偏愛シチュエーション

18推CD、同人音声の感想ブログです。内容にふれているため自衛お願いします。

神罰~迷える魂を神の導きでわからせる~閻魔編(CV:初時チェリー)

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同人サークルラセル発、ヒロインが冥界の王である閻魔(えんま)大王の元で働き恋に落ちるDL音声。

 

病気で緊急入院したヒロインが目を覚ますと、そこは三途の川でした。舟に乗ったヒロインは閻魔庁という、神の裁きを受けるところへ連れて行かれます。閻魔大王と対面し、人の一生を映す鏡の前に立つも何も映らず。罪が分からない者を裁くことは出来ないと閻魔は告げます。さらにヒロインは記憶を失っていて、どうにも出来ない状況。罪を犯したなら償いたい、判決が下るまで閻魔大王の雑用をすると提案するヒロイン。閻魔はその申し出を受けることに。

 

しばらくヒロインの働きぶりを見ていた閻魔、ある日彼女に私の部屋に来いと命令が。閻魔がヒロインに望んだのはマッサージなのですが、彼女が想像したのは夜の相手のようで顔を赤らめます。ヒロインが部屋に行くと、普段は巨大な体の閻魔が人間並みの身長になっていました(とは言っても人としては大柄)。裁判の時に暴れる罪人をけん制するためあえて巨大化しているとのことで、実際は人間同様の身の丈のよう。

 

ヒロインは閻魔をマッサージすることに。一日中座っているため腰が疲れるとか、閻魔でもそこは自由に出来ないんだ。力仕事をしてヒロインも疲れてるだろう、と閻魔に腕と肩を揉んでもらうことに。想像以上にフランクだ。声を上げるヒロイン、張っていると胸も揉まれてしまいます。耳元で艶っぽく低い声で囁き、叫んでも外に聞こえないから声出せとかエロのスイッチ入ってますやん。鎮火しないと、と赤く染まったヒロインの耳を舐めたり楽しんでる。こちらはびしょびしょと下にも手が伸び、どんどんエスカレートしてる。存分に私の気持ちを分からせてやろう、と執拗に攻められます。前戯だけで済むわけがなく、抱かれることに。閻魔ゆえの観察眼なのか、実況がめっちゃ細かくて詳しい(笑)

 

ヒロインがマッサージの仕事をするようになってからしばらく、どこか心あらずな彼女に閻魔は膝に乗るよう命じます。ヒロインが閻魔庁に来た時に見せられた、嘘偽りのない心の奥底まで映すという鏡が目の前に。閻魔に触れて欲しい気持ちを鏡で知られてしまいます。本音や欲求が相手に伝わってしまうのヤバいな。どんな風に抱かれているかヒロインの姿を映したり、鏡の活用法が罪を裁くことと関係ないのはなんでよ。閻魔はヒロインがマッサージの仕事を嫌がっているのでは、と思い本音を知ろうと鏡を持ち込んだのですが、実際のところ彼女は閻魔に溺れているのでした。溺れているのは閻魔も同様で、余裕なく抱かれることに。

 

閻魔大王の元で働くとか厳しくされるのかと思いきや、序盤から気に入られている様子でマッサージの仕事からどんどん男女の仲に。古風な言葉遣いとゆったりした低音ボイスで絡めとられます。はじめこそ強引ですがヒロインをよく見ていて気持ちや体調の変化を気遣われたり、ヒロインめっちゃ気に入られてるなと。人と閻魔なのにという葛藤はなく、どんどん進展していきます。ヒロインが疲れている時、付き添うはずが流れるようにエロにいってるのはやり過ぎ感あるけど、彼女の欲情が伝わっているのでどうしようもないという。

 

リスナー視点では序盤から好き合ってるのが分かるのに、当の本人たちはなかなか自覚しない両片思いでした。閻魔様の美声と古風な言葉による細やかな言葉責めで、ヒロインもリスナーもあっさり陥落です。タイトルこそ神罰ですが、罰というよりご褒美ではという印象。閻魔が積極的でぐいぐい来ますがヒロインのして欲しいことをしてくれるし、過激なプレイもなく一貫して乙女系。部位呼びも古い言い方な分、閻魔が口にすると味わいを感じてしまいます。

