偏愛シチュエーション

18推CD、同人音声の感想ブログです。内容にふれているため自衛お願いします。

Miraculous Encounter ~Divine Love~ イツキ(CV:茶介)

Miraculous Encounter ?Divine Love? イツキ(CV:茶介)

花鏡発天使との恋を描いたシリーズ第三弾。サブタイトルが「Divine Love」と大仰です。声は茶介さんで、脚本は七瀬みおさん。
ヒロインは訪れた雑貨屋「輪廻堂」で店主の男性と出会います。海外のアンティーク中心のお店で、ヒロインが手にしたオルゴールを開くと店主に「選ばれた」と言われます。不思議な言い伝えのある品で天から授けられ、強い願いを持つ者が開くと天使か悪魔が現れるとのこと。店主はオルゴールを手渡し、今夜君の前に天使か悪魔が現れると言います。「今夜には全て分かるはずだから」と意味深な言葉を告げられます。



夜ヒロインの自宅にやって来た店主。オルゴールのことを説明したいと言います。外で店主の話を聞くことに。天使や悪魔の召喚を行うのは難しいと言う彼。この世界には人間界と別に天使界、悪魔界が存在していると言います。世界を統括するのは神で、天使や悪魔になる魂が神に選ばれるとかいきなりな説明です。選ばれた候補生は間(はざま)の世界で修業し、最終試験として人間の願いを叶えて天使や悪魔になる、オルゴールは人間の協力者を探すためのアイテムと言う店主。彼は人間ではなく候補生を統率する者で間の世界の管理人、神に仕える身と説明します。信じられないヒロインの前で翼を広げ、大天使であることを告げるイツキ。オルゴールに選ばれたけど、候補生が叶えられない願いをヒロインは持っているのではと指摘します。ヒロインの願いは二十年前に戻りたいというもの。彼女が犯した過ちを変えたいようです。時間は戻せない、願いは聞いてあげられないけど他のことでと言われます。



後日輪廻堂を訪れるヒロイン。店主は天野イツキと名乗ります。というかここでようやく自己紹介。ヒロインに過去の過ちが何か尋ねるイツキ。自分のわがままのせいで両親が亡くなったこと、その後祖父母に育てられ今は離れて暮らしていることを話します。「今もつらい思いをしているのかと思った」と独り言のようにつぶやくイツキ。どうやら彼はヒロインのことを以前から知っている様子。ある日、イツキから一緒に食事をすることを提案されます。二人で鍋を作り、食事をすることに。仕事が忙しく、祖父母に会えていないヒロインを気遣って用意してくれたようです。帰り際、電話で祖母が倒れた連絡を受けショックを受けるヒロイン。「君の家族をまた奪うなんてむごいことがあってはならない、絶対に助かるから」とイツキは強くヒロインを励まします。祖母は手術を受け回復、そのことを喜ぶイツキ。手術の成功はイツキのせいではとヒロインは尋ねます。イツキは天使の力を使い、祖母の命を助けたと言います。本来許されない行為ながら、あの時は何も出来なかった、あの時と同じ苦しみを与えたくないと言う彼。イツキは二十年前からヒロインのことを知っていたと言います。イツキは過去の話をします。



帯のキャッチコピーは「貴女が召喚するのは天使か悪魔か」と書かれてますが、悪魔要素はどこにといった印象でした。あ、イツキは大天使か。何十年も前からヒロインのことを見守っていて親心が強かったイツキ。保護者意識が強いため、なかなか恋愛やエロに行きません。聞いていてなんて健全な話だと思いました。イツキはヒロインに好意を告げられ考えた後受け入れるのですが、イツキが考えた時間はなんと一週間。奥手過ぎます。天使という特殊な設定とは言え未経験というのも驚き。人間を管理するのが天使の仕事?みたいですが人間の寿命に干渉したり、神に進言したりとこんな調子で仕事が務まるのかなと思いました。現代が舞台ながらファンタジー要素が強いので、入り込めない方も結構いらっしゃるのではないかと思います。ストーリー的にも大部分が設定の話やヒロインの過去についてで、糖度低めでエロや恋愛はどこにとなりそうです。結末もメルヘンと取るか、ご都合主義と取るかで評価が分かれるように感じました。