偏愛シチュエーション

18推CD、同人音声の感想ブログです。内容にふれているため自衛お願いします。

Theo~夜の底で、きみと~(CV:鶴見鉄塔)

同人サークルwhite mist発、失恋や仕事の悩みで不眠症のヒロインが、添い寝を提供するサービスで出会った少年との七日間の思い出を振り返る作品。今作はヒロインの回想で話が進み、時系列ではなく日にちが入れ替わったトラックの並びになっています(サークルは通して聞いてから、時系列で聞くことを勧めています)。ここではあらすじを時系列で紹介していきます。

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失恋や仕事のストレスを溜めるあまり、不眠症になったヒロイン。ある日、添い寝を提供する不思議なお店の存在を知り、利用することに。ベッドがある部屋で、男性に添い寝してもらい眠りにつくといういわゆる添い寝屋。現れたのは結城テオという少年で、今日がはじめての仕事で緊張気味の様子。ヒロインを安心させ眠らせるために努力すると言うテオ、何もしないからと一つの布団に入って寝ることに。

 

3日目の夜、添い寝中にヒロインの手が冷たいと温めてくれるテオ。疲れや辛い記憶で、ヒロインは涙ぐんでしまいます。ベッドで一緒に寝るだけの関係ながら、ヒロインのことをよく見ていて心配そうな様子の彼。ぎゅっとしてほしいと言うヒロインの体を、背中から抱きしめます。眠れない時どうするか、という話になり諦めて起きてる、やることやってから寝るとテオが答えると、何をするのとヒロインは追及。最初は拒んでいたもののエッチなことしたら眠くなる、と拗ねながらテオは話します。テオはヒロインに軽くキス、驚きつつ拒否しないヒロインと何度もキスすることに。うとうとは出来るけど寝入ることが出来ないヒロインを気遣い、抱きしめて目を閉じます。それでも眠れないヒロインに嫌だったら言ってねと、前置きしてから彼女の服を脱がせるテオ。直に触れると安心するよねと言われ、体中にキスされます。数日過ごして安心したためか、テオの愛撫を抵抗なく受け入れるヒロイン。真面目で純情かと思いきや、ヒロインが嫌がらないと分かるとソフトかつ甘い声で積極的に攻めてきて、本番直前まですることに。 

 

5日目、添い寝中に仕事の悩みを話すヒロイン。テオも以前働いていたお店でトラブルがあったとのことで、事情持ちのよう。ヒロインの耳元でささやき誘ってきます。今日はしないと言うヒロインを抱きしめるテオ。胸や下半身に触れられたら、眠れるわけもなく。3日目の夜の行為を詳しくささやかれ、ヒロインは目を開けテオに抱かれます。  

 

添い寝屋は表向きで実際は女性向け風俗ということはなく、テオがヒロインを抱いたのは彼女に惹かれたから。濡れ場多めで、同時に癒しと純愛強めです。ヒロインが不眠症だったり、男性キャラクターも複雑な家庭の事情や、仕事でトラブルがあったりと重めの設定。添い寝での会話と濡れ場のみで話が進みますが、キャラクターの心情の変化や身の上が想像出来る描き方がうまいなと思いました。

 

緊張していた初日から痛みに寄り添い、抱きしめて肌を重ね、気安くなり距離が縮まっていく過程が聞けます。最初は添い寝だけだったけど、体をくっつけて話すことでお互い惹かれていくのが自然に感じました。想像していたよりも肉食で年下攻めで甘え上手、実況多めで激しいSEとエロさもしっかり。最終日では男に身の上話したらダメだよとか、変なお店に通わないでと言ったり、すっかりヒロインに惚れてるなと感じました。しゃべりもラフになり、気を許してくれてるのが嬉しくなります。最後、夢中になって眠らせてくれないのもおいしかったです。 

 

特典の小説とマンガは本編終了後、必読の内容です。テオ視点の小説と二人の後日談を描いたマンガが収録されていて、アフターフォローも万全。小説は大学構内でのエピソードで、ヒロインには見せなかったテオの本音が聞けます。苦労性で人の痛みに寄り添う優しさがある反面、好き勝手生きてる同級生が幼く見えてうっとおしいとか、聖人ではない内面の描写がリアルに感じました。