偏愛シチュエーション

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Private Detective case.1 白崎渓(CV.テトラポット登)

 「PrivateDetective」case.1 白崎渓(CV.テトラポット登)

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GOLD発、私立探偵と依頼人のヒロインのやり取りを描いたシリーズ。今回は第一弾で、既に第三弾までリリースが告知されています。脚本は「君の声に恋してる」「クリラヴァ」など、多くのGOLD作品を手掛ける穂乃みのりさん。声はテトラポット登さんです。 

 

テトラさん演じる白崎渓(しろさき・けい)は男女のことから企業犯罪まで広く取り扱う「Private Detective」、通称「PD(ピーディー)」に所属する探偵の一人。社会人のヒロインは大学時代の友人がそうとは知らず犯罪に関わっているのでは、と悩みPDの事務所の前に立っていました。背後から近付いてきた足音の主に、声を掛けられます。振り返ると迷惑そうな顔の青年が。彼はPDの者で、ヒロインが依頼人であることを察しつつ、冷たい態度。中に招くも敬語で話すこともなく、客相手に上から目線。白崎に依頼はと聞かれ、出直すと答えるヒロイン。ここに来た理由はあんた自身のことじゃないだろと白崎に言い当てられ、ヒロインは驚きます。白崎は先程、外で道を歩くヒロインを見て依頼人だろうと察知した、と言います。ヒロインが電話をかける時の表情や仕草、「危なそうだし止めておきなよ」と言っていたこと。それらから依頼内容は自分以外についてだろうと想像した、と鋭い観察眼です。ヒロインは白崎の態度や話し方が失礼だと指摘、対して白崎はヒロインが強気で勝気だと返し、全く動じてない様子。人当たりは悪いものの洞察力の高さから、白崎に依頼することをヒロインは決意します。 

  

ヒロインは、友人が怪しいバイトをしていることを心配していました。内容は指定された場所に行くと荷物が置かれていて、次の場所に運ぶというもの。白崎から、典型的な運び屋のバイトとの指摘が。薬物など法的にヤバイものを扱っているのではと。本当に調査するのか、と白崎に念を押されます。友人にバイトを止めさせたい、バイトが危険なものであることを突き止めるため、調査を依頼するヒロイン。他人のために調査を頼むなんてお節介すぎる、と白崎は呆れ気味。白崎が依頼を受けると言うと、私も調査に参加するとヒロインから驚きの発言が。強気です。延々とリスクを語りいい顔はしないものの、女連れだと警戒されない場所があるのも事実、と渋々ヒロインの頼みを承諾する白崎。後日、彼から連絡を受け、調査に同行することに。

 

 

仕事終わり、ヒロインが白崎との待ち合わせの場所に行くと露出のある、夜のお店の店員のような服を渡され着ることに。カムフラージュのため、ヒロインと白崎はカップル設定だと告げられます。男女の仲だからと、急に顔のすぐそばまで来るのがヤバイんですが。白崎が追っているのは運び屋の男の一人で、以前の尾行でまかれてしまったとのこと。ターゲットの目をくらませるため、白崎はヒロインにキス。口調はどこまでも淡々としていて、色気はないですが。男が向かった先はラブホテル。今更ながら彼氏はいるのかとヒロインに尋ねる白崎、いないと言うとこれで遠慮はいらないなと告げるの大胆か。色々話をしつつ、ターゲットやまわりの観察に余念がないのがさすがです。

 

 

一週間後、独自で調査を進めていた白崎からヒロインに電話があり、ビジネスホテルで待ち合わせすることに。調査結果から、ヒロインの友人が関わっているバイトが、黒い内容であるのに間違いないと言う白崎。危険なバイトであることが分かった上で、調査を続けるか聞かれます。正義感が強いヒロインは調査の続行を望み、白崎は要求に応じることに。今日、ビジネスホテルで待ち合わせしたのは調査のため。ヒロインが調査続行を希望するのを見越して、ツインの部屋を取っていたとか白崎さん準備良すぎんか。入浴後、バスローブ姿でうろつく彼。慌てるヒロイン相手に、こんなことまでした仲なのにと軽くキスするの、からかってるよね。

 

調査でバイトの内容や大元が明らかになり、想像通り友人が危険なことに関わっていたとショックを受け、落ち込むヒロイン。白崎はヒロインの肩を抱き、ヒロインは彼に寄り掛かりいい雰囲気。人や物事に対して淡々とビジネスライクな白崎と、正義感が強くお人よしで積極的なヒロインと正反対な二人。感情の動きが分かりにくい白崎ですが、ヒロインと接して内面の変化があったようです。冷淡かつドライで有能なあまり、心に踏み込んでくる人がいなかったのかなと思いました。ヒロインと接し色んな感情が沸き上がってきた、やり取りを楽しんでいるとか想像以上に巻き込まれているよう。

 

聞く人の好みによって、好き嫌いが分かれるキャラクターだと思います。いいところも悪いところも指摘してくるので、ちゃんと見てくれて嬉しいと感じるのは真面目な方かと。冷静に話しているはずが、自他両方につっこんだり独り言のような本音をもらすのがおかしかったです。優しくされたい、礼儀を求める方は、なんでそれ言うかなという気分になるかと。カップルのふりでキスしたりはあるものの、エロは終盤までなし。調査中心で堅め、ストーリー性が高い脚本です。GOLDというか、花鏡っぽい作風に感じました。恋愛やエロより、急ごしらえの男女バディの奮闘ぶりが聞けます。ヒロインを危険な目に合わせないという言葉通り、描かれていないところで男性キャラクターが負傷した話は出てくるものの、作中にアクションシーンはなし。情報量が多く集中して聞く姿勢が要求されるため、少し難しめの印象。クールで達観したキャラクターと、テトラさんの声との親和性の高さが聞きどころです。