 

エロ特化ですが合間の会話で閻魔がヒロインを気にかけているのと、最中のセリフも彼女の気持ちや体感を口にするので愛され感があるのが上手いなと。初時チェリーさん、高校生役などさわやかで若い声のイメージが強い方ですが、終始落ち着いた声と色っぽい口調で楽しく聞けました。

 

人外との恋というと障害がありそうだけどあまりなく、異世界設定ならではの世界観やキャラクターを楽しむのが吉かと。ジャケ絵やキャスト、ライターさんなど本気度の高い商業並みのクオリティの作品だと思うのですが、DL数が伸び悩んでいるのがもどかしい。プレゼント企画の影響もあったにせよ、熱心なレビューがたくさんついている分なおさらそう感じます。今現在同人作品のリリース数が多すぎるためかと思いますが、もっとたくさんの方に聞いていただきたいです。

あねとり~弟の友達に強制とろ甘快楽堕ち~(CV:八神仙、乃木悠星)

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同人サークルwhite mist発彼氏持ちのヒロインが弟の友達に襲われ、弟にそのことを知られてしまうDL音声。

ヒロインは社会人で、最近実家を出て一人暮らしをはじめたところ。ある日実家に戻ったヒロインは、大学4年生の弟冬樹(乃木悠星さん)と彼の同級生である夏斗(八神仙さん)と顔を合わせます。来年就職を控えた夏斗に社会人インタビューを頼まれ、ヒロインはそれを引き受けることに。

 

後日夏斗のインタビューに応え、彼氏とどうなってるのか聞かれるヒロイン。人には言いづらい悩みと言うヒロインに、エッチな悩みではと夏斗が指摘するとなんと図星。エッチしても彼氏も自分も気持ち良くない、どうしたらいいのか分からないとか正直に答え過ぎでは。ヒロインにとって今の彼氏ははじめての相手で、セックスで気持ち良くなったこと自体なかったのでした。彼氏の代わりに俺が協力してあげると夏斗にベッドに押し倒され、風向きがおかしくなってきた。エッチしたら浮気になると戸惑うヒロインに下への奉仕だけ、と言いくるめられてしまいます。浮気じゃないからキスはなしで、といきなり下に行くのも極端では。

 

夏斗の奉仕で達したヒロインに、次は本番と告げ約束と違う。最初から下心ありきで、ヒロインを気持ち良くするだけで終わるわけもなく。簡単に抑えられ、キスされ襲われることに。おねえさんのことがずっと前から好きだった、といきなり告白の言葉が。好きなのに襲うなんてと非難するヒロインに、好きだからと言う夏斗考え方が違う。ヒロインに彼氏がいたから好意を告げずにいたけど、上手くいってないなら入り込む隙があると仕掛けてきたよう。避妊なしで中に出され、体から堕とす気なのか。

 

夏斗に家まで送ってもらうと、そこに冬樹がやって来ます。冬樹は昼間にシャワーを浴びようとする姉の首筋にキスマークを見つけ、何があったか察したよう。夏斗とセックスしたんだろう、とヒロインを問い詰める冬樹。姉弟じゃなくずっと女として好きだった、と冬樹からも告白されます。ヒロインは弟の告白に驚くものの、拒絶感はないようでその態度が冬樹の心に火をつけることに。冬樹は俺とセックス出来るのと詰め寄りヒロインにキス、本気だと教えてやると浴室に連れ込みます。風邪引くといけないからシャワーを浴びつつセックスって。ヒロインの下着を脱がし、夏斗が中に放ったものを見て嫉妬が加速した様子。冬樹は彼氏がいるのに夏斗と浮気したと思っているようですが、夏斗には襲われたんだってば。ねえちゃんしか好きになれない、好きになってと言わないから、と体の反応にすがって冬樹はヒロインを抱くのでした。

 

