士は戸惑ってますが、ゆっちーさんとの会話を聞いてると祐士の脳内丸聞こえでは。

 

腹をくくった祐士、主人公にずっと前から決めていた、やらせて下さいとか今までの気遣いはどこへ。言葉が直球過ぎる。ゆっちーさんもずっと前から祐士は姫ちゃんのことが好きだったと言いますが、今までのやりとり聞いてそうだろうと思ってた。やり方が分からないとこぼしつつ、アダルト動画見て脳内シミュレーションしてたとかムッツリじゃないか。祐士は覚悟を決め、主人公を抱くことに。

 

北斗の幼馴染である祐士、陽キャで積極的、頭のいい北斗と異なり、陰キャで真面目な慎重派と対照的なキャラクターでした。勉強が出来なくて面白いことも言えないと気にしてますが、真面目にお笑い番組見てたりキスを車庫入れと言ったり、独特の感性の持ち主で面白いなと思いました。主人公がどう思っているかいつも気にしていて、ヤンキーっぽさは低め。とは言え向かってきたヤンキーはボコるし、車好きだったり素質は十分。気遣いと思いやりにあふれ、真摯で不器用な言葉に胸を打たれました。慎重で淡白に聞こえる言動や態度は主人公への気遣いと愛によるもので、同時に祐士の臆病さでもあるのかなと。お笑い要素であるゆっちーさんとのやりとりは祐士の本音を引き出していて、彼がいないと話が進まないので相棒の存在は貴重。北斗編同様、濡れ場も股間の相棒との掛け合いを聞くことに。シチュボ作品のロマンチックで色気あるしゃべりとはかけ離れているため、好みが分かれるところかと。ヤンキー彼氏というタイトルだと、ヤンキーにオラオラ迫られて襲われるイメージが浮かんでしまいますが(偏見)幼馴染設定もあり主人公をとても大事に扱ってくれるのが好感触です。

 

時系列ではなくキャラクターごとの分岐となっていて、北斗編を聞いていなくてもストーリーが理解出来るよう作られているのが親切。ストーリー展開は男性キャラクターとの会話とエロで進むシンプルな流れですが、設定や人間関係は案外複雑でシリーズ通して聞くことで理解が深まる作り。公式HPの勢力図を見ても、まだ作中に出てきていない情報があるため3、4巻で紐解かれるのが楽しみです。

ゲーム友達とオフ会したら、(中略)病めるときも健やかなるときも⁉(CV:八神仙)

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同人サークルErrai発、オンラインゲームでやりとりしていたゲーム友達の青年とリアルで会った日にセックス、そのまま付き合って同棲中のカップルを描いたシリーズ第3弾。

 

元ゲーム友達で現彼氏のもーりーこと森輝(もり・あきら)とはじめてラブホテルにやって来たヒロイン。しょっぱなから最中で飛ばしてます。普段は自信なさげなしゃべりの輝、エッチではぐいぐい強気に来るところは相変わらず。ヒロイン大好きだけど、自分本位に暴走する快感に逆らえないところがもーりーらしい。事後しどろもどろで輝が謝ると、ヒロインがそれを許して好きが止まらなくなるとかラブラブです。

 

次の日、輝から電話が掛かってきます。今日は輝の家で会えない、ヒロインの家に帰ってくれないかという言葉が。違和感を感じたヒロインは輝を問い詰めますが、理由は教えてもらえず。ヒロインは言いつけには従わず輝の家に行くことに。顔を合わせても今日は一人で過ごしたい、と告げる輝の額には冷却シートが。昨日のラブホではしゃいだせいで風邪を引いてしまったのでした。ヒロインに風邪を伝染したり、看病してもらうのが申し訳なくてごまかしていた模様。ヒロインは輝を看病すべく、家に上がり込みます。熱があり食事を取っておらず、無理して在宅の仕事をこなしていたとか頑張りすぎでは。ヒロインは職場に連絡して休むことを提案、輝はそれに従いベッドで休みます。

 

輝が眠っている間にヒロインは雑炊を作り、目を覚ました彼に食べさせることに。看病シチュを想像した輝は、あーんして食べさせてとヒロインに頼み込みます。ヒロインの優しさに感極まって泣いてしまう輝かわいいな。泣き笑う画が見えるような。次の日の朝、輝のベッドに付き添っていたはずがソファに横たわっているヒロイン。先に起きた輝がソファにヒロインを運んだのでした。回復した輝にヒロインが抱きつくと、彼の下半身も元気になったぞ。反応したけどエッチはしないからと慌てる輝に、出すのを付き合うとヒロインは言います。ヒロインは輝を膝枕しつつ、彼の下半身に触れることに。最初は恥ずかしがっていたもののヒロインに胸を出してとお願いしたり、要求がエスカレートしていきます。普段輝が攻めてる分、立場が逆転して新しい快感に目覚めたよう。興奮が抑えられない輝にそのままベッドで抱かれることに。

 

女性向けしか見聞きしない方にはピンとこない授乳しつつのアレ、もーりーも言ってますが男性向け成人マンガで時々見かけるシチュです(なんで知ってるんだ)絵的にエロいプレイですが、もーりーの詳しい実況だと音声でやっても破壊力ありますね。エロ多めで今まで通りなところもありつつ、時間経過や変化が感じられる内容でした。ヒロインが輝の性癖や勢いに合わせることが出来るようになり、輝が一人で抱えがちなのをヒロインが踏み込めるようになったのが大きいかと。ヒロインの成長が輝にも変化を及ぼしているように感じます。看病してもらって感動したり、強い性欲を受け入れてもらえて驚きつつ喜んだり、ヒロインの愛と器の大きさのおかげでいい方向に進んだんだなと。タイトルで大体想像が着きますが、不器用で必死な告白にキュンとしました。エロと恋心、両方刺激してくるのがもーりーのいいところ。

