偏愛シチュエーション

18推CD、同人音声の感想ブログです。内容にふれているため自衛お願いします。

「月夜烏」~壱・烏羽~(CV:茶介)

「月夜烏」~壱・烏羽~(CV:茶介)

GOLDの三ヶ月連続リリースとなる同じキャストによるシリーズもの「月夜烏」。時代物で時は文久元年。茶介さん演じる凄腕の剣客である東雲環(しののめ たまき)が各地を旅しつつ行く先々での人達との交流を通じて、東雲の心情の変化を描いた作品です。

追いはぎに襲われている女を成り行きで助けた東雲。剣客である彼にとっては大した敵ではなかったものの、礼があってもいいんじゃないかと助けた女の身体を要求する東雲。冒頭からいきなりの官能。翌日、東雲が泊まる宿に訪ねてくるヒロイン。護衛の依頼をするヒロインに最初は邪険な態度だったものの、話を聞く気になり護衛の仕事を引き受けます。
ヒロイン、身体を要求してきた男に仕事を依頼するとか度胸あるなと思いました。彼女には歳の離れた妹が何人かいて、最近子どもを攫われる事件が起こっていて妹の身の安全が心配でたまらないよう。作中で言及されることはないものの既に他界しているのか、両親は屋敷にはいない様子。言い値で報酬を払うと言うあたり、ヒロインはいいところのお嬢さんなのかなと思います。


護衛のためヒロインの屋敷に泊り込む東雲。日常を過ごすことで最初見えてこなかったお互いのいいところが見えてきて惹かれていく過程を聞くことができます。
何度か出てくる殺陣のシーンが圧巻です。敵を牽制し圧倒、少年マンガさながらのふてぶてしく堂々としたセリフが聞けます。

濡れ場は冒頭とラスト手前で二回。最初は強引に、でも乱暴ではなく前戯ありの行為で二回目は強く求め合って結ばれる内容です。最初は強引で不愛想に見えた東雲ですが、潔く気遣いを見せたり気持ちをちゃんと伝えてくるところが魅力的に感じました。
少年マンガ好きの方向けの作風やキャラクターで、逆に少女マンガや乙女系しか見ない、聞かない方にはかなり微妙な内容に聞こえるかと思います。18推作品もかなり数が増えているので、こういう乙女系らしさから離れた作品があってもいいんじゃないかと思いました。