事後、浴室の戸が開き夏斗の姿が。帰ってすぐ姉弟で口論していたせいで、玄関の鍵を忘れていたのです。夏斗は冬樹がキスマークに気付きヒロインを襲うと想像していたとか、そこまで考えて仕込んだのか。ヒロインが冬樹に抱かれたことを嫉妬する様子はなく、疲労した彼女を寝かしつける夏斗。そこに冬樹が来て、二人で話し合うことに。夏斗は以前から冬樹の姉に対する好意や欲情に気付いていたと告げ、冬樹にある提案をします。

 

目を覚ましたヒロインに三人でしようと言う夏斗、どうしてそうなる。ヒロインは気持ち良くなりたい、自分はヒロインが欲しいけど冬樹を敵に回すぐらいなら引き込みたい、冬樹は夏斗がいた方が世間へのカムフラージュになる、と三人で付き合ったりセックスすることのメリットを話します。夏斗の悪魔のささやきに姉弟は乗せられ、三人ですることに。

 

彼氏と上手くいってないヒロインを弟の友達が襲い、それを知った弟が姉を襲うという背徳とエロの話でした。隙があり実は快楽に弱いヒロインを体と口車で堕とすのは寝取られではよくある展開ですが、チャラ男が前から彼女のことが好きで執着してくるところが乙女系。そこからさらに弟も巻き込んで3Pと、話がどんどん展開していくのが聞きどころ。通常なら夏斗に先を越された冬樹が悲痛になりそうなのに、巻き込まれ連携する流れが独特に感じました。

 

チャラい夏斗が嫌われ役になりそうなところをヒロインに一途で、冬樹との友情と関係性が描写され、キャラクター像に厚みが出るのが圧巻。彼氏の件も相まってリスナーが夏斗を特別視する流れがあり、ヘイト管理が徹底してます。最初は無理矢理ながら冬樹がヒロインを気遣い常識的なことを言うのも、ただやりたいだけでしょとならない奇跡的なバランス。

 

女性向け3P作品は、リスナーが男性キャラクターの片方を好きになれない問題が以前からありました。男二人のキャラ描写を薄くしたり、キャストの一人二役で不快感を減らすなどの試行錯誤があったジャンルかと思います。今作はキャラクター描写を濃くしつつヒロインの置かれた状況も作用して、夏斗のヤバさが頼もしさやエロさの向上に繋がるのがすごかった。常識人の冬樹が夏斗を認めているのも一役買っていて、チャラいけど策士で合理的、エロくて最高ではとリスナーに思わせる流れが秀逸です。

 

シチュエーション音声においては3Pもの、ダブルキャストは別収録が通常かと思うのですが、今回はなんと同時収録とのこと。陽キャと真面目、バランスの取れた声としゃべりで友達同士の空気感が絶妙です。

寝取られに近親相姦、3Pものと一つだけでも作品が作れてしまうジャンルを全て掛け合わせ、エロ多めでかつ関係性の描写もしっかり、一作品で二度も三度も美味しい贅沢な内容でした。カウントダウンボイスやキャストコメント、後日談SSと作品を楽しむ福利厚生が今回も充実していて、死角のない作品作りに脱帽です。

SEX DRIVE~私の愛すべき化粧師・黛愁悟〜(CV:テトラポット登)

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ステラワース発、相手を発情させるフェロモンを放出する病気にかかったヒロインがシノワズリという組織に入り、仕事や恋愛に奮闘するシリーズ。こちらは前作「私の可哀想な化粧師・黛愁悟」の続編。

 

前作で元相棒にして恋人だった化粧師の黛愁悟(まゆずみ・しゅうご)と関係を修復し、結婚したヒロイン。結婚後もヒロインがシノワズリを辞めることはなく、ターゲット相手に色仕掛けの仕事を続けていました。過剰(イクセス)フェロモン用の副作用のない抑制剤が完成するまでという約束で、仕事前に愁悟にメイクを施してもらうのが日課。愁悟がヒロインに甘い結婚生活の話をしながらメイクをした後、ターゲットの元に送り出すとか複雑な気分になるな。以前を思えば甘くて柔らかい口調だけど、やっぱり嫉妬はする愁悟。1作目では不感症かもしれないと言うヒロインに前戯していたのに対して、今回は出勤前の夫婦のいちゃいちゃと平和だけど、彼女はこれから男相手の仕事なわけで愁悟の心中やいかに。仕事がひと段落つくまでは子どもを作らないとか、話の内容が現実的過ぎる。

