偏愛シチュエーション

18推CD、同人音声の感想ブログです。内容にふれているため自衛お願いします。

Crazy Beat 僕を狂わす君の声(CV:テトラポット登)

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GOLD発バンドマンとの恋を描く今作。声はテトラポット登さんで、脚本は「ヘンアイカレシ」の卯木悠里さん。
ヒロインは友達の付き合いで対バンライブを観に、ライブハウスに来ています。目当てのバンドを見る前トイレに行った際、女性に平手打ちされている男の姿が。彼女に振られたところらしく、気まずそうに話す彼はヒロインの声が気に入ったと言います。バンドマンらしい彼は協力してほしい、僕の曲であえいでほしいと唐突な要求。「やっと見つけた、逃がさない」と言って楽屋にヒロインを引っ張っていきます。嫌がるヒロインに「もっと君の声を聞かせて」と言う彼。何をするのかというと、ヒロインの身体を触ってあえぎ声を出させようとしている様子。いきなりの無茶な要求に嫌がるヒロイン相手に、何故か落ち着いたソフトなしゃべりで彼女に触れる男。最後までしないと言いつつ本番寸前までされ、さんざん声を上げてしまったヒロイン。男は今の声をスマホで録音していたと言い、今日のライブで流すと言います。それって犯罪ではと思っていたら、嫌だったら連絡先を交換してと言われます。仕方なく連絡先を交換することに応じるヒロイン。いいのか。

 

いたたまれなくなり逃げようとする彼女に、男は俺のステージを見ていけと声を掛けます。男は今日の出演バンド、ビズゼアという官能ロックバンドのメンバーで、翔と名乗ります。というかこのタイミングでようやく自己紹介。出番の後、裏口で待たせていたヒロインに曲作りに協力してほしいと言う翔。先程はおっとりとソフトな口調でしゃべっていたのに、今は何故かクールで上から目線のバンドマン口調。話を聞くと今曲を製作中で、曲に女性のあえぎ声を入れたいとのこと。ヒロインの声が非常にいい声だから、曲に使いたいと言います。断るならさっき録音した音声を使うと言われ、ヒロインは渋々協力することに。期間限定で仮の恋人として付き合い、レコーディングであえぎ声を収録することを提案されます。このくだりがビジネスライクでお互いメリットがあるとか、お前男と縁が薄そうだから俺といて男との付き合い方を学べばいいとか、すごい上から目線。ここからヒロインと翔の偽の恋人関係が始まることに。

 

後日、仕事終わりのヒロインを車で迎えに来た翔。ブランドスーツに身を包み、外車に乗ってきた翔に違和感を隠せないヒロインに、さらっと僕の本業はホテル経営と言います。藤谷グループという有名企業が経営しているホテルで、家の事業を継いだとのこと。ということは御曹司。バンドは本気でやっているけど、主な収入源はそちらではない様子。
彼が連れてきたのは藤谷グループのホテル。何故ホテルにと思ったらホテルに住んでる、サービスの質を確かめるため泊まっていると言う翔。ルームサービスを頼んでディナーを用意してるとか抜かりなし。食事の席で、何故普段とバンド活動している時のしゃべり方が違うのかと疑問をぶつけるヒロイン。翔はソフトな口調だと優しすぎてなめられるからと説明します。バンド活動で引き抜きや裏切り行為があったり、女性にしょっちゅう振られたり、ストーカー被害に遭ったと言います。この時の口調が沈んでいて、かなり色々あった様子。食後、今日泊まっていかない?と誘われます。会話を楽しみ、何もせず眠ることを約束すると翔は言います。眠れず声を掛けてくる翔に、してもいいと言うヒロイン。もてなされ親しげに会話したことで信用が芽生えたようです。いいと言っている彼女に、逆にうろたえる翔。もっと自分を大事にして、君に嫌われたくないんだとか、最初と言ってることが全然違うんですけど。ヒロインに接し惹かれ、本気になったため戸惑いが出たようです。ヒロインも本気であることを知り、彼女を抱く決心をします。事後、レコーディングする意思を告げるヒロイン。翔はスタジオで彼女に触れ、あえぎ声を収録します。

 

聞いていてツッコミ疲れする振りきった作風とキャラクターでした。コメディ通り越して長いエロコント聞いてる気分。笑ってしまうんですが、男性キャラクターのやることなすこと想定外過ぎて変な声出てしまう。天然かというとそうでもなく、合理的だったり計算高かったり、上から目線だったりでよく分からない人。最初は簡単な提案だけど、要求がどんどんエスカレートしてくるのがヤバいです。安心感や誠実さを求める方には不向きですが、「この人変!!」と笑い飛ばせるなら。最後の愛とエロのポエム風の告白も面白すぎ。この脚本を読んだテトラさんはどう思ったのかなと。「笑ってはいけない収録現場」だったのではないかと勝手に想像してしまいました。

 

アニメイト特典「恋人として再収録~バンドside~」
本編収録後、恋人になり本番時のあえぎ声を収録する話。本編は前戯での声を収録していましたが、今回は入れた状態で録るとのこと。というか、彼女の声を聞かせたくないとかはないのね。恥じらうヒロインに脱ぐよう命じ目隠しをし、椅子に座った翔に背中を預け彼の膝の上に座ります。目隠しした状態だけど、何故か正面に鏡が置かれていて足を広げるとかは翔の趣味だと思います。ビンビンとかぶちこむとか、おっぴろげるとか隠語までいかないけど、このへんの言葉のチョイスは「ヘンアイカレシ」のライターさんだなあと。事後、翔がとんでもないことを言い出します。「ライブ用に(本番時の映像を)撮影したい」とか、「ヘンアイカレシ」が頭をよぎりました(苦笑)。本人出演の自主製作AVかいと。官能ロックバンドってそういう意味なのか。女性客が悲鳴上げないのかな。最後まで予想の斜め上を行く男でした。