偏愛シチュエーション

18推CD、同人音声の感想ブログです。内容にふれているため自衛お願いします。

向坂三兄弟の悪戯Vol.1(CV:利一翔)

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BEBENIA発、親の再婚で急に男兄弟が三人も出来てしまったヒロインをめぐる作品。別名義ではコンスタントに出演されてますが、利一翔さん名義だと「片恋メランコリア」以来の出演に驚きです。

親の再婚で引っ越すことになったヒロイン、4月はじめに長男と次男が住む海辺の家にやって来ます。ヒロインを出迎えたのは長男の向坂祐介(こうさか・ゆうすけ)でした。ヒロインをおたくや妹ちゃんと呼び、次男の和樹は今日はいないとのこと。ヒロインを部屋に案内、家事の分担を説明したり気だるげながら案外親切。ちなみに両親は再婚したもののここにはほとんど帰ってこず、仕事の都合で別のところに住んでいるのでした。次男の和樹は面倒見がいいそうですが、三男の千里は一人暮らしであまり帰ってこない、実家や家族が好きじゃないとか複雑な模様。目の前の祐介は家で仕事しているとのことで、勝手に部屋に入らないよう言われます。

夜、眠れずにリビングにいるヒロイン。祐介に話し掛けられますが、ヒロインは緊張気味。もっと仲良くしようか、どういう風になでられるのが好き、とからかってる。ヒロインは祐介を振り払い、自分の部屋へ。

 

ヒロインが新しい家に来て一週間、次男の和樹と家事をしたり馴染んできてはいるものの、初日の件もあり祐介のことは警戒している様子。からかわれたヒロインが怒りますよ、と言っても全く動じず。ヒロインの腕を掴み男と住むってどういうことなのか、隙を見せたら食べられちゃうよ、とキスしてきます。ヒロインは逃げ出し、難を逃れることに。

 

後日、自分の洗濯物に混ざっていたハンカチをヒロインの部屋に届けに来た祐介。あの時祐介が手を出したことを忘れる、とヒロインが言うと彼は急に笑い出します。和樹から自分の恋愛遍歴を聞いたのか、同情したから忘れるのか、と詰め寄ってくる祐介。忘れてもらっては困る、真面目で優しい和樹のことを好きになったんじゃないか、ああいう男の方がやっかいだよ、と圧を掛けてきます。興味本位ではなく牽制のつもりで手を出したようですが、ヒロインに真意は分からず。

 

ある日、家の近くの海に入っている祐介を見ることに。自殺するつもりではと思ったヒロインは、祐介を止めるため駆け付けます。自殺しそうに見えた?と祐介が聞くと、ヒロインの目から涙が。ヒロインの実父は病死で、先立たれた母は後を追おうと海で自殺未遂をした過去があり、その時の記憶のせいでヒロインは取り乱したようです。祐介はヒロインを慰め、一人にしないといつもとは違い優しい様子。急に妹が出来て迷惑じゃないか、とヒロインが尋ねると困ってると祐介は答えます。ヒロインにとっては初対面だったはずが、祐介は面識があるかのような口ぶり。ヒロインに意地悪していたのも、そのことが関係しているようです。聞いてもはぐらかされ、教えてくれません。話題は昨日家に帰ってきた三男の千里のことに。千里は手が早いから気をつけろ、俺と寝たら手を出されなくてすむんじゃない、とかいつもの調子に戻ってる。

 

千里が帰って来てからしばらく経ち、ある朝部屋から出てこないヒロインを心配した祐介は部屋のドアをノックします。ヒロインの体に噛み跡を見つけた祐介、千里にされたのではと思い至ったよう。気をつけろと言ったのに、とうろたえつつヒロインの体を確認、他にも噛み跡を見つける祐介。ヒロインに謝りこんなことになるなら俺が、と彼女にキスをして体に触れます。

 

親がいない若い男女しかいない家で、複雑な感情や関係を聞く内容でした。今回は面倒くさがりで意地悪な長男が相手。過去に恋愛で辛い目にあっていたり、ヒロインが覚えていないやりとりがあったりと、一筋縄ではいかないお兄ちゃんでした。ホームドラマかと思いきや、かなりこじれててむしろ昼ドラだなと。次男や三男の声の出演はないものの、彼らとのかかわりも同時進行で、長男ルートだけど祐介とはなかなかいい雰囲気にならないんですよ。本編最後まで聞いても俺を選んで、選ばなかったら何するか分からないとか不穏で重いんだけど。他の巻で次男や三男とも関係持って、誰を選ぶ(もしくは選ばない)か決めるみたいです。一枚聞いただけでは全貌が分からない作りで、全巻聞いてようやく理解できるやつだとなりました。後日談が分岐でハピエン、バドエンと分かれていて本編で両想いになることはないため、特典つき購入必須かと。各巻のトラックリストに日付が書かれていて、三部作を時系列で並べ変えてみると、どの順番で何が起きたか分かるの構成がしっかりしてる。当然ながら純愛志向の方には不向きな内容で、シリーズ通して聞いてこそ真価を発揮する作品と思いました。

 

特典はメイトの「長男を選んだ場合(HAPPY)」を聞きました。ヒロインが祐介を選んだ場合のエピソード。祐介に昼寝に誘われ、ベッドで抱かれる内容。本編とは異なり、好意を隠さなくなってるお兄ちゃんかわいい。声がデレてて、思った通り愛が重いよ。