 

後日、シノワズリに呼び出される愁悟とヒロイン。所長から聞かされたのは最近起きた連続殺人事件の話で、被害者は皆ヒロインが仕事で相手をしてきた男とのこと。愁悟は偶然と言い張りますが、あまりにも物騒。疑い位置に愁悟の名前が挙がっていて、警察が接触してくる前に疑いを晴らすよう彼も呼び出されたのでした。ヒロインだけに探らせるわけにはいかない、と愁悟も一緒に調査することに。

 

夫婦であることを隠し、初対面と偽りファッション展で男女として出会うヒロインと愁悟。メイクアップアーティストと元モデルという設定が、出会った頃の二人とほぼ同じ。犯人をおびき出すための振りではあるものの、ラブホに直行するのはどうなんだ。愁悟をターゲットに見立てて誘惑してと行為に及ぶの、そういうプレイに思えてきた。その後も付き合い始めのカップルを装い外でデートを繰り返すも、犯人が何か仕掛けてくる気配はなく。愁悟は犯人の目星はついてると言いますが、一体誰なのか。

 

嫉妬と怒りが渦巻く前作と比べると頻繁にいちゃいちゃしたりデートしたり、作風はわりと平和。それでも割り切れない気持ちはあるわけで、愁悟やリスナーの疑問や葛藤に応える内容でした。1作目のギスギス感は低いので、かなり聞きやすいと思います。個人的には愁悟に同情する気持ちの方が強く、ヒロインへの愛や思いやりで理性的に対処するのが涙ぐましく感じました。

 

前作では低かった糖度を、ここで摂取出来ると言わんばかりに甘かったです。1作目のその後が特に注目されていたと思われる今作、特典含めしっかりカバーされていてアフターフォローが行き届いていました。特典での会話シーンで、長年連れ添ったカップルだからこその以心伝心と蓄積が聞けてまぶしい。前作にはなかった生活感が描かれていたのも良かったです。

おお女戦士よ、呪われてしまうとはなさけない!(CV:世見たづね)

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同人サークルストロベリィシュシュ発、剣と魔法のファンタジー世界が舞台で、勇者の仲間にして妻である女戦士が武具屋の男に寝取られるDL音声。

 

ヒロインは一緒にパーティを組む仲間の勇者と結婚したばかりだけど、今でも夫と共に危険な任務に赴く現役戦士。勇者との能力差が気になるヒロインは、いい装備を求めて行きつけの装具屋へ。店主はヘリオというヒロインよりひとまわり年上の男で、勇者との結婚をねちっこい口調で祝います。ヒロインを幼い頃から知っていて、冒険者として駆け出しの頃から顔見知りなのでした。とは言えヒロインはヘリオをあまり良く思っていないようで、多弁な武具屋に苛立ち気味。魔物討伐で行く予定の洞窟の話をヒロインがすると、危険な場所で新妻を戦わせるなんてと批判的な口調のヘリオ。ヒロインの勇者の話にも興味なさげで、得意先相手に退屈なのを隠していません。

 

勇者とのステータス差が気になるからアイテムで強化したいと言うヒロインに、ヘリオは獲得経験値が5倍になるという首輪を見せます。ヒロインが首輪を身に着けると急に顔が赤くなり汗ばんだり、落ち着かない様子に。ヘリオは間違えて呪われた首輪を渡してしまった、これは身に着けた者の性欲が大幅にアップし、100回絶頂しないと外れないとかとんでもないことを言い出したぞ。新婚ながら夫の勇者は堅物で潔癖症のため協力してくれないでしょとヘリオは指摘、ここで私が100回あなたをいかせてあげる、と口車に乗せられ地下室へ行くことに。

 

