偏愛シチュエーション

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Rouge et Noir All In 特広課長 周防衛士(CV:鷹取玲)

Rouge et Noir All In 特広課長 周防衛士(CV.鷹取玲)

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ルジュノワセカンドシーズン第四弾。ファーストシーズンより一年後にして、前巻アーレン編の後のエピソードで、ハウスは既に壊滅状態。舞台は再び日本の港湾都市霞朝に戻り、特広課長周防衛士の復讐の行方を聞くことが出来ます。
麻薬取締部のヒロインは、課長や同僚と共に霞朝港の貨物船を取り調べ中。船内の不自然さに気付いた周防は隠された薬物を発見、襲い掛かってきた船員たちをヒロインと二人であっさり返り討ち。以前はひよっこと呼ばれていたヒロインは今やじゃじゃ馬扱い、すっかりたくましくなった様子。薬物は違法なもので、ルージュエノワール系のものでした。それらが運び込まれている先は、新しく誕生した公営カジノ「ポートクラブ」。周防とヒロインは、一般客として着飾ってポートクラブへ行くことに。特広の課長自らカジノに出向き、ルージュエノワールを運んでいる者達に揺さぶりをかけることが目的。ポーカーに興じるも長居はせず、周囲を観察してから引き上げることに。


翌日、ポートクラブからルージュエノワールが倉庫に運び出されたという情報が。密輸元は黄龍会。ハウス壊滅後はルージュエノワールの値打ちが上がっていて、取引が盛んとのこと。周防は黄龍会関連の異変を語ります。黄龍会絡みの犯罪が増えていること、周防が黄龍会事務所の様子を見に行っても公安は何も介入してこなかったこと。公安は癒着関係にある黄龍会から手を引こうとしているのではないか、と考えを明かします。公安は黄龍会とは別に新しい金の調達先が出来たのかもしれない、公安と黄龍会のつながりが消えると今までの悪事が隠蔽されかねないと。そうなってはかつて公安と黄龍会の癒着を暴こうとして始末された新聞記者にして周防の父親、浅倉邦彦の復讐が果たすことが出来なくなる恐れが。そうはさせまいと黄龍会を叩くため、薬物が運び込まれた倉庫へ向かうことに。


倉庫に潜入すると薬物はあるものの、誰もいない状態。おかしいと感じた周防はヒロインを伴い、黄龍会の事務所へ様子を見に行くことに。事務所も不気味なほど静かで、二人は中に忍び込みます。周防が目にしたのは血の海で、死体の山という惨状でした。大勢の構成員が死亡し、更に彼らを殺した者たちがまだ事務所内をうろついているという危険な状況。二人は殺人者をやり過ごし、その場を脱出します。
その後、黄龍会で銃撃戦が起きたという報道を聞くことに。幹部は全員死亡し構成員に多数の死傷者、内部抗争と思われる、会長の六合正成(りくごう・まさなり)は逃走中という報道。周防はこの内部抗争は、公安の自作自演だと告げます。報道の内容が実際に見たものとは異なり、先程見た殺人者は六合の側近の幹部だったというのです。公安は黄龍会幹部に、複数公安の人間を潜入させていた様子。そして今回、黄龍会と手を切るべく内部抗争が起こったかのように見せかけ、構成員を殺し証拠隠滅をはかったのでした。会長の六合が公安に捕まれば、今までの悪事は闇に葬られることになってしまう。父の復讐を遂げるには、あまりにも不利な現状に苦悩する周防。ヒロインは、雨に打たれ頭を冷やそうとする彼を心配。周防は復讐心でどうにかなりそうな胸の内を語ります。周防の心に寄り添いたいヒロイン、周防は彼女を抱きしめ家に帰ることに。二人は冷えた身体を温めようと、抱き合います。

 

マトリというか刑事もののような硬派な作りで、課長が因縁と決着をつける一部始終を聞くことが出来ます。復讐のために動いていたのはアーレンとも共通していますが、結末は対照的でした。自分のために組織を利用し、復讐を遂げたアーレン。最初は自分の復讐のために組織を立ち上げるも、仲間や部下を得て使命感や正義感も大きくなっていった周防と、たどった道は別のものでした。境遇も性格もまるで似ていない二人ですが、身内を殺されるという出発点は共通していて、彼らも対となる存在、お互いがもうひとつの選択肢のように感じました。

公式特典の「Side Rouge ―Case of Eiji―」を聞きました。序盤のポートクラブで、敵に捕まり二人がセカンドバレルを飲まされる展開。苦しみつつ敵を撃退、なんとか逃走するものの薬に抵抗出来ず車中でセックスすることに。野獣じみた、荒々しい声で抱き潰されます。復讐を誓ったことで背負った周防の十字架の重さ、ヒロインへの愛と懺悔が痛いです。