偏愛シチュエーション

18推CD、同人音声の感想ブログです。内容にふれているため自衛お願いします。

恋人は真面目な変人(CV:深川緑)

f:id:mitohino:20181104170527j:plain

GOLD発、真面目だけど変人な同僚との恋を描いた今作。脚本は「ヘンアイカレシ」などの卯木悠里さん。スーツ姿にネクタイ、眼鏡でクール系と「CV:深川緑」がぴったりくるキャラクターのジャケ絵が目を引きます。
会社員であるヒロインは、同僚の芥川始(あくたがわ・はじめ)に朝早く呼び出されます。彼はいきなり「僕は君に恋をしているようだ。したがって僕と性交してほしい」と告白(?)してきます。始はヒロインに性欲を感じる、セックスしてくれと言いますが、唐突な要求にヒロインは即答出来ず。体形は問題ではない、身体の相性が大事という始。週末に食事してホテルで一泊する提案をされます。文語交じりの事務的かつクールなしゃべりで真意が不明ですが、一応ヒロインのことが好きなのかと。



提案通り、週末待ち合わせする二人。女性を待たせるわけにはいかないと終業時間十分前に早退してきたと言う始、真面目さが妙な方向に発揮されている模様。食事を済ませ、予告通りホテルへ。ヒロインが先にシャワーを浴び、バスローブ姿で出てくると少しうろたえた様子の彼。「君のバスローブ姿に欲情した」、血が通ったとか言い方がダイレクト。始もシャワーを浴び、事に及ぶためヒロインにキスして身体に触れます。吐息交じりのキスやセリフが欲情を感じさせます。進めようとする始に対してヒロインは怯え、震えている様子。今まで始の言うことに従っていたけど、いざ本番となると恐怖を感じたようです。始は謝罪し怯えさせるのは本意ではない、こういうことはもう少し距離が縮まってからと言います。残念そうではあるものの、こういうところは真面目です。ヒロインのことをまだよく知らないと趣味を聞いてきます。というか順序逆だよね。ヒロインは文庫本を始に手渡します。ヒロインが見せたのはTL小説。「君は普段からセックスの研究をしているのか」とか反応が冷静すぎます。TL小説から一般的な恋愛を学ぶと本を読む彼。その日は別々のベッドで眠ります。


朝目覚め二人で朝食を取り、デートすることに。今日は段階を踏んでデートしよう、作中のキャラクターのように振るまうと提案されます。最初は事務的にヒロインとセックスしたいように見えた始ですが、気に入ってほしいと彼なりに恋愛したいと思ってるようです。その後、TLのキャラクター風にオラオラ系の粗暴な男を演じて買い物や映画に行ったり、王子様風にエスコートされて食事したりと始の努力が発揮されます。オラオラ系は乱暴かつざっくばらんなしゃべり、王子様風では敬語で浮世離れした高めのソフトな声とギャップがすごいです。ヒロインは始のことをもっと知りたい、彼の部屋に行きたいと言います。


唐突な告白から始まった付き合いですが、本人はいたって真面目でつまずいたら分析して次のやり方を、と前向きに努力する姿がほほえましいです。基本大人の端正かつ事務的なしゃべりで、時折気持ちが溢れたり欲情を感じる吐息交じりのしゃべりがたまりません。ブックレットには「恋愛経験は少ない」と書かれてるけど、貪るようなキスや吸い方が初心者じゃないよ。



結ばれた後、正式に付き合うのかと思いきや、ヒロインは答えを待ってほしいとのこと。その場では理解ある態度を取っていた始ですが、本心ではなくヒロインに合わせていた様子。出社して廊下で出会うも始を避けるヒロインを部屋に連れ込み、「君なしでは生きていけそうにない」とか全く余裕なし。ヒロインに足を上げさせ、そのままとかいきなりすぎ。ヒロインも興奮していてどこが避けてたのか。結局相思相愛だったというオチですが、ラスト近くの展開が唐突だなと思いました。もうひと展開ということなのかもしれませんが、もう少し丁寧に描いて欲しかった気が。ツッコミどころはありますが、すぐくっつかず展開を持たせ、感情の変化が見られ飽きずに聞けました。キャラクターやセリフの面白さ、声の良さが際立っていて深川緑さんの演技も非常にエロかったです。