偏愛シチュエーション

18推CD、同人音声の感想ブログです。内容にふれているため自衛お願いします。

ラブユーブング2 穂積汪編 (CV:あさぎ夕)

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「ラブユーブング2ndシーズン穂積汪編」が発売されてちょうど一年。一周年を記念して連続レビューします。今回はあさぎ夕さん出演の第一弾。 

1stシーズン同様、ヒロインが通販サイトで注文したラブグッズが家に、オプションである男性とともにやって来ます。やって来たのは明るく軽快な穂積汪という青年。彼は中級者用バイブレーターの化身で、グッズの説明をしてヒロインをエッチに誘おうとしますが、ヒロインは元気がない様子。

ヒロインは学生の頃から付き合っていた彼氏がいたのですが就職を機に遠距離になり、疎遠になって他に好きな相手が出来たと彼氏に振られてしまったことを話します。自己嫌悪で苦しむヒロインを気遣い、汪はエッチなことはせずベッドで一緒に寝ることを提案します。彼女の心を解きほぐし、励ますことよりも寄り添い癒そうとしてくれます。実際、このパートは傷ついている人が聞いたら身につまされる気分になると思います。その後、ヒロインが元気を取り戻すとグッズを使って楽しむことになります。4作品中1作目の今回がラブグッズのレクチャーという点に最も忠実な作りだったと思います。ゆっくりと説明しながら奉仕型の行為で、癒し系です。

 

二人が生活するようになってしばらく経ち、ヒロインはいつしか汪を本気に好きになっていました。本気で好きになってしまった時、それはチュートリアルの終わりであり、別れの時を意味します。汪は自分がすでに亡くなった人間であることを話します。花楓(はるか)神社の神様は、浮幽霊になった汪の魂をグッズに宿らせラブグッズにしたのです。自らの過去を語る汪。ここで語られる内容は今現在、実際に起こりうることで聞いていて辛い気分になりました。あさぎ夕さんの大げさではない、気持ちがつまった演技が真に迫ります。今作はエロよりも癒しや切なさが印象に残りました。

 

HOBiGIRLS限定特典SS「最後の一日」
ホビガールズ特典の小冊子、ペーパーではなく11ページに及ぶ少し長めの小説です。本編の7トラック目と8トラック目の間を繋ぐ、汪とヒロインがどう過ごしていたかを描いた内容になっています。本編で1stシーズンのキャラクター、宿谷聡の話が出ていましたがこちらでは聡のセリフありで、聡のご主人様だったヒロインも登場、1stシーズンのキャラクターのその後を垣間見ることができます。