事に及ぶ前にヒロインに勇者との性生活を聞き出すヘリオ、そこを聞くか。聞くと結婚して一ヶ月、セックスは二週間に一度と新婚なのに早くもレスのような。ヒロイン、ヘリオに触られた反応で一人で慰めていることを見破られてしまうの屈辱では。本来呪いの首輪は性欲を数倍に高める程度のものらしく、ヒロイン自身の欲求不満も無関係ではなさそう。気持ちとは裏腹に、ヘリオのねちっこい愛撫に逆らえず快楽に堕とされるヒロイン。何度も達して気絶してしまったヒロインに翌日、ヘリオは媚薬を勧めます。これを使えば感度が上がり達しやすくなる、何日もここに篭る必要もない、あなたももっとしたいでしょうと畳みかけてくる。首輪の解除のためと言いつつ、逃げ道を塞がれ武具屋相手に気持ちも体もめちゃくちゃにされてしまうヒロイン。

 

心身ともに強い戦士であるはずのヒロインが、世間の酸いも甘いも知る武具屋の男に堕とされる内容でした。勇者パーティの勇者以外の男性メンバーではなく、行きつけの店の店主に寝取られるのが意外。ねちっこい攻めとしゃべりにヒロインを前からいやらしい目で見ていたんだろうと思うと同時に、通常なら交わることがない関係性にもだえる男の悲哀とやりきれなさを感じました。

 

ヘリオが昔からヒロインのことが好きだったことが作中で明かされますが、武具屋で年齢差もあり成就することはまずない関係性。淡白で潔癖症の勇者より自分の方が性的に優れているとマウントを取ってくるのは、それでしかヒロインの気を引けないからだろうしなんとも切ない。弱みに付け込み脅したり挑発したりと狡猾だけど、終盤の告白でいかにヘリオが本気か聞くことに。腹にいちもつある男が、なりふり構わず本音をぶちまけるのが圧巻です。

 

ヘリオの話を通じて、ヒロインの夫である勇者とヘリオの違いが浮かび上がってきます。社会の汚い部分が許せず政治的にも影響力がある勇者と、裏社会に精通し弱い者の立場や気持ちを知りつつそれで商売する武具屋とあまりにもかけ離れた存在。光の者と影の者の対比を聞くかのようで、序盤で語られる立ちんぼ娼婦の取り締まりの話とか、影の濃さにドキッとさせられます。

 

ヘリオ目線だと勇者のいたらなさや社会の見方の浅さが見えるようで、勇者って強いんだろうけど案外大したことないのでは、とリスナーに思わせるのがすごい。魔物を討伐し平和をもたらす勇者は偉大なはずが、なんでも知ってるヘリオの方がまともに思えてしまう。シチュエーション形式が非常に上手く作用していて、レベル概念や勇者や戦士といったド〇クエ風の世界観なのに、会話を通して社会問題が浮かび上がってくる聞かせ方があまりにも秀逸。

 

試聴後、Ci-enで公開されているSSを読むことをおすすめします。ヘリオの表と裏、矛盾した心持ちにこ、この男~という気分。本編でめっちゃしゃべるし本音もぶちまけるけど、本心は小説読まないと分からないなと。厄介なこじらせ男が好きな方向けです。

ゲーム友達とオフ会したら(中略)、強制同居で毎日推し活されてます!?(CV:八神仙)

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同人サークルErrai発、オンラインゲームつながりでオフ会したことがきっかけで陰キャオタクと同棲した前作の後日談。3月にリリースされた前作はすでに10000DL超えで大ヒット中。

前作の感想記事はこちら→ゲーム友達とオフ会したら、爆イケ高身長マッチョが激重感情で迫ってきた!?(CV:八神仙) - 偏愛シチュエーション (hatenablog.com)

 

学校も職場も周りが女性で、男性と縁がなかったヒロイン。オンラインゲームが趣味で、ゲーム内で一緒にプレイしていた相手とコラボカフェに行くことに。現れたのはもーりーこと森輝(もり・あきら)という高身長でマッチョな青年。雨宿りとして輝の自宅に誘われ告白を受けそのままエッチ、付き合うことになり現在は同棲中。プログラマーで在宅の仕事をする輝と、頻繁にセックスするのがヒロインの日常。

 

