偏愛シチュエーション

18推CD、同人音声の感想ブログです。内容にふれているため自衛お願いします。

LOVE CUBE-密室から始まる物語-1F 大知彰平(CV.切木Lee)

LOVE CUBE-密室から始まる物語-1F 大知彰平(CV.切木Lee)

花鏡発密室に閉じ込められた男女を描く新シリーズ。脚本は「アンドロイデイズ」などを手掛けた鴻上リルカさんで、声は切木Leeさん。以前別名義で、エレベーターに閉じ込められる作品があったなあと思いました。ちなみに花鏡初となるコメディとのこと。
ヒロインはカードゲーム制作会社の事務員。取引先での打ち合わせに上司の大知彰平(おおち・あきひら)と行くことに。打ち合わせ終了後、ビルを出るためエレベーターに乗ろうとしますが、乗り損ねてしまいます。一度逃すと次なかなか来ないエレベーターと大知は言います。なんだか急いでる様子の大知と、二人で荷物用エレベーターに乗ることに。降下中、何故か突然エレベーターが停止してしまいます。大知が外部と連絡を取るボタンを押しても繋がらない様子。会社に連絡を取ろうとするものの時間はお昼時、全員昼ご飯を食べに行っているらしく電話に誰も出ず。仕方なく留守電に伝言を残すことに。相手企業の社員名刺は切らしていたとのことで受け取っておらず、番号が分からないと嘆きます。ヒロインのスマホの充電が切れ、ネットに接続することも出来なくなってしまいます。大知の電話はガラケーで、通話のみでネット接続出来ないと言います。外部と連絡が取れない状態で大知と密室で過ごすことに。


助けを求める連絡は取れないものの、大知のガラケーに何本も電話がかかってきます。大知の祖母からの電話、社長を名乗る男性から借金返済の手助けを求める電話がかかってきたり。借金返済依頼の電話を詐欺と怪しんだヒロインが途中で切ります。詐欺でしょと指摘するヒロインに向きになって反論する大知、真面目でしっかりしているように見えて案外抜けているようです。
その後も知り合いの女性から電話がかかってきます。女性は今女優で活躍していて、昔同級生だったとのことで彼女に色々説教する大知。女性はクイズ番組に出演している最中だったようですが、よく遊びまくっていたとか都合の悪い情報を話しちゃってます。大知の空気読めないキャラクターに苦笑。携帯のアラームが鳴り、目標の時間が過ぎてしまったと言う大知。精神的に参ってしまったようで、もう死ぬんだと嘆きます。ヒロインは会議中に何か使っていなかったかと大知に質問。大知が取り出したのはボイスレコーダー。会議を録音したり、日記やメモがわりにつぶやきを残しているそうです。中身を聞きたいと言うヒロインに、断ると言う大知。大知の電話が鳴り出ようとすると、ボイスレコーダーが再生されます。大慌てでボイスレコーダーを止めようとしますが、なかなか止まらず。大知のテンパる声がデカすぎてあまり聞き取れないけど(笑)。


かかってきた電話は何故か子ども電話相談室。小さい女の子からの相談で好きな人がいて胸が痛い、誰にも相談できないと泣いているとのこと。相手が子どもなのもあるのか、間違い電話なのに丁寧に心をこめて真剣にアドバイスする大知。恋の素晴らしさを語り、大知さんロマンチストだなと。女の子から好きな人はいるかと質問が。大知はいると答えます。隣にいるヒロインにも話が及び、ヒロインも好きな人がいると答えます。電話の後、大知に好きな人いるんですねと聞くヒロイン。失恋してしまったと言う大知をヒロインはさらに追及。先程ボイスレコーダーから再生されたのはヒロインへの好意を語った内容で、好きな人がいるというヒロインの言葉を聞き、失恋したと早とちりしていたのでした。ヒロインの好きな人は大知で、二人は両想いだったのです。そんなはずはないと慌てる大知にキスをするヒロイン。ヒロインの気持ちを知った大知は、自分からもキスをします。

 

エレベーター内に男女で閉じ込められる設定で、特に気になるポイントは「エレベーター内でいたすのかどうか」かと思います。キスはありますが、それ以上はないです。エロよりも会話劇中心で、大体想像がつく結末にどうやって至るかが聞きどころ。大知の言葉のこだわりを聞いているとメンタルがオタクなのでは、と微笑ましくなります。

今作は花鏡初のコメディだそうです。色んなところから電話がかかってきたりと笑わせにきてるところもありますが、生真面目な男性キャラクターを時間をかけて描くことで結果的にコメディになったのかなと。コメディがはじめてというか、花鏡って単なるイチャラブ作品があまりないのではと思いました。他レーベルがこぞって甘いエロ特化の作品を出す中、ストーリー性が高く過程を重視した作品をリリースし続けてきたんだと。作品作りへのこだわりや値上げしない姿勢など、花鏡が人気レーベルなのも納得です。