偏愛シチュエーション

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Masquerade 一章 罪人(CV:皇帝)

Masquerade 一章 罪人

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HOBiGIRLS neige発公爵家のヒロインをめぐる異世界ファンタジー「Masquerade」第一章。脚本は高岡果輪さんで、声は皇帝さん。ちなみに、発売前に公開された8本のSSを公式HPから読むことが出来ます。

HOBiGIRLS Masquerade 一章 罪人

 

ヒロインはティリア王国のアルドナート公爵家の娘。ティリア王家の傍流で王位継承権を持つ家系に生まれ、何一つ不自由なく生きてきた女性。ヒロインは隣国ラウルス王国に嫁ぐことが決まっており、結婚祝いとして流行りの仮面舞踏会が開きます。ヒロインの思い出作りの華やかな一夜のはずが、貴族の圧政に苦しむ領民達が暴動を起こし舞踏会に乱入、屋敷は大混乱。ヒロインはごく一部の者しか鍵を持たない、秘密の部屋に逃げ込むことに。そこでヒロインが見たのは、血まみれで床に倒れる父であるアルドナート公爵と、両手を血に染めた腹違いの弟レオ・アルドナートだった―。ヒロインはレオに捕まり、屋敷から連れ出されます。レオが逃げ込んだ先は高級娼館メゾン・クローズ。レオは自分が逃げ切るまでヒロインを人質にすると言います。手にしたグラスを割り、ヒロインは自害しようとしますが、レオをそれを阻止。レオは自害出来ないようにしてやると言い、ヒロインを犯します。

 


その後、娼館に軟禁されレオに抱かれる日々を送ることに。べらんめえ口調で挑発的なしゃべりのレオですが、ヒロインの身体を気遣ったりお菓子や花を与えたりと優しい面も見られます。追い詰められた状況にもかかわらず、育ちがいいゆえか心が荒まないヒロインに苛立ちを覚えるレオ。彼は真実を語り始めます。ヒロインの兄ノエルは、跡取りながら生まれつき病弱な男性。彼に何かあった時のため、代わりとしてレオを教育すべく母と共にアルドナート家に迎え入れます。レオは公爵の息子であるものの、母親が娼婦で下賤の者と蔑まれ、きつい扱いを受けていました。そんな中ヒロインはレオに優しく接し、それが彼にとって心の支えだったと言います。レオは公爵やノエルのことを案じていて、噂とは異なり公爵家を恨んではいない様子。仮面舞踏会の夜、レオと公爵はヒロインの幸せを願いワインを開け談笑していたとのこと。ワインのせいで一時眠ってしまったレオが目を覚ますと、血まみれで倒れる公爵の姿があったと言います。公爵を殺したのはレオではないこと、誰が公爵を殺害したのか聞くことになります。

 

三巻あるうちの一巻で、今巻のみでは真相は明らかにされません。真相は次巻以降に持ち越しの様子。そして、この作品にはハッピーエンドとバッドエンドが用意されています。ハッピーエンドはレオとヒロインが結ばれるエンドで、バッドエンドは悲恋ではなく暗黒のエンドでヒロインの魔性が開花しています。悲惨な内容で無理な方多そうだなと思いました。

 

公爵の血を引くものの、娼婦の子と蔑まれてきた複雑な生い立ちの男性キャラクターを皇帝さんが熱演されています。最初はヤンデレ然としたねちっこい挑発的なべらんめえ口調でしたが、想いが通じ合うと明るく優しいしゃべりになるなど演じ分けが見事です。オラオラ系、ヤンデレツンデレ、年下と振り幅ある演技を楽しめます。皇帝さんの声と演技がこの人しかないと思えるハマり具合で、絶妙なキャスティングでした。