二人で出掛ける予定の日の朝、先に目覚めた輝。ヒロインと同棲までこぎつけたものの自分でいいのか、といまだに実感が湧かない様子。寝ているところを起こすのは良くないと言いヒロインにキス、欲情して自分を慰める輝。ヒロインの服を脱がせ自身もなぜか全裸になり、彼女を触る手が止まりません。無修正でヒロインの裸が見れるなんてと興奮、同棲してるのに画面の向こうの推しという感覚が抜けない様子。とは言えしょっちゅうセックスしてヒロインの体を開発、輝も攻め方をよく分かってるところに二人の仲が深まっているのと時間経過を感じます。最中にヒロインが目覚めても腰は止まらず、最初は言い訳してたけど感じてる彼女に興奮して攻めるところが通常運転。口調はおどおどしてても、調子に乗りやすいのは前から変わってない。

 

身支度して外出する二人、買いに行ったのはベッド。頻繁にエッチしているせいで使っているベッドがそろそろ限界とかやりすぎ。デート中にあいにくの雨、雨宿りにネットカフェへ行くことに。出会った頃みたいなシチュエーションだ。個室に二人で入るものの、輝のしゃべりはしどろもどろ。いつも一緒なのに不慣れなのはなんでよ。備え付けのパソコンでアニメを見ようとして間違えてエロ動画を再生してしまう輝、ヒロインの透ける素材の服や体の密着でまたスイッチ入ってる。息を潜めつつ、ここでもエロいことをする展開に。

 

エロ方面は上達してるけど、しゃべったり人と適切な距離感を取ることは苦手なままの陰キャオタクとのやりとりとエロを描いた後日談でした。日常会話は苦手でもエロでは強気にぐいぐい来るもーりー、期待を裏切らない。今回は嫉妬でヤンデレ化する展開はなく一応平和な内容です。挙動不審な日常会話と、ねっとり攻める濡れ場とのギャップがたまりません。

 

序盤の睡眠姦はヒロインを起こさないようドギマギしているのに対して、ネカフェでは同意の上でしてる分余裕そうだったり差があるのも面白いです。ネカフェで焦らしプレイをする余裕があっても、しゃべりの気持ち悪さが隠せてない(誉めてる)声出すなよと言うけど、周りに聞こえてるのでは。というかシチュすら興奮のスパイスに変えてるよね。ネカフェ内で今ヒロインを抱いてるのは自分と、優越感持ってて自慢したいんだろうと。最後の早口の妄想が陰キャ丸出しで、そういうところは変わってない。前作をすでに聞いている方向けで、実況多めのエロ特化です。ヒロイン大好きなのは相変わらずで、ほっこりとエロに翻弄されました。

さきゅトレ!Lesson.2レフ~ライバル淫魔とエッチな手合わせ~(CV:冬ノ熊肉)

さきゅトレ! Lesson.2 レフ ~ライバル淫魔とエッチな手合わせ~(CV.冬ノ熊肉)

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GOLD発サキュバスのヒロインが一人前になるため、様々な男性キャラクターと性行為に及ぶシリーズ第2弾。

1巻のセロ編の後、順調にサキュバスの仕事をしているヒロイン。サキュバスの姫であるヒロインは実家である城の中で、幼馴染で同期のインキュバス、レフと出くわします。レフはヒロインの父である王に、報告のため謁見しに来ていたのでした。初日の任務に失敗したヒロインに、俺は最初から上手くいったとレフは言います。俺の顔見たら人間は骨抜きになる、とすごい自信だ。確かに顔はいいとヒロインが言うと、お前の顔も見せろと凝視されます。色気が出たとレフがつぶやくと、セロに手ほどきしてもらったと漏らすヒロイン。レフはセロの名前を出されて不機嫌に、セロやその弟であるリオより俺の方が実力が上と豪語し、他の淫魔をライバル視している様子。ヒロインに一目置いて欲しいらしく、えらくむきになってる。どちらが淫魔として優れているか、レフと勝負することに。ヒロインも負けず嫌いだな。

 

