偏愛シチュエーション

18推CD、同人音声の感想ブログです。内容にふれているため自衛お願いします。

明日別れる君だけど(CV:スキマチェリー)

同人サークルgroseille noir(グロゼイユノワール)発のDL作品「明日別れる君だけど」。タイトル通り、これから別れるカップルの一夜を描いた作品です。声はスキマチェリーさん。キャラクターデザインがvenerdiの「HOLD YOUR BREATH」などを手掛けた仲野小春さん。

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ヒロインと来栖一征(くるす・かずゆき)は付き合って3年、同棲して一年半になるカップル。一征が同じ会社の後輩女性の相談に乗り、それを浮気と思ったヒロインが上司の男性と浮気、その後一征も後輩と関係を持ったため二人は別れることに。
二人が同棲していたマンションの部屋を引き払う前の、最後の一日が描かれています。部屋で飲酒しつつ、思い出話をする二人。「お前とやり残したことがある」と言う一征。浮気が発覚する前からセックスレスだった、しばらくしてないからやらせろと言われます。何度もキスしてくる一征。「最後にお前を抱きたい」と迫られることに。


最後だからと今まで出来なかったことー拘束されたり下着の一部を切られたりと、執拗に前戯されます。本人も浮気したのにヒロインが浮気したことをやたら言ってくるの、結構嫌味だなと。独占欲や嫉妬心が強い男なのが分かります。他の男に抱かれてどうだった、自分と上司を比べてどっちがいいかと質問が。さらに後輩としてみてどうだったかも話す一征。浮気相手とはあまり気持ち良くなかった、結局ヒロインとが一番良かったとかそれ面と向かって言うかと。かなり肉食で、性知識も経験も豊富で女とセックスが好きな男なのが伝わってきます。最後なのもあってヒロインも興奮していて、燃え上がるような一夜を聞くことに。若気の至りもあり付き合い始めの頃はやりまくってた、身体の相性も抜群とか、なんでこの二人は別れるんだという気分。一征は明らかに未練たらたらで、別れたくない感が出まくってますね。ヒロインが考え直すように、執拗に感じさせて本気で長時間抱くのが。これから別れるのに「愛してる」って言うの正直すぎ。

 

濡れ場を通して関係の変化のありようが聞けます。後輩女子を構ったのは最初から下心ありきで、ヒロインとはマンネリ化していて刺激がなかった、このまま続けていいのかという葛藤があったとのこと。そのタイミングに浮気して、別れに繋がってしまった様子。ヒロインは抱かれるけど、寄りを戻そうとはせず。序盤に結婚を意識していた話が出てきますが、体の相性はいいし愛がなくなったわけではないけど、将来もずっととは思えなかったんだろうなと。切ないという意見が多いですが、セックスのことを言い過ぎなのと、他の女性の悪口を言うとかどうなのと思ってしまいました。デリカシーに欠ける、リアルの男性が考えてそうなことをたくさん聞くことに。描かれている男性像が、良くも悪くも男でありすぎて生々しく感じました。純愛や誠実さを求める方には、地雷になる恐れがある作品かと。スキマチェリーさんの声が男らしくねちっこく、女が好きな感じがよく出ていてエロかったです。セリフや濡れ場が丹念に描かれていて、完成度が高い作品だと思います