偏愛シチュエーション

18推CD、同人音声の感想ブログです。内容にふれているため自衛お願いします。

「月夜烏」~参・深縹~(CV:茶介)

「月夜烏」?参・深縹?(CV:茶介)

時代劇と色恋の融合のシリーズも今回で最後。東雲が運命の女との出会いを果たします。東雲が道を歩いていると複数の男たちに囲まれ斬りつけられます。冒頭からいきなりの殺陣シーン。苦戦していると加勢が入り、敵を撃退します。助けてくれた人物に声をかけると相手は女性。男の恰好をし、帯刀している彼女に東雲はどこかで見たことがあると言います。一度抱いたぐらいでは顔も覚えない、二度寝たことがあるかと聞く東雲。この男は何を言っているのかと。彼女は東雲とはろくに会話せず去っていきます。女を追いかけ問いただすもまた逃げられ、彼女が落としたものを東雲が拾います。それを見た東雲は彼女が誰なのか気づき、更に追いかけて女を見つけ出し迫ります。説明もせず女に口づけする東雲。彼女は東雲が知っている相手のようで熱烈に女を求めます。

 

一夜を共にし(最後まではやっていないとのこと)、女は酒呑童子を退治すると言って出て行こうとします。酒呑童子は女と酒を好む鬼で、このあたりでは若い娘が神隠しにあう事件が続いているのでした。一人では危険と東雲も同行することに。2で東雲が遭遇した黄金色の髪の男がおそらく酒呑童子だろうという話をしていて、複数の敵に襲撃されます。女は捕らえられ、彼女を取り戻そうと戦うものの苦戦。この時の怒り方がすごかった。乙女系では聞いたことがないような雄叫びを上げ、女に手を出す者を殺しそうな勢い。なんとか敵を撃退するものの敵の跡は追えず、女に助けられ下山する東雲。

 

事件との遭遇や殺陣シーンが縦糸で、色恋が横糸の印象だったこのシリーズ、今回でそれがくつがえりました。前半時代劇で後半は18推と乙女系仕様。ずっと淡泊と思っていた東雲の本性は猛獣だったことに驚きました。一歩踏み外せばヤンデレ化しそうな危うさで、執着心や独占欲が強い男であることが判明(今回何度「逃がさない」と言ったことか)。ずっと前に別れた女性と再会して、すぐあんなに熱愛できるのかと疑問も感じますが、彼女は恋愛対象を超えて生きる目標だったんじゃないかと。もういないかもしれないと諦めかけていた頃再会して、全力で傾倒してしまったのではないかと想像しました。1、2ヒロインが不憫に思えてくる熱愛ぶりで、シリーズ通して聞いていた身としては複雑な気分。
東雲が追っている組織について、真相は判明しませんでした。東雲は気付いたことがあるようだけど、彼の口を通じて語られることはなく未解決のまま終幕。参の内容を決めた上で書いていたと思うのでそこは解明してほしかった。とは言え3作品通して飽きずに楽しく聞けたシリーズ。少年マンガ好きには興味深く聞けた内容でした。

アニメイト連動特典
公式の情報で3ヒロインとくっつくと分かっていたので、3の後日談が聞けるメイトを選びました。収録時間は13分程度。女らしくなっていくヒロインにやきもちを焼く東雲に押し倒されます。「好きだ、好きなんだ」とか他の女子と対応が違いすぎ。相変わらずの熱愛ぶりでした。