 

はじめて同士で始まったこのシリーズ、蓋を開けてみたらエロくて陰キャが暴走していて、かわいい恋愛とは違うなというのが最初の印象でした。必死で全力でかっこつかないけどかわいくて、ギラギラしてたり色んな面を見せてくれる森輝。エロは多いままひたむきで一生懸命なところがキラリと輝いて、3作目にしてかわいい恋愛ものを聞いている気分になりました。1作目を聞き直すと後の作品とは異なり、濡れ場のねっとりと落ち着いたセクシーなしゃべりに驚きます。早口でテンパっているオタクの詳しい実況になるのは2作目からで、ヒロインとの付き合いが長くなってからの方が落ち着いてないのが面白く感じました。今となっては1作目のヤンデレ展開はふたりの親密度がさほど上がらなかった場合のifルートではと思うほど、愛が深まってるのがまぶしいです。

さきゅトレ!Lesson.5ヤヒロ~ドMなカレを征服エッチ~(CV:猿飛総司)

さきゅトレ! Lesson.5 ヤヒロ ~ドMなカレを征服エッチ~(CV.猿飛総司)

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GOLD発サキュバスのヒロインが一人前になるため、淫魔や人間の男性と性行為に及ぶシリーズ第5弾。1、2作目を履修済み。サブタイトルにあるように、今作は女性優位となっています。

 

サキュバスのヒロインは、最後の関門である昇級テストを受けることに。第一のテストはMの素質を持つ人間を満足させ、精気を吸い取ること。ヒロインはヤヒロという人間の青年を夢に堕とし、淫らな行為に及びます。ヤヒロが自宅で兄と数分間電話したのを聞いた後、夢の中でエッチとか展開が早い。ヤヒロは突然現れたヒロインに困惑気味。ヒロインはヤヒロに胸を押し当て何度もキス、体液に含まれる媚薬の効果もあり彼もノッてきた様子。

 

ヒロインは異能の力で腕を二本増殖、四本腕になりヤヒロの腕を抑え乳首を攻めます。戸惑いつつすぐ喘ぎ声が出るあたり、Mなのは本当っぽい。興奮したヤヒロが下も脱がせてと言ってもヒロインは聞き入れず。ヤヒロが達するのを我慢していると、ヒロインの下着のような服が消え一気に裸に。焦れたヤヒロは本番したがっているものの、ヒロインは手を使うだけで聞いてくれません。達したヤヒロにヒロインはサキュバスの尻尾で攻め続け、そのまま本番へ。ヒロインの強引な攻めに翻弄され、ヤヒロは彼女に触れることが出来ないまま。中で達して快感は味わえたけど、触ったり自分の思うように出来ないのが不満げなヤヒロ。

 

事後、話をする二人。ヤヒロに精気を吸いやすいとかクズで愚図と言ったり、ヒロイン会話も遠慮がない。下僕認定されて喜ぶヤヒロ、Mであることを隠す気がないです。男性優位の風潮が嫌、押し倒されたい男がいたっていいだろと本音でしゃべってる。一瞬で姿を消したヒロインに驚くも、人生最高のセックスだったとか骨抜きにされてます。

 

ヒロインとセックスして三週間後、ヤヒロは彼女のことを忘れられずにいました。一人で自身を慰めていると、唐突にヒロインが現れます。久しぶりの再会ながらヒロインでしかいけない、他の女は玩具みたいなものとか話の内容がひどいな。ヤヒロはヒロインの命令で見られながら自慰をすることに。冷たい視線に興奮するとか、Mっ気が加速しています。

 

Mの人間の男性が相手で、最後まで対等になることは決してない作品でした。他の巻でインキュバスが人間を見下しているのと同様、サキュバスのヒロインにとって人間は食糧であり尊重する相手ではなく、人外セックスと女性優位が徹底してます。ヒロインが強すぎると男性キャラクターかわいそう、やり過ぎではとなりそうなところを兄を鬱陶しく感じているのに甘えて利用したり、付き合ってる彼女を内心見下していたり、クズな面を聞かせることでそう感じさせないのが上手すぎる。ヒロインがなかなかヤヒロに触れさせなかったり達するのを我慢させたり、苦し気だけど快感も得ている喘ぎがエッチです。クズな男性を快楽で余裕なくさせ、許しを請わせ優越感を感じる流れが絶妙。痛みも快楽に出来るヤヒロのMぶりが無敵で、なんでもありになってしまうのがすごい。ヤヒロ以外の人間ともしているヒロイン相手に、自分が一番になりたいところがかわいく感じます。

 

他に聞いたのはセロ編とレフ編のみですが、同族相手だと恋愛感情があるけどそのことに気付いていないもどかしさがありました。人間の男性相手だと恋愛感情皆無で、塩対応かつエロに全振りの姿勢も潔く、異能の力も加わり人外設定がプラスに作用してると感じます。独自の設定と世界観、キャラクターで同人音声の淫魔ものとも異なる手触りになっているのがあまりにも強力。ポップなタイトルとキャラデザとは裏腹に、噛み応えのある中身に圧倒されました。