偏愛シチュエーション

18推CD、同人音声の感想ブログです。内容にふれているため自衛お願いします。

birdcage-relief-(CV:早川凛太)

birdcage-relief-

www.dlsite.com

HOBiGIRLS neige発とある街を治める、マフィアのファミリアの跡継ぎを描くシリーズ第三弾。最終章にしてシリーズ内では一番古い代のドンの作品で、声は早川凛太さん。というか早川さん、18推CDでは2014年以来と6年ぶりの出演にびっくりしました。BLCDには出演されていますが、18推はかなり久しぶり。 

 

早川さん演じる街の東側を治めるチェルチ・ファミリアの三代目、アロルド・チェルチは敵組織であるロドリの幹部の屋敷を襲撃、そこで捕らえられていたヒロインを発見します。裸のヒロイン、ロドリの情婦と思われたものの彼女の足には鎖が。ロドリには人身売買の噂があり、彼女は売られたのではと考えるアロルド。ヒロインの体をシーツで包み抱き上げ、今も銃弾が飛び交う屋敷の中を移動し車に乗り込みます。アロルドに質問されるものの、彼女には記憶がなく自分の名前さえ憶えていない様子。投薬の影響で記憶障害を起こしているようで、行く当てもない彼女に屋敷に来るかと尋ねます。ヒロインはアロルドの言葉に頷きます。 

 

屋敷内に部屋を用意してもらい、そこで生活することになったヒロイン。アロルドに呼ばれ、彼の部屋へ。対面するや否やヒロインは服を脱ぎ始め、それを制止するアロルド。ヒロインは自分を情婦として連れて来たと思っていたようですが、保護目的であってその気はない、とアロルドは言います。羞恥心を覚えたヒロインは部屋を飛び出します。

別の日、ヒロインの部屋を訪ねるアロルド。汗をかき熱っぽく体調が悪そうなヒロイン、ロドリの部下に打たれた薬の催淫作用による症状でした。ヒロインは慰めて欲しいとアロルドにキスをしますが、アロルドはそれを拒否。高潔な態度の彼に自分は汚れている、とヒロインは落ち込みます。辛そうなヒロインを見かねたアロルドは欲情してではなく、彼女の衝動を発散するため奉仕すると言います。申し訳ないと涙ぐむヒロインの体を抱きしめ、傷ついた彼女を慰める彼。

 

 

ある日ヒロインは人身売買ではなく、誘拐ではないかという情報をアロルドから聞くことに。幹部の部屋にいたヒロインは、組織の秘密を知っている可能性がある、口封じに狙われる恐れがあるため、外には出ない方がいいと言われます。気晴らしとして、ヒロインにテラスを使うことを提案します。庭には墓があり、それはアロルドの両親の墓。正式な墓は教会にあるそうですが、教会は苦手でアロルドが見舞うのは家の敷地内の墓だそう。 

その後、ヒロインが料理を作りアロルドに振るまったり、テラスで一緒に過ごし親密になっていく展開を聞けます。記憶は戻らないものの、あまり落ち込まず前向きな様子のヒロインに喜ぶアロルド。自分の街のいいところを嬉々として話してくれたりとご機嫌です。独り身のアロルドに愛人はいないのか聞くヒロイン、積極的。アロルドは否定しますが、おどけて立候補してみるかと言ったり、かなり距離が縮まっている様子。 

 

ある日、ヒロインの部屋にプレゼントの箱が。中身は見るに堪えない、あまりにも刺激が強いもので、ヒロインは気を失ってしまいます。送り主はヒロインを捕えていたロドリのドン、フランコ・ロドリでした。中には手紙が添えられており、メッセージとアロルドにまつわる真実が書かれていました。ショックを受けているに違いないのにヒロインの出身地が分かった、家に帰すと冷静な声で告げるアロルド。彼に惹かれていて心配でしょうがないヒロインは帰りたくない様子。平静を装っているものの真実を知り、実際は傷ついているアロルドをヒロインは抱きしめます。表向きはヒロインを帰さなくてはと言いつつ、共に屋敷で過ごし惹かれていたのはアロルドも同じでした。故郷に帰りたくないと言ってくれとアロルドは懇願、ヒロインは彼を受け入れます。

 

 

マフィアのドンが相手とハードな設定ですが、ヒロインと共に過ごし内面に変化が起こる日々を描くという、乙女系らしい流れの作品です。ヒロインの境遇や男性キャラクターの出自が重く、そのあたりはneige作品と言ったところでしょうか。アロルドが独り身でいた理由は過去の事件によるもので、ヒロインに対して硬派で紳士的であることに説得力がありました。早川さんの青年というより、年長者であることを意識させる落ち着いた男らしいしゃべりがさらに拍車をかけ、組織のトップの風格十分なドンを熱演されています。

 

早川さんの作品に触れたのは18推CDを聞き始めた頃で、こちらもホビガールズで「Villain」シリーズ第一弾の海賊でした。このジャンルでは少ない少年マンガ寄りの不敵な笑みのジャケ絵が印象的で、凌辱系で敵だけど惹かれてしまう内容にドキドキしたのを憶えています。マフィアと海賊、在り様も接し方も異なりますが声質やしゃべりが堂々としていて、大物感が漂っているのは共通。今のシーンには少ない威厳ある低音ボイスを堪能出来ます。

www.dlsite.com