ヒロインの部屋に入ってからも文句が多いレフの唇を塞ぐ彼女、勝負とは言えいきなりです。ムード考えろとレフにつっこまれてる。絶対俺の方が出来るとレフにキスされつつ、セロともしたとこの状況で言うヒロインどうかしてる。もがくヒロイン相手に腕を二本増殖させ彼女を押さえつけるレフ、異能の力を発現しています。この世界の淫魔の間ではポピュラーな能力みたいですが、急に出てきてびっくりだよ。増やした腕でヒロインの両腕を封じ、胸も攻めるとかすごい画だ。お前も攻めてみろよと挑発されますが、掴まれてて手が動かせないんだけど。レフと同じように腕を出すのは難易度高くないか。と思ってたら腕を増殖する能力がヒロインにも現れ、彼を押さえ込み何度もキス。音声だと伝わりにくいけど、多腕の男女による絡みとかすごい光景では。二人して人外のセックスしてる。ヒロインが反撃すると、今度はレフがあえぐ立場になってるぞ。手で奉仕し合い同時に達する二人、ヒロインはレフにキスを。レフからも何度もキスをして、勝負のはずが恋人のキスみたいになってる気が。

 

後日、任務前に部屋で待機しているヒロインの元にレフがやって来ます。セックスに誘ってくるレフ、任務前なんだが。任務で人間を抱いても人間相手じゃ足りない、ヒロインほどじゃないとか淫魔としてあるまじきことを言ってないか。精気が足りない時に淫魔に相手してもらったことがあるのでは、とレフはヒロインに尋ねます。セロとしたと思って嫉妬したレフはヒロインを攻めることに。

 

ライバル心を持つ、同期のインキュバスに絡まれてセックスする内容でした。セロに嫉妬してつっかかってくるオラオラ系ですが、セロを強く意識してるのはレフの方だってば。挑発して強引に攻めたり、負けず嫌いのヒロインに攻められてあえいだり、甘い空気は少なく戦っているかのような目まぐるしいエロが展開されます。言葉はそうじゃなくてもしゃべりは優しかったり、ギャップが楽しめました。キスがとても多いのも聞きどころです。

 

特殊な設定とライバル関係で音声作品におけるテンプレが通用せず、状況を想像するのが難しかったです。頻繁に攻守が入れ替わるので、集中して聞くことが求められます。加えて腕を増やしたり指を太くしたり、中の状態を変えたり異能セックスの多さよ。SEにかなり力を入れていて水音や異能の力を使う時の音(小さめの金属音のような)へのこだわり、熊肉さんの耳舐めもすごかった。

 

がるまに特典で前日譚も聞きました。人間界へ降りる許可が出た未経験の二人の練習エッチ、本編がはじめてじゃないだと(セロとの前日譚同様、レフからヒロインへの記憶操作があるため彼女の記憶はなし)。ヒロイン、記憶はなくても色んな淫魔とセックスしてないか。練習と言いつつレフからのキスがめっちゃ多くて、好意が駄々もれな気が。知識はあっても異性とするのははじめての二人、驚きはするけど色々飛ばし過ぎです。ここでもヒロインは負けず嫌いで、レフに抱かれて終わりとならないのがらしいと思いました。

 

1巻の時点で独特だなと感じていましたが、2巻を聞いてそれが強まりました。ポップでかわいいタイトルやジャケ絵とは裏腹に、独自性が強くこちらの物差しが通用しない作風とキャラクターに翻弄されます。気が強く貪欲で負けず嫌い、性的な能力が高いヒロインが現実の女性とはあまりにもかけ離れた印象。男性キャラクターからヒロインの言い分を聞く会話で、一番ミステリアスで未知数なのはヒロインではという気分。淫魔に恋愛感情はないという設定で、明らかに好意があるのに相手もヒロインもそのことに気付いてないのがもどかしいです。あまり割り切れてもいない様子で、心の奥にしまっているのがなんとも切ない。

 

ここまで独自性の強いシリーズが同人や配信限定ではなく、CDリリースなのが驚きです。正直音声よりマンガ向きの内容に感じますが、これだけ攻めた内容や設定の作品を出せるメーカーさんと脚本の強さがすごいなと。個人で聞いた範囲内ですが、同人の淫魔ものでもここまで攻めた作品は少ないと思います。

さきゅトレ!Lesson.1セロ~先輩淫魔の優しい手解き~(CV:土門熱)

さきゅトレ! Lesson.1 セロ ~先輩淫魔の優しい手解き~(CV.土門熱)

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GOLD発、サキュバスのヒロインが一人前になるべく男性キャラクターと性行為に及ぶシリーズ。今更ながら聞きました。

ヒロインはサキュバスで王家の姫君。獲物とした人間に淫らな夢を見せ、精気を吸い取ることが淫魔の生きるための手段。サキュバスたちが住む世界では王の許可を得た淫魔のみが人間界へ行き、仕事として人間と接触するのが決まりでした。

 

初仕事に臨んだヒロイン、仕事から戻った彼女は森の中の湖のほとりにいました。そこへ大臣の息子で、年上の幼馴染である先輩淫魔セロが現れます。ヒロインは初仕事が上手くいかなかったと浮かない様子。セロは人間界で人間の男にどう接触したのか、ヒロインから聞き出します。人間の男に初手でキスしたとヒロインが言うと驚くセロ。サキュバスと性行為する人間はムードを求めることが多い、とセロから手ほどきを受けることに。

 

いきなり姫からキスしたらきれいな顔を見せられない、顔を見せ瞳を見つめること、俺の瞳の奥を見てごらんとこちらがモーション掛けられてる気分。次にヒロインの見た目を褒めるセロ、サキュバスの正装は人間の下着のような姿とのこと。エッチです。淫魔は正装を溶かすことが可能で、インキュバスであるセロに上の衣を溶かされるヒロイン。そこから全身にキスされ、じっくりねっとり攻められます。手ほどき通り越して恋人のようなキスでは。丁寧な愛撫に蕩かされたヒロインは本番したくなってますが、何度欲しいと言われても焦らすんだとお預け状態。淫魔は指の太さや長さ、性器の大きさや形も変えることが出来るとかまじですか。セロの指で下を奉仕され達するヒロイン、まだ途中ですがはじめての手ほどきのためそこで終了。相手が達したら口づけで終わるよう告げてヒロインにキスするセロ、こちらがその気になってしまう。後日人間の男相手に仕事をするものの、精気の量が足りないと王に怒られたヒロイン。何故精気が足りなかったのか探るため、セロはヒロインを湖に誘い水中で行為に及ぶことに。

 

淫魔が住む世界でサキュバスの姫であるヒロインが一人前になるべく、インキュバスや人間と性行為に及ぶシリーズで、第一巻は入門編といったところ。やる気はあるけど経験や知識が少ないヒロイン像は、リスナー視点で分かりやすさを意識した結果でしょうか。ヒロインを姫と呼び線引きしつつ、特別な感情がありそうな年上インキュバスが今回の相手。丁寧な愛撫と声掛けで紳士的と思いきや、相手の表情や動きから心を読み取り鋭いことも言うSっ気を感じる先輩です。優しいお兄さんのようで、実は結構黒いところもある印象。獲物だからか、人間を見下してる感じもたまりません。

 

淫魔設定が独特です。指や性器の大きさや形を変えられる、淫魔の唾液や精液には媚薬効果があるなど、人外感を出してきたのが意欲的に感じました。淫魔には人間のような恋愛感情はなく、親愛の情のみという設定が馴染みづらいかもしれません。ヒロインがサキュバスのため一人に集中せず、色んな男性と性交するのがシリーズの特徴であり、リスナーによって作品との相性に差が出そうな。

 

何かにつけて「さすが王家の姫君」と言われるので、ヒロインが特別なサキュバスであることを意識して聞くことを求められます。名器の持ち主にしてポテンシャルが底知れないヒロインで、シチュボ作品で多い没個性的なヒロイン像とは異なる模様。「セックスは食事」という価値観からして突き抜けています。男女どちらかが淫魔設定の作品が大半を占める中、このシリーズは淫魔同士ありなのが珍しいなと。淫魔ものは人気ジャンルですが、商業で攻めた設定なのが面白く感じました。