偏愛シチュエーション

18推CD、同人音声の感想ブログです。内容にふれているため自衛お願いします。

横恋慕略奪編(CV:茶介)

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ステラワース発再会した男女の恋愛を描いた作品。「純愛編」と対になる作品で、「略奪編」は暗めの作風になっています。5年前に発売された「男ともだち」を彷彿とさせる展開とキャラクターが特徴です。
「純愛編」同様高校の同級生、小湊俊平(こみなと・しゅんぺい)と偶然再会を果たすところからはじまります。二人はそのまま食事に行くことに。近況を報告し合うものの、ヒロインは浮かない顔。ヒロインの夫が、半年にわたって浮気していると告げます。見かねた俊平はヒロインをラブホテルに連れて行き、彼女を抱きます。以後、夫の浮気を免罪符に俊平と情事を繰り返すことに。夫に抱かれてはいたもののろくに奉仕されることなく、一方的にされるだけだったというヒロイン。俊平の奉仕に驚きます。逆に夫に奉仕はしていたためするのは得意とか、どれだけろくな扱いを受けていなかったか想像できます。ヒロインに欲情し、夫への優越感で興奮する濡れ場が聞けます。対してヒロインは流されて俊平に抱かれているけど、夫への罪悪感ですっきりしない様子。



ある日、泣きながら俊平のところに来たヒロイン。夫と浮気相手の間に子どもが出来た、離婚を切り出されたと言います。浮気してバチが当たったと、今までのことを嘆くヒロイン。未練があるのではと聞くと否定しますが、どうにもそうは見えない。それからしばらく経ち、ヒロインは離婚が成立したことを俊平に告げます。浮気夫から解放され、自由の身のはずがヒロインは相変わらず暗い表情。夫を裏切っていたと自分を許せない彼女は、俊平とも別れたいと言います。一方的に悪いのは旦那の方と言う俊平に、浮気は浮気と言うヒロイン。本当は子どもが欲しかったけど自分とは出来なかった、気持ちの整理がついていない状況で俊平に抱かれたことを後悔し、今までをなかったことにしたいようです。対して俊平は自分との関係や気持ちを否定されたように感じ、怒りと苛立ちをぶつけてきます。

 

無理矢理ではあるけど、俊平に抱かれ彼と一緒になるんだろうなと思う終わり方でした。「男ともだち」黒では男性キャラクターがヒロインを監禁する内容でしたが、そこまで劇的な展開にはならず。過程に差はあるものの、結末は大体同じ印象です。夫や浮気相手の方が圧倒的に悪くて俊平を振るには理由が弱く、俊平も強硬手段に訴えるほど状況が悪くないため、「男ともだち」黒ほどのカタルシスを得ることは出来なかったかなと思いました。ヒロインが納得するかどうかが分かれ道です。「男ともだち」は青より黒の方が人気があったと思いますが(私個人は青派)、「横恋慕」は「純愛編」の方が満足度が